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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第二部 リン君と機械帝国の創世期編
136/162

並行異世界編間幕……ミヒロさんの強さは規格外すぎますよーっ!

こんばんわ、楽しんでいただけましたら幸せます。

笑っていた、ミヒロは穏やかに狂気の色を宿して無邪気に笑っていた。


 良く見れば貧相な肉体、言いかえれば脂肪のないアスリート体型、その肉体に纏った戦慄を覚える神気。


 声こそはさほど手ごわそうに感じない呑気な感じだがその視線は肉食獣そのもの。


相対している小さなライオンのぬいぐるみガウガウは額にどどどーっと汗を流しながら「ヤバイガウぅぅぅーっ」と叫び散らしながらじりじりと後退していく。


「あらあら、逃走なんてさせなせんよ、いっぱいシルクちゃんと私に啖呵きったのだから……潔く死んでね」


ミヒロが動く。


すーっと目を細めた直後しなやかに動いた御足から規格外の蹴りが飛ぶ、その余波は街の大通りに溢れていた住人たちを鮮血と肉片に姿を変えてどっぷりとした吐き気がする血溜まりを創作する。


「何て奴ガウぅーっ! 威力が桁違いガウゥゥーっ! 街の住人がミンチ肉ガウ! 何て破壊力ガウ! 知ってか知らずかガウガウの唯一の現金収入バイト場所を破壊しやがったガウゥーっ!」


「あらあら、びっくりするほど巧くかわしましたね、ふふふっ、もっともっと遊びましょ」


「こいつとんでもないマッドサイエンティストがうぅぅーっ!」


「うふふ、とっても褒め言葉ですわ、軽いウォーミングアップも終わりましたので……そろそろ息の音止めてあげますわ、ふふふ」


 突然起きた惨劇、突然の状況についていけず街にはその場にへたり込む者や逃げまどう者、狼狽して奇声を発するもの、一部の上級冒険者のみがミヒロとガウガウを凝視していた。


「怖いガウゥゥゥゥーッ! こうなったらやってやるガウ! 怪我しても知らないガウゥゥゥ!」

 言葉通りの緊張感混じる小さなライオンのぬいぐるみガウガウを標的としたミヒロの鋭い蹴りと波動の波状攻撃。

 

ミヒロの神気に耐えきれなくなった空間が歪み、絶望的な亜空間の裂け目が大きく開き、呼吸を吸い込むように死肉や血だまり……そして力のない住民たちを飲みこんでいく。


「さすがは天空で昼寝している闘神よりも闘神ぽい貧乏な福の神なのです! 千呪の異名は伊達じゃないのです! とっととやってしまいやがれなのです! 変な所が優しいドSの兄さまにはバレないように街ごと破壊してやるのですーっ!」


「あらあらシルクちゃんが応援してくれるなんて……頑張らなきゃ、ふふふ」


 狂気に彩られた笑顔のまま波状の蹴り技を繰り出し続けるミヒロ、弱者にしなやかな鞭を振るい威嚇するようにガウガウを追い詰めていく。


「よもやの命がけガウゥゥーッ! もう大粒の冷や汗がドッバドバ吹き出まくりで塩分欠乏症になりそうがうぅぅーっ、戦闘の力はお腹がグーグー鳴るから使いたくなかったガウ……背に腹は代えられんガウーっ!」

 

 その言葉にミヒロは喜びを噛みしめるような薄い微笑みをのぞかせ立ち止まる。


小手調べはもう終わりと言っているように目を細めて小さく頷いた。


「召喚ガウゥゥーっ、アニマルぬいぐるみ族の最終殲滅兵器モーモーさんおいでませーっガウ!」


力強く咆哮したガウガウを取り囲む神々しい光陣。


その光陣から白と黒が可愛らしい牛さんの小さなぬいぐるみが一体召喚された。


「アニマルヌイグルミ族長ガウガウがモーモーを呼んだモー、久しぶりモー。モーモーはとっても元気モー」


「モーモー久しぶりガウ、早速お仕事ガウ」


「百獣の王っぽい族長ガウガウのお願い聞いてあげるモー、だからモーモーのお願いも聞くモー」


「分かったガウ! 切腹ぐらい身を切る想いでホルスタイン風のペリーキュートなモーモーには特別に里に帰った時はしっかりとお土産買って帰るガウ……その辺りで手を打ってほしいガウゥゥーッ!」


「流石は族長モー! 分かったモー、しっかり任せるモー!」


「反撃開始ガウゥゥーっ! リアル追い剥ぎ鬼ごっこぐらいの緊張感で追い回された分しっかりとケジメ付けてやるガウゥゥゥ―っ」


 こののち、強者と出逢えたことで歓喜のあまり暴走したミヒロにガウガウとモーモーはしっかりとトラウマになるほどの命がけのお灸を据えられることになるとはこの時は露にも思っていなかった。


いかがでしたか?

ガウガウ師匠の力の一端が表舞台にでてきました。

次回より新たな家賃徴収ストーリー&機械帝国の始祖が登場予定です。

今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします。

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