えんま家の人々……えんま家次女・人形遣い閻魔リン参上! 進撃のゲイおにぃVS奴隷少女Aとゴールデンアンパン兵
こんばんわ、ついにシルク争奪編の戦闘が始まります。
皆様、宜しくお願いします。
クレスコ平原に陣取る怪しげな鬼たち。
鬼といえば皆様はどのような鬼を思い浮かべるだろう。
赤鬼、青鬼……いや、そんな思い描いた想像の姿を輪郭から崩していく鬼たち。
ペンペン草を引っこ抜いてうずくまる鬼。
お尻にマッチ棒を刺してうっとり咆哮する鬼……たんぽぽにチュッチュッとキスをしながら虚ろな目で佇む鬼。
やばすぎて常人ではまじわれない退廃的で粘ついた雰囲気が質量をもって崩れかけた土肌まで浸食していく。
「「「お尻イヤーン!」」」
それなりの音量の声、制御された静寂を突き破る声が何かに捧げられる。
はじめは単発的だった鬼たちの奇声が渦をまくように一斉広がっていく。
その奇声が捧げられた場所にご立腹ぎみの一人の少女が肩にくまさんの人形を乗せて沈鬱に澱んだ瞳をアンパンたちが集結している先……そう、リンの屋敷に向けていた。
「やっと見つけた! あの陳腐な建物がたんぽぽ荘のアササイ地方クレスコ平原支店! 私たち三姉妹にとって大切な許嫁候補、薩摩ふぶきを誘惑した土偶神アラハの息がかかった奴がいる! 閻魔三姉妹の次女・閻魔リンの名のもと……いえお父様、閻魔大王の裁きのもと成敗してくれる」
「「「お尻イヤーン!!!」」」
「閻魔家が誇る精鋭部隊、ゲイおにぃたち! 閻魔大王からのご指示、厄災の神を取りまとめる篝火様のご息女赤貧の神シルク殿が童貞エロチンコ魔人というおぞましい魔人族に囚われているはず。必ず助け出してお父様のポイントを稼いで薩摩ふぶきをゲットする! 長女『黎明のはぐれメタル』の異名をもつ元冥界神・閻魔ひより姉さまや三女の閻魔小鳥ちゃんに薩摩ぶぶき獲得戦争で遅れをとったらあかんよ!」
今まで以上に気持ちと想いが交差した閻魔リンの凛とした声。
その透き通った声、得体の知れないおぞましさが何重にも纏う。
共鳴した赤や青……はたまたマジョラムなゲイおにぃたち一斉の咆哮。
恐ろしさと悍ましさ……そして何処か懐かしさを感じるように。
そして同時刻……。
りんの屋敷の外壁から一キロほど離れた場所に奴隷少女Aとゴールデンアンパンたちが進軍してくる謎の軍団に対して決戦の構えを整えていた。
「みんなよく聞きなさいーっ!」
「「「ゴールデンあんぱーん!」」」
「あたしが大好きで愛していてもう、すぐにでも殺してあたしだけのものにしてあげたいご主人さまを狙っている不届きな奴は閻魔大王の三姉妹が次女・閻魔リンと判明した!」
「「「ゴールデンアンパーン!!」」」
「しかも連れてきた鬼は閻魔大王が統括している地獄の四丁目の田中さんもびっくりする強力な鬼……其の名もゲイおにぃだ!」
「「「ゴールデンアンパーン!!!」」」
「ゲイおにぃはその細長い身体を相手のお尻に突き刺してうっとりしながら仲間を増やしていくヤバイ鬼だ! 地獄では菊門クラッシャーの異名で恐れられている鬼たちだ!」
「「「……ゴ、ゴールデンアンパーン!!!」」」
こちらの世界では顔を付き合わせて話すこともない見ることさえ稀な謎に満ちた鬼たち。
奴隷少女Aの視線は周囲を闊歩するゲイおにぃを見渡した。
蠢くゲイおにぃ……その身体はロウソクから足が生えたタイプやきゅうりタイプ、大きいもので電柱タイプまでいる。
電柱タイプ……どうやったらお菊さまに刺さるのだろう。
「ご主人さまとやっと再開できたのに……あたしの……あたしの大切なスイーツなひとときを邪魔したやつは皆殺す!」
怒気を噛み殺した声に奴隷少女A……目撃者の証言では近くにいたアンパン兵が怒気に当てられた瞬間、衝動に耐えられなくなり「あんあんぱーん」と言って口からあんこが飛び出て気絶したことは内緒である。
「殺し尽くしてあげる……全軍進撃開始!」
「「「ゴールデンアンパーン!!!」」」
僅かに眉を上げて口元を歪めた奴隷少女A。
抑えきれない激情と破壊を望む覇気を忌々しい閻魔リンとその軍団に向けて進軍し始めるのであった。
いかがでしたか?
楽しんでいただけましたでしょうか?
ついにシルク争奪編の本編がはじまります。
そして、たんぽぽ荘の伏線作品であった閻魔家のひとびとのキャラクターの参戦してきました。
皆様に少しでも喜んでいただけましたら嬉しいです。
今後ともご愛顧いただけますように宜しくお願いします。




