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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第二部 リン君と機械帝国の創世期編
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並行異世界編……奈落の底は家賃滞納者がいっぱいなのですかぁぁぁぁーっ!?

こんばんわ、アップできましたーっ!

「あひゃひゃーっ! こんなことあるのですかぁぁぁぁーっ!」


絶叫! 絶叫! 絶叫でございますーっ! 


只今、学校の通気口から全力で突き落とされ、ダンジョンの底に向かって綱無しバンジー開催中の……こんばんは、リンです。


貧乏すぎる家賃管理人養成学校のお金のかからない移動手段って激・危険すぎですよーっ!


努力と気合と根性試しすぎる生徒の命を張った移動手段!? それは綱無しバンジー……それってただの飛び降り自殺ではないのですかーっ!?


「ゴホゴホ……ぶつぶつと独り言うるさい……あまりうるさいと目玉くりぬいてのどチンコとドッキングさせる……当然、生命保険の名義を私にして契約したあと舌噛み切って死んでしまえ」


「パイさーんーっ! このスリリングすぎる状況で良く平常心でいられますねぇぇぇぇぇーっひーっ!」


「りん殿は何処となく余裕がありますなぁ! まぁまぁ、この程度の速度なら大丈夫でんがな」


「あじゃぺーっ、はうぅぅぅーっ」とソプラノボイスで叫びあげる僕、もうグロッキー寸前です。


少し遅れて飛び降り、凄まじい猛スピードで追いついてきた琵琶奉仕のびわちゃんがニッコリと微笑んでくれているぞ!


「うひひーっ、どの辺りが大丈夫なんですかァァァァーっ!」


「おやおや、せっかくの美形が台無しでんがな。この学校の通気口ぽいダンジョン入り口からダンジョン底までの落下距離は約十キロ、底にはクッションがわりの神都式の神法陣がありましてな、その陣がほわんほわんの高級っぽい偽物クッションの役割をして受け止めてくれますがな」


 僕の横顔をじーっと見つめながらも風を切り進む落下の中で生々しく、そして何処か色っぽく動く唇から発せられる琵琶奉仕の言葉。


「ゴホゴホ……底に着いたら沢山の扉がある」


「ひぃぃぃぃぃーっ! 扉ですかぁぁぁぁぁーっ!」


「そう、扉って言うても天国の扉なんかはないでんがな。無限の扉の先には無限に存在すると錯覚してしまうたんぽぽ荘の店子たちに繋がる道があるのですわ」


「ゴホゴホ……そう、家賃踏み倒しの常習犯たちがいる魔の巣窟」


 パイは木の葉のようにゆらゆらと揺られながら真っ青な相貌で満足げに頷く。


そう、これぞかつての偉大なライオンのぬいぐるみ・ガウガウ校長が考案したやらしないやらで有名な『たんぽぽ荘家賃徴収人育成実戦式授業』と言うものらしい。


「さて、そろそろ到着しそうでんがな! パイさんもりん殿も気合を入れて着地しなさいや」


「ゴホゴホ……あっ!?」


「パイさん、どうかしたんかい!? そんな狐につままれた感じて罰ゲーム・縦縦横横丸書いてチョンされた顔をしなさって!?」


「ゴホゴホ……りん……転入生……座学授業を受けたこと無いから着地の言霊をしらない」


「なんやってーっ! そんならこの速度で落ちてこんな可愛い男の娘がミンチ肉状態になって今晩の給食室でハンバーグの具材になるなんて悲劇でんがなぁぁぁーっ!」


「座学ってなんのことなのですかぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!」


 のどチンコを揺らしながら絶叫する僕の声がただただ虚しく響くのでした。


いかがでしたか?

少しでもクスッと笑っていただけましたら幸せます。

今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします。

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