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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第二部 リン君と機械帝国の創世期編
128/162

並行異世界編……特別って意味は腐ったみかんだったのですかーっ!?

こんばんわ、楽しんでいただけたら幸せます。

「ゴホゴホ、ここが教室」


 懐かしき邂逅、赤フンの似あいすぎる、こなきじじい・コナキンさんとの出逢いから一時間後。


 ようやくと言うべきか教室に移動する。


ボロっちい廊下を歩くこと数百メートル、どれだけ長い廊下やねん!? 突っ込みたくなる気持ちを抑えながら、何だかやる気が感じられないパイに連れられて歩いている、こんばんわ、リンです。


 耐震工事などどこ吹く風! ノスタルジック満載! 昭和の香りがプンプンしそうな木造校舎は隙間風がビュービュー! 夏は涼しく、冬は凍える、エコロジー校舎。


そんなことを考えている僕の行動を読み切ったようにやる気無い無いパー! のパイは不意に立ち止まった。


 僕を一瞥するとクイッと顎でボロっちいドアを示す。


―― 一年腐ったみかん組  ――


 コナキンさんが言っていた特別教室の特別って特別優秀な生徒の意味ではなく、こっちの意味だったのですねーっ!


 パイはなんの感慨も無くドアを蹴破る!


「ドア蹴破る!? パイ……パイさーん」


「ゴホゴホ……このドスケベ鬼畜エロチンコ魔神! 私の名前を連呼してパイパイ……そんなおっぱい星人まっしぐらな下半身ボッキング野郎はウインナー千切りタイでニューハーフ体験、ああっ、戻れない菊門パラダイスの映画主役に抜擢されろ」


「その触れてはいけない怪しすぎるブラック映画は何ですかーっ!」


「ゴホゴホ……お菊の穴映画連合の赤絨毯のスターダムにあがりたくないの!」


「その赤絨毯ってヤバすぎないですか!?」


「ゴホゴホ……もとは真っ白絨毯……スターダム俳優は皆……き・れ・じ」


「絶対にあがりたくないですーっ!」


 そんな馬鹿話をしながら教室にはいると和風のアイマスクがやたらと似あう古びた着物姿の少女がプンスカしながらパイにがぶり寄ってくる。


「パイさん、うちは御下品すぎるパイさんの話は嫌いですがな!」


「ゴホゴホ……それは奇遇、私も貴方のこと嫌い」


「うあぁぁぁーっ、嫌いのベクトルが突き刺さってくるがなーっ! って言うかそっちの超絶美形の御兄さんはどちらさんですがな?」


「ゴホゴホ……こいつはリン……手を出したら殺す……琵琶奉仕のびわちゃん」


「ああ、女のマッドサイエンティストは怖いがな! そこのかっこええ御兄ちゃん、うちが琵琶奉仕のびわちゃんですがな」


「琵琶法師って、もしかして、あ、あの平安時代に生まれた盲目で有名な琵琶法師さん!?」


「ゴホゴホ……違う、某ゆるキャラ・ひこ○ゃんの御膝元近くの琵琶湖の周辺で生まれてボランティア活動(奉仕活動)に積極的なドM系奉仕妖怪・琵琶奉仕」


「めっちゃ善良妖怪やけど色々とあかんやーん!」


 ただ、僕は琵琶奉仕のびわちゃんがアイマスクをしている理由が何となく琵琶法師にひっかけているのでは!? と勘ぐってしまいたくなる出逢いであった。




いかがでしたか?

少しでもクスっと笑っていただけましたら幸せます!


今後ともかきくけ虎龍作品を宜しくお願いします

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