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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第二部 リン君と機械帝国の創世期編
134/162

並行異世界編……それってもしかしてシルクたちですよねーっ? ガウガウ師匠とお猪口風呂

こんばんわ、楽しんでいただけたら嬉しいです。

「がうぅぅぅーっ! やられたがかぅぅーっ! 今世紀最大にぽっこぽこにやられたがうぅぅぅーっ、悔しいガウゥゥーっ!」


荒れまくってるぞーっ! その声の持ち主は猛スピードでドアにぶつかってたんこぶの代償にしっかりとドアを開けると団子虫の転がり教本に書いてあるほどの美しい転がり方でに入ってきましたよーっ。


そして、足が一本ほどめげそうなちゃぶ台の上にヒョイと乗っかるとはーひーとひと息……そして『がううーっ』と叫びながら高速でゴロゴロ転がり倒す!


「ちょこっとばかしお灸を据えるつもりが血行促進万歳なぐらいお灸をいっぱい据えられたガウゥ!」


「お猪口のお湯がこぼれちゃいますよーっ! いったいどうしたのですかガウガウ師匠、もしかして道端に落ちていた変色わらびもちを拾い食いしたと思ったら実は男色万歳系のスライムと言うオチで絶賛腹痛中なのですか!?」


「そんなスライム食べたぐらいで下痢腹痛になるほど軟じゃないガウ! リンと出逢うまでは貧乏すぎ収入がない日ばかりだったガウ、スライムのつまみ食いぐらいはお茶の子さいさいガウ」


「マジで食べたことあるのですかーっ!?」


「ムフフガウ! 去年はお腹がすいてお墓のお供え物ちょろまかそうとして墓地を徘徊していたらアンデット系のリッチが現れて……ナンマンダームと言いながら晩御飯として嗜んだことがあるガウ、ガウガウ師匠の胃をなめたらあかんぜよガウ」


 ひとしきりメッセージの掛け合いが終えたところで……こんにちはリンです。


 ここはガウガウ師匠のアパート。


 このアパートでガウガウ師匠と暮らし始めて三カ月……家賃を払うために質屋に入れたものも少しずつ買い戻したおかげで住める部屋になってきました。


「ところで何が悔しいのですか?」


「しっかり聞くガウ! とても恐ろしい奴らだったガウ! リンは貧乏神と貧乏神より貧乏な福の神を知ってるガウ?」


貧乏神と貧乏神より貧乏な福の神!? も、もしや。


「強力な力をもった神のくせにストーカー真っ青の隠れ具合でがうがうたちの『右や左の旦那様に座ってお願いこじきーず★アルバイト』で稼いだお金を狙いながら肉食獣の舌で舐めまわすような眼差しでリンのことを見ていてガウ……もう、大ヒット映画・ドロドロ三角関係物語不倫妻は見た!ほどの迫力だったガウ」


「ガウガウ師匠……良く赤貧の神シルクや福の神ミヒロさんから逃げ切れましたね」


「ヤバすぎる神たちは赤貧の神と福の神だったのかガウ!? あのミヒロとか言う福の神全力出したがうがうと互角だったガウ! ふふん、ガウガウ舐めたらあかんガウ。かれこれ50年間たんぽぽ荘の家賃徴収人から逃げ切っている健脚で逃げ切ったやったガウ」


「ガウガウ師匠、僕も師匠が言っている家賃徴収人ですよ」


「リンは特別ガウ! 可愛くてキュートな百獣の王っぽいライオンぬいぐるみガウガウの弟子ガウ、どうしても家賃を徴収するなら……特別に質屋から買い戻したガウガウの赤ふんどしを家賃代わりに持って行っていいガウ」


「まぁ、とりあえず落ち着いてください。せっかくお猪口風呂を入れたので」


「わかったガウ、あったかーいお風呂に入るガウ。お風呂に入って色々と整理しないと行けないガウ」


「今日のはちゃめちゃな出来事ですか?」


「違うガウ、授業料金代わりにせしめた財布の中身の整理ガウ!」


 

 ちゃぽーんとお風呂にダイビングしたガウガウ師匠はさっきのことなど忘れたように満足顔。

そんなガウガウ師匠を茫然と眺めながら僕は何だか嫌な予感がピンピンしていたのでした。


いかがでしたか?

次回はシルクとミヒロの物語の予定です。

ついに衝突!? あの街でのリン争奪のシルクとガウガウ師匠の戦いの詳細があきらかに!

今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします。

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