起こりうる奇跡と脱水症状な僕の巻
お待たせしました。
何とかアップできます。
皆さまに楽しんでいただけましたら嬉しいです。
僕と極丸が矢が降り注ぎ、人型の大軍勢が跳梁跋扈している現状を鑑みて、逃げきれていることはまさしく奇跡だった。
もう、宝くじで一等○億円当選や強烈なおならをしてズボンが破けてしまいピーが公衆の面前でさらけ出されてたまたま通りかかった警官に猥褻物陳列罪で逮捕されるぐらいの運だろう。
何が奇跡か・・・その答えは。
遥か後方から聞こえる激しい戦闘音がヒントです。
おや、戦闘音とは如何なるものか?
僕と一緒に耳を澄ませてみましょう。
「ドゴォォォン!」 ←(甲高く叫ぶワイバーン)
「グゴゴゴーッ!」 ←(突如、砂漠から現れた岩石ゴーレムたち)
「グワシャ――!」 ←(仲間が殺されて怒るワームたち)
答えは・・・突然、魔王軍の来襲でした。
モンスターたちの群れは一体一体が手強そうな印象で人型の大軍勢とは言え相手が悪いといった印象です。
僕は余裕はないが振り向きながら目を凝らして遥か後方を見る。
膨大な砂煙が上がっていた。
その砂埃に覆われた光景は真っ赤に染まった片腕を食いちぎられた兵士や脳漿が吹き出た頭部をもぎ取られた兵士の恐怖に支配されつつある。
たとえ現状で魔王軍が優勢であっても人型の大軍勢の後方に陣取っていた聖騎士たちぽい軍隊が出てきたら形成が反転しそうな匂いがする。
どちらにしても人型の大軍勢も魔王の軍勢も僕たちの味方であるはずがない。
「リン殿、絶好のチャンスでおじゃる、力いっぱい走れるところまで逃げきるでおじゃる!」
「走れるところまでってどこまでいくのですかーっ!」
「そんなの麻呂もわからんでおじゃる、兎に角、こっちに走るのでおじゃる!」
「もしかして歴戦の感ですか!?」
「麻呂は今回が初陣でおじゃる、しいて言えば気まぐれなサソリの第六感でおじゃる!」
「何の根拠もないのかよーっ!」
根拠もない自信に溢れている極丸は綺麗な黒髪を靡かせて僕に向かって笑顔をみせる、それもとっても輝いている笑顔だ。
それでも姿勢を低く保ちながら飛び跳ねるようなストライド、僕ではついて行くのがやっとの猛スピードで突っ走る。
息が苦しい・・・。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「この切羽詰った状況でエロい呼吸法でおじゃるな、アラハ様より伝えられた情報である、童貞ロリエロチンコ魔人の二つ名は伊達ではないでおじゃる」
「し、しんどいだけです、はぁ、はぁ・・・両足の筋肉で乳酸が固まって・・・もう限界です」
「乳酸? ・・・菌でおじゃるか? ビフィズス菌の友達・・・いや、菌ではなく金の玉のことでおじゃるな! 乳酸の乳とは金でつくるオタマジャクシたち・・・エロ、エロの権化でおじゃる」
「どうして僕の周りにはこんな変態しかいないんだーっ!」
「むむ、類は友を呼ぶでおじゃるな」
「僕はまともですよ!」
僕の肺は呼吸のたびに熱せられた空気を大量に吸い込むおかげで、焼け爛れている錯覚がする。
それに目標もなく砂漠を絶え間なく走り続けることと恐怖・・・容赦なく照りつける太陽の熱により全ての汗腺が開き、流れ出る汗の影響で脱水症状になりつつあった。
もう、意識も朦朧としている。
やがて僕は突起物に躓き大きくバランスを崩して砂塵に突っ伏せた。
痛い・・・熱いよ・・・苦しいよ・・・
灼熱の砂塵が身体中刺激して、汗腺から更に貴重な水分(汗)が吹き出る。
「手間のかかる男の子でおじゃる・・・おや、リン殿は顔だけ見れば美少女顔でおじゃるな。もしや、麻呂同様の男の娘では」
「・・・・・・・」←(意識が朦朧として言葉にならない僕)
「麻呂の心のときめきに納得したでおじゃる。リン殿と麻呂は同類でおじゃる、挿しつ挿されつな同類でおじゃる・・・とわかれば助けてあげるでおじゃる」
「・・・・・・・」←(反論したいができない僕)
「どちらかといえば麻呂は受けなので・・・宜しくでおじゃる」
「・・・・・・・」←(意識が遠くなった僕)
そして、僕は意識を失った。
時折、僕の深層の意識が全身に風を受ける感触と尻をもみもみされる感触を感じている。
ううっ、やはり、社会保険完備の正社員(家賃徴収人)の仕事はきついのです。
いかがでしたか?
改稿もできていないので面白み成分が足らないかもしれませんがご容赦ください。
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本日も拝読していただきありがとうございました。




