ロリババアのまだまだ若い!? その縄とても艶やかですよの巻
「ふぇーん、ごめごめごめんなのです。この虐待はとても熱いのです、お灸プレイはイヤイヤです、ごめんなさいですーっ」
「フン! それぐらいおでこにお灸で済んだことを感謝しなさい、感謝して感謝して感謝しすぎてお灸と一緒に燃え尽きればいいのに」
「ふえーん、あにさまーっ。この土偶はとっても怖いのですーっ」
只今、たんぽぽ荘の玄関先にて大いなる罰が下されていた。
土偶に縄でグルグル巻にされて首根っこを掴まれたシルクは「ふえーん」と泣きじゃくりながらおでことお尻に煙がモクモクとあがるお灸を据えられている、こりゃ、とっても熱そうだな。
土偶にお灸を据えられる貧乏・・・いや、赤貧の神。
とても滑稽ですのぉ。
「お尻のあつあつやめなはれー、こんな羞恥プレイはやめなはれぇー、うちは600年も生きている由緒正しき赤貧の神なのです。うちのキュートなおちりと狭いおでこはヘタレのあにさまだけのものなのです」
「フフフ・・・600年程度で由緒も何もないでしょう。わたくしなどはうとうとと冬眠していましたらいつの間にか土に埋められて、埋まること2000年、たんぽぽ荘建築の際に大家が土地をほじくり返したらたまたま発掘されて助けられたことにくらべれば・・・何だか涙が溢れてきましたわ・・・シクシク」
シルクにお灸という惨劇を嬉々として与えていた土偶が涙を流す。
見てる側からではとても悪質な涙かも。
動いたらあかんのや! と言っているように情熱的に縛られた縄・・・決して亀甲縛りではないがシルク・・・何だかエロいぞ。
御飯三杯はいけそうだ。
僕は逃避願望をプンプン匂わせるシルクを助け出すために一言。
「そいつは男を平気で騙す、ロリババアなのでこらしめてやってください」
うんうんと曖昧に頷く僕に『何を言っているのですかーっ』という想いをシルクは視線に込めて僕を射抜いてくる。
だって、シルクのその姿・・・萌えるんだもん。
僕の言葉にほうほうと納得する土偶、アナタちょろい奴なのですかー!?
そろそろ懲りたかな?
一方的に土偶にやられるシルクの刺すような視線に僕は重い腰をあげるのであった。