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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第二部 リン君と機械帝国の創世期編
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並行異世界編、間幕……遂に対決!? シルク&ミヒロVSガウガウ師匠

こんばんわ、楽しんでいただけましたら幸せます。

なんてこったなのですーっ! 探し求めていた兄さまが大通りの片隅で小汚いぬいぐるみと仲良くお金を稼いでやがるのです!


浮気なのです、超絶な浮気なのですーっ! もうもううちのか弱いジェラシックジェラシーがメラメラのメテオなのです、今ならマクドナ○ドでポテト100個を一気飲み出来そうな気分なのです。


うちのコケティッシュで純粋すぎる乙女チックなき・も・ち・をプリプリのモキモキにさせるなんて兄さまは天然すけこましドSなのです! 


その上、うちの内心ドメスティクバイオレンス的な苦労も知らずにしっかりこっきりと目がハートになっているへらへらした一般市民からお金をまきあげてやがるのですーっ! 


とっとと大金を稼いでうちと兄さまの結婚資金にしやがれなのです!


「あらあら、リンちゃんったら可愛らしい、あの姿をおかずに白ご飯三杯はいけますわ」


「へへーん、ミヒロ、白ご飯なんて高価なものは贅沢品なのです! うちならお茶碗に盛りつけられたエアーご飯六杯はお茶の子さいさいなのです! ふんす」


ふんすーっとつよがってやりましたが兄さまがすぐそばにいるのに……一足が動かないのです。


逢えて嬉しく、ほったらかしにされて哀しくて、こっちに気がつかなくてド怒り屋プンプン丸で……何だか色々な感情が雁字搦めになって怖がって躊躇して初めの一歩が踏み出せないのですーっ!


「シルクちゃん?」


ミヒロの声が聞えるのですが気にしないのです! うちの瞳に見える兄さま……間違いなく兄さまなのです、もうもう箍を外して頭からかぶり付きたいのです。


「シルクちゃん、シルクちゃん、シルクちゃん」


「何度もうるさいのですーっ! もっとありがたがってうちの名前を呼ぶのです。うちの名前は呼んでも疫災、叫んでも疫災のピップでホップな喉腰良いご利益だらけなのです!」

 

「リンちゃんが行っちゃったよ」


「兄さまが行ったのですかーっ! それを早く言いやがれなのですーっ! ミヒロは使えないのですーっ!」


「ふふふっ、シルクちゃんの変態的妄想している横顔が可愛かったから見ていたかったのですよ」 

 

建物の陰に身を隠していたうちとミヒロの姿は近づいても姿はおろか人型の輪郭や影も見せないほどの神気を纏っていたはずなのに小さい影の気配が真っすぐこちらに突っ込んできやがるのです。


「ガウーっ……そこの御柱たち隠れてないで出てくるガウ! 襲撃するにしてもそんな隠れ方じゃひよこ村のピーチクちゃんは騙せてもガウガウは騙せないガウ!」


 あいつは兄さまの隣でちょこんと座っていた貧乏くさいぬいぐるみなのです。


「おほほほほっ、あらあら見つかってしまいましたわ」


「ミヒロはすっとこどっこいなのですーっ! だから福の神の落ちこぼれなのです! こう言う時はスーパーのサービスタイムと同じなのです! 早い者勝ちでさっさと兄さまをぶんどって、今までの手間賃としてピーやピーの刑をしてやったほうが良かったのです!」


「ガウ? りんの知り合いガウ?」


むむむーっ、兄さまのことを呼び捨てにしてやがるなのです! いったいどんな関係なのか気になってしかたがないのですーっ!


 兄さまとの関係しだいによっては、兄さまのプリティな嫁の嗜みとして、この小さくて小汚いぬいぐるみの綿を掘り出して市場に並べてり○ちゃん人形の洋服に輪廻転生できるぐらいに抹殺してやるのです!


「チビのぬいぐるみ! 特別に自己紹介してやるから喜びすぎて破裂しろなのです! 耳をかっぽじって鼓膜を破壊しながら聞くのですーっ! うちは兄さまの妹にして婚約者にしてしっかりまったりと赤い糸で雁字搦めのプリティ赤貧の神・シルクなのです!」


「ガウガウは鼓膜なんてないガウ、貧乏暇なしの根源ガウ!? 脳みそまで困ったちゃんな奴がう……ガウガウの愛弟子りんのストーカーには少しお灸を据えいやるガウ」


「まあまあずんぐりむっくりな姿の身の程もわきまえずにお灸を据えたいだなんて何てパラダイスダイナマイトエロチックなことを言っているのですか、私のセクシーすぎる栄養失調まな板スタイルに興奮……ぬいぐるみも興奮させる私の魅力……ふふふっ」


「ミヒロ、妄想しすぎて鼻血ぶーなのです、つかえなさすぎて駄目駄目神なのです」


相変わらず呑気な調子で鼻血を流して「ほほほーっ」と笑っているミヒロとうちに鋭い視線をぶつけてくる小さいぬいぐるみ。

 

この威圧は侮れないのです、上級神を警護する選りすぐり奴らと同等程度の力量を感じさせるのです。


「あらあら、小さなぬいぐるみちゃんはやる気満々ですね……わ・た・しが相手になってあげますよ」


 一瞬ミヒロの回りに狂気が舞う。


 濁った孤独と触れれば掌が焼けそうな邪気、そして唇を歪めたくなるほどの神気が混ざり合う……って言うかミヒロの本気モードなのですーっ!


 うちとミヒロの行く先に立ちふさがっている小さなぬいぐるみ、ミヒロが本気モードなので一瞬でナムナムなのです。


「こんな化け物だったガウーっ! ヤバイ奴ガウ! たんぽぽ荘の家賃徴収人よりもヤバイ奴ガウゥゥゥ!」


「ぬいぐるみちゃん、いっぱい遊んであげるからほ・ん・きだしてね」


「こいつはヤバイガウーっ、ガウガウも本気をださないと路傍の石になる予感がピンピンするガウ」



いかがでしたか?

次話はミヒロとガウガウ師匠の戦闘の予定です。

遂にガウガウ師匠の戦闘力が明らかに!

今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします。

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