救援部隊? 煉獄の魔法少女部隊到着の巻
こんばんわ、最近、ブックマークが減り続けて落ち込んでいるかきくけ虎龍です。
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ご主人様と一緒にいればどんな試練も乗り越えて夢が叶う。
そうあたしは信じている。
絶望のあの日・・・スラムの裏路地で出逢ったあの日。
あたしは決めたの。
あたしの命はご主人様のもの。
何があっても・・・あの日、冷えたあたしの手を握ってくれたあたたかさ・・・忘れない。
だから・・・踏ん張らなきゃ。
「あたしたちの行く手を阻む、汚らわしい死霊王グリゴールの配下を蹴散らすあるよーっ!」
「「「ゴールデンあんぱーん」」」
あたしは小さな胸に手を当てて呼吸を整える。
高鳴る鼓動・・・眼下に広がるゾンビの群れは悪臭が充満して気持ち悪い。
その数は目測で数万はくだらないだろう。
相対する丘に数千の吸血鬼。
しっかりとした陣形、指揮系統の伝令が末端まで行き渡っている統制のとれた軍隊ある。
個の力量では吸血鬼に軍杯があがるだろうが、数ではゾンビが圧倒している。
今は漆黒の世界。
陽光が大地を照らすまでに決着をつけなければ闇の統治者である吸血鬼の軍隊に勝ち目はないだろう。
両者の戦闘はすでに尖端はきられていた。
形勢は数で下回る吸血鬼がやや不利とみたあるよ。
そこに現れた第三勢力・・・そう、あたしが率いるあたしの親衛隊ゴールデンあんぱん兵三千。
両軍営ともにこちらを警戒しているのが見え見えある。
「あたしのご主人様に続く道、その名もアイラブロードに居座る無知なゾンビは土下座しても許してやらないある。あたしのあたしによるあたしだけの制裁を加えてやるのです」
「「「ゴールデンあんぱーん」」」
あたしはもう何か叫ぼうとしても声にならないほど興奮している。
この先にご主人様がいる・・・ただそれだけで肉体も気迫に満ちているある。
ゴールデンあんぱん兵・・・あたしが特別に選別して鍛え上げた精鋭部隊とはいえ、死霊王グリゴール率いるゾンビ軍にかつての皇帝吸血鬼マハ―ルが残したその血族と臣下たち相手では分が悪い。
だけど・・・この戦いは退けない。
あたしの思考がグルグルまわっていると。
「メロンぱーん」
ゴールデンあんぱん兵を押しのけてしっかりコーティングのメロンぱん兵があたしに向かってやってきた。
「えっ、メロンぱん兵・・・援軍あるか!?」
「メロメロぱんぱん」
「あいつのメロンぱん兵だったあるか・・・うーん、その条件をのめば、あいつ(・・・)がすぐ来るあるか・・・あいやー・・・背に腹は代えられないあるね」
「メロンぱーん」
「もう、メロンパン兵に化けなくてもよいあるよ・・・魔装少女将軍キリハちゃん」
「メロンぱーん・・・って、ばればれやったか。まぁ、超美少女魔装少女の僕が御御足またいでここまで来たんやから、発酵しきったぐちゃドロゾンビはまかしときや。このご主人様連合の十二将軍キリハの自慢の子飼い魔法少女部隊を引っ張ってきたから、たこつくでぇ」
「キリハちゃん」
「何、ゴキブリかじったような顔してんねん、会議のことはきいたでぇ、あれは他の将軍たちの頭に蛆湧いてんねん、どう考えてもおかしいねん。全てはご主人様のため、僕は当たり前のことしてるだけやで」
あたしの驚きに『心外やなぁ』と言わんばかりにキリハは呆れたように笑った。
魔装少女将軍キリハ。
自称、超ド級美少女でありボクっ娘である。
その美しくスレンダーな肉体は男性を魅了し、眉目秀麗な相貌はあたしたちご主人様連合でもトップクラスの麗人であることは間違いない。
特徴的なシルバーの髪を左右に分けたポニーテールにして可愛さをアピールしているところがムカツクある。
そんなこと言えるほどあたしとキリハは気の合う仲間ある。
「あの時、いなかったあるよね」
「ふふん、大きな声では言えへんのやけど・・・トイレで大きい方していたら会議に遅れてしもた」
「それってめんどくさい会議に出たくない本心丸見えの計画的犯行あるか?」
「そのあたりは企業秘密やねん、ほらほら、スーパーアイドルってトイレしないとか、ピンクのうんことか・・・色々神話があるやん、だから僕のトイレの音を盗聴しようとする輩がいるかもしれへんやめろ」
「相変わらず自信家あるな」
「そうでないとあんたの友達つとまらへんから」
あたしにとって思ってもいなかった援軍が加わり、死肉という廃棄物であふれる眼下に鋭い爆裂音と神がかり的な業火が魔法少女の部隊によってもたらされた。
「よし、僕もいったるでぇーっ! 僕の可愛い魔法少女たちが露払いを引き受けてくれるって言うてるから、シルクは心おきなくあいつらに絶望を与えてあげたらいいねん・・・その銅の剣で」
あたしたちの戦火もきられた。
『ご主人様連合』軍、ゴールデンあんぱん兵&魔法少女部隊、合計五千の兵団が第三勢力としてゾンビ軍の陣営に切り込むのであった。
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