並行異世界編……学校への帰還!? えっ、ガウガウ師匠もなのですかーっ!?
こんばんわ、少しでも笑っていただけますと幸せます。
もう土下座です、心底心を込めての土下座祭り! こんにちは畳に頭部をこすりつけて土下座している僕です。
数の暴力とは怖いものです……獲物に喰らいつくハイエナの如く。
まさか、手紙の色ごとの回収試験にタイムリミット的な時間があり僕が学校に帰るのが遅かったからって学校の生徒&先生が大挙しておしかけてくるなんて。
「気にするなガウ……鬼畜すぎるたんぽぽ荘の家賃徴収人に容赦なく全財産巻き上げられたあげくにバイト先の街が大破壊&大量虐殺事件の現場になって失業してしまって路頭に迷ってしまっただけガウ……シクシクガウ」
「す、すみませーん! まさかあんな人数でおしかけてくるなんて」
「驚いたガウ……それだけリンは愛されているということガウ、あっ、そこの家賃徴収人が見向きもしなかったガウガウの赤ふんどしとってガウ」
ガウガウ師匠は残された荷物から緑色の小さな唐草模様の風呂敷を取り出して浮気をされた嫁が実家に帰る程度の荷物をせっせと荷造りしている。
「あいつら容赦ないガウ、タンスの後ろに隠していたなけなしのお金まで持って行ったガウ……もう生活出来ないガウ……ガウガウは里に帰るガウ」
「ガウガウ師匠」
「めそめそ泣くなガウ、泣きたいのはガウガウのほうガウゥゥゥーッ!」
「僕はたんぽぽ荘の家賃徴収人育成学校に戻ります」
「それが良いガウ、この三か月間で教えられることは全部教えたガウ! リンはガウガウの大切っぽい弟子一号ガウ。 ガウガウからの卒業記念に良い物を渡すガウ!」
ガウガウ師匠は『何処にやったガウかなぁ』と独り言をこぼしながら縦髪の中から小さなガラス玉を取り出し僕の掌にポンと置いた。
「こ、これは?」
「それはガウガウがとっても大切にしている神器の一つ『アニマルぬいぐるみ族の信頼玉ぽいもの』ガウ。百獣の王っぽいガウガウとリンとの絆ガウ!」
「ガウガウ、し、師匠ーっ、ありがとうございますーっ! こんな綺麗なもの貰ったの初めてです!う、嬉しいです、とっても嬉しいです!」
「大切にするガウ、ガウガウがアニマルヌイグルミ族の族長になった日の夜にご飯をあさりに飲食店の裏に行ったら道端で拾った綺麗な玉ガウ! たんぽぽ荘の家賃徴収人から死に物狂いで守りきったガウガウのお気に入りガウ!」
色褪せそうにない三か月間の思い出にとっても綺麗な玉、小銭やお札が尽きたガウガウ師匠からのプレゼントは僕の心にある琴線に触れた……無意識に涙が溢れてきた。
「泣くなガウ! ガウガウも無一文で放り出されて無性に泣きたくなるガウ……だけどお天道様は平等に光を照らすガウ! いつか、ガウガウやリンにも良いこと山ほど起きるガウーっ! ではガウガウは出発するガウ! リン、達者でなガウ!」
涙が止まらない僕にとっての初めて教えを乞うた師匠、そうガウガウ師匠とのお別れのはずだったのだが……。
小さな唐草模様の風呂敷を背中に背負ったガウガウ師匠がドアを開けた刹那!
蒼いショートヘアの少女、お洒落の欠片も感じられないやや大きめな真っ黒な貫頭衣をずっぽりとかぶり、見下すような視線で僕とガウガウ師匠を捉える……ってパイさんではないですかーっ!
「ゴホゴホ……貴方はたんぽぽ荘家賃徴収人育成学校四代目校長・ガウガウ様ですね」
「ガウ!?……それはぬいぐるみ違いガウ、ガウガウはラーメン美味しい麺棒山の案山子屋ちびり座絵門と言うチンケでハナゲな遊び人ガウ! 桜吹雪の入れ墨はないガウゥゥゥ!」
「ゴホゴホ……無駄です、機械帝国始祖の件にてお話があります、リンと一緒に学校までご同行をお願いします」
「機械帝国? 始祖? なんのこっちゃがさっぱりわからないガウ」
「ゴホゴホ……すっとボケても駄目です、祖茶とお菓子を出すのできてください」
「お菓子……夢と幻想いっぱいのモンブランケーキチックなお菓子でも出してくれるガウ?」
「ゴホゴホ……善処します」
「着いていくガウ! 直ぐに刹那に猛スピードで連れて行けガウ! 何をしているガウ!リンも行くガウ! 商店街のケーキ屋さんのディスプレイで美味しそうに売られているモンブランケーキを食べるチャンスガウ! とびっきり良いことガウ! 待たせてはいけないガウ!」
いかがでしたか?
次話より機械帝国に関するお話も出てくる予定です。
予想よりもガウガウ師匠の人気が高かったのでガウガウ師匠を全面に出していましたが
次話よりいつものパターンに戻す予定です。
今後ともかきくけ虎龍の作品を宜しくお願いします。




