赤貧の神とジェラシーな勘違いの巻
こんばんわ、この回はトーク中心の中継ぎです。
「にいさまぁーっ、ウォンテッド! とっとと、待ちやがれなのです!」
「ぐあぁぁぁーっ!」
修行をつけてもらうために土偶(アラハ先輩)の後ろを歩いていた僕の右肩を渾身のドロップキック!
その足技はシルクだな、びっくりしたぞー!
僕は勢いそのままに廊下にダイビーング!
「げほげほげほっ」←(廊下の埃を吸い込んで咳き込む僕)
「なんて顔をしてやがるのですか、おまんまにありつけたと思ったら、こんなに可愛いうちをほっといて、異世界で女子としっぽりですって! 許せないです! 二ヶ月前のメロンパン事件ぐらい許せないです!」
シルクが御簾のような前髪をかきあげるとパッチリとしたお目目で僕をキッと睨んでくる。
そして、僕の全身をクンクンと嗅ぎ回る・・・ああっ、シルクの臭いが鼻腔をくすぐる。
「うにゃー、このエロあにさま野郎なのです! 前回の危険すぎる幼女の薫りに続いて、今回は年増と男の娘の残滓が残ってやがりますーっ! しっぽりしすぎてお尻のお菊が花が咲いてマゾに目覚めたのですか!?バックの守護神・お菊の方様はうちという大切な妹がラブ&ピースで平和的にこじあける手はずだったのです」
「ラブ&ピースでどうやってこじあけんねん!」
「当然、平和の象徴であるハトのクチバシときゅうりや長ネギ・・・プラスドライバーや仕上げはニトログリセリンや火などをつかってですね・・・もう萌え萌えです」
「萌える前に燃え尽きるわい!」
シルクが『浮気です、くやしーっ』と黒髪を振り回す・・・ああっ、バニラの薫りが・・・ってバニラアイスを食べたのですかーっ!?
「シルクちゃん、修行のお邪魔になりますわ、さっさと部屋に戻ってくださいませんこと」
「やなこったです。やっとこさ、浮気者のあにさまに会えたのです、例えイケメンの福の神がプロポーズしてきても一人でお部屋なんかには絶対に戻ってやらないです!」
「だったらシルクちゃん・・・童貞ロリエロチンコ魔人のかわりに一部屋こなしてくださいますか?」
「もしや・・・あにさまの代わりに?」
「もちろんそうですわ。修行中は研修扱いにしますので給料はでませんの・・・ただでさえ、異世界で女(奴隷少女A)を買うために無駄遣いしていますのに」
「女(娼婦)を買ったのですかーっ!」
「ええ、女(奴隷少女A)を買ったわ」
「むきーっ、許せないです! うちと言う可愛らしすぎるパーフェクトな妹がいながら最近は頭をいいこいいこと撫ぜてくれないし、ご飯は一緒に食べれないし、けしからんのです」
「なら、シルク、特別に逢いに行きますか? 無論、リンが失敗した砂かけババアからの家賃徴収もかねてですが」
「直ぐに刹那に、一瞬で行くのです! グフフ、このシルクを怒らせるふしだらな女(娼婦)にティッシュの殻箱を靴替わりに過ごしていたうちのかかと落としをご馳走してやるのです!」
行く気満々のシルクを見つめながら僕は何だか噛み合わない話に一抹の不安を感じるのであった。
いかがでしたか?
ついに、ヒロインの赤貧の神シルクが動き始めます。
リンとは違う、面白さを伝えたいです。
読んでいただきありがとうございました。
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