反撃の狼煙編……シルク、僕の言葉を本当にわかっているのですかーっ!? の意味と涙目のガウガウ師匠
お久しぶりです!
変質者の咆哮全開!
引き裂くような化け物オカマ達の叫び声がどよめく中で「アニマル族のドS戦士キリンさんよりもドSガウ」と右肩にちょこんと乗っかっているガウガウ師匠ブルブル震えた振動がマッサージみたいに心地よい、こんにちは僕です。
上級神シルクが持つ赤貧の神力は凄すぎました。
もはやバイハザードーっ! 一撃必殺どころの騒ぎではありませんよーっ!
「やっちまいまいまいっちんぐなのですーっ、ふんすーっ! ムフフなのです、このやろーっ! ストレスバッチリ解消なのですーっ!」
「シルク、これはやりすぎだぞ」
鈍い悲鳴が充満し、驚くほど陰鬱な化け物オカマ達の雰囲気を切り裂くほどのあっけらかんとしたシルク声色が響く。
「でへへーっ、そんなこと無いのですーっ! ちゃんと玉玉だけはタマタマ残してやったのです! ムヒヒ、兄さまへのこの高度な返し技、オカマ達の玉残しだけに玉の輿になるのです!」
一体の例外も無く潰れかけたゴキブリやミミズのように這いつくばっている化け物オカマ達。
その数は数百かな……って何処に隠れていたのですかーっ!?
「最近兄さまとメチャクチャないちゃいちゃしてないので欲求不満なのですーっ! 欲求不満すぎて牛のヌイグルミからあんころモチ鷹ってやったのですーっ! さっさとこより姫から有り金ぶんだくって帰るのですーっ!」
「もともといちゃいちゃしてないだろう……牛のぬいぐるみさん、ご迷惑おかけしております」
「げへへーっ、もうもう兄さまったらい・け・ずなのです!」
「何がどうなったのガウ!? 悪夢ガウーっ、貧乳赤貧の神姉ちゃんからおどろおどろしい神気が噴出したら化け物オカマ達が神気に吸いつかれながら生気を吸い取ったガウ! 恐ろしいガウーっ! 早くシャバに帰ってアマアマみたらしを食べたいガウーっ!」
「きーっ! うちと兄さまのラブラブ会話に割って入るなんていけ好かないうるさいライオンのヌイグルミなのですーっ! この場で掻っ捌いて綿をくり抜いてやるのですーっ!」
「がうぅぅぅーっ! この貧乳ねーちゃん怖いガウーっ!脳みそのネジが数本抜けてサイコ風味に逝ってるがうぅぅぅーっ!」
死屍累々といった化け物オカマのことなど眼中になく『ムムム―っ』と眉を寄せながらガウガウ師匠をにめつける。
「シルク」
「はい、兄さま」
「ガウガウ師匠は僕の命の恩ヌイグルミです」
「はい、兄さま」
「だから……」
「皆まで言わなくてもよいのですーっ! 兄さまの心を鷲づかみしているうちはわかっているのですーっ!」
シルクがガウガウ師匠を見つめて笑う。
その笑顔は化粧っ気がないにもかかわらず誰もを魅了する笑顔……のはずなのにガウガウ師匠ーっ! ほっかぶりをして逃げる準備をしてますよねーっ!
「ヤバヤバガウーっ! あいつは絶対にガウガウのことを狙っているガウーっ! 敵わぬまでも前回同様にモーモーさんと一緒に全力で逃げ切ってやるガウーっ!」
緊張感だろうか……へんな静寂に包まれた刹那、その声が響く。
「わらわの居城を荒らしまわっている輩はその方たちザマスーっ!」
その声は正確には分からないほどの怒気が混じっていた。
いかがでしたか?
今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします。




