真実はいったい……シルクと僕の子供の巻
こんばんわ、やっと続きが執筆できました。
執筆ペースが遅いですが今後とも宜しくお願いします。
胸から鮮血がドビーっと吹き出している今日この頃……こんにちわ、僕です。
そんなマゾな趣味はありません。
奴隷少女Aにしっかりばっさりと銅の剣で刺されてしまいました。
とっても痛いです。
ぐらぐらと揺れる視界のなかで寂しそうな奴隷少女Aの表情が気になりますがとっても痛いのです。
やがて意識が遠のいていく。
天国に行けるのかなぁ。
そういえば先程から、
「案ずるな!その欠けらに魅入られた者……そう、保有者は信仰を全うした証だ」
そんなノイズのような言葉が壊れたレコーダーのようにエンドレスに頭の中で流れ続けています。
新興宗教にはいった記憶はないのに……信仰する神様といえば……って僕の周りは神様だらけではないですかーっ!?
朝焼けのような柔らかな光りがこの身を包む。
僕が目覚めた瞬間飛び込んできた白銀の天井。
体のあちらこちらに透明の管が差し込まれ、頭には趣味の悪いヘルメットぽいものがかぶせられていた。
何故、このような所業が行われているのか? よりもここどこなのですかーっ!?
「……にいさま?」
聞き覚えのある声だ。
そう、懐かしくて、逢いたくて……大好きな声。
声の主を見ようとするが身体が動かないぞーっ!
「にいさま……どうして起きてきたのですか……ああっ、もしや、一人ぼっちで寂しくなったうちがこっそりにいさまの乳首を洗濯バサミでハサハサゲームの快感で起きてしまったのですか!?」
「あ、こ……こは」
うおぉぉぉーっ、うまく口が動かない。
「ふふーん、どうも違うみたいです。まだ、リリスから強奪した魂の欠けらが生きているのですか……世界を破滅させることでやっと、地獄から抜け出せたのに……うちとあにさまが望んでいた、うちたちが幸せに暮らす夢を永遠に見れるはずだったのに」
間違いない……この声は少しばかり大人っぽいけど……シルクだよね。
「むむむーっ……もしかして夢の中で追手……いえ、うちとにいさまの二人っきりのラブラブプルリン子供出来ちゃったテへ生活をたんぽぽ荘の輩が邪魔してきたのですか?」
「シ……ルク?」
「こまこま困ったちゃんなのです、あにさまが現実の世界に帰ってきてしまったのです。これは祝言の準備をあげなければいけないのです……うちたちの子供がお腹で暴れて破水するか、この場所が機械帝国に破壊される前に」
「僕はどうしてこんな姿なの……それに……ここは何処?」
「もう少しだけ……良い夢を見ていてください」
「あれが良い夢なのか……」
「そうなのです……あにさまとうちの現実を作り直すための夢の世界なのです」
「作り直す?」
「もう一度リリスの魂を使ってハッキングするのです」
「ハッキング?」
「あにさま……おやすみなさい……うちとお腹の子はいつでも近くにいるのです」
「お腹の子って!?」
居心地の悪い意識を沈み込ませる闇が色濃くなり、数秒前まで近くにいたシルクの存在が薄く消えて、徐々に思考と感情がとだえていく。
ただ、最後に見えたシルク……憐憫に唇を噛み、瞳に大きく涙を溜めた姿。
僕の意識は再び闇の中に消えていく。
いかがでしたか?
少しでも楽しんで読んで頂ければ嬉しいです。
今後とも宜しくお願いします。




