腐敗の世界編……この檻は僕の貞操を守る為だったのですか―!?
こんばんわ、楽しんでいただけましたら幸せます。
「ちっちゃいことはきにしない♪」
「麻呂のものは麻呂のもの~♪」
「二人共鼻歌歌いながらーってこの状況は少し気にしてくださーい!」
僕の眼前で繰り広げられるバトル……と言うか一方的な蹂躙。
極丸さんとミヒロさんにたんぽぽ荘から連れられること休憩なしの徒歩28時間……腐敗した大地を歩き続けてたどり着いたゾンビ達の巣。
そんな中で移動式檻に入れられて『キスキスチュッチューったこたこ吸い付き離さないわよ棒』を握り締めながらあんぐりと口を開けてしまっている……こんばんは、僕です。
「リンちゃんはそこでお姉さまの魅惑的な戦いをしっかり見ていて欲しいなぁ!……恋が芽生えるほどに(小声でボソッ)」
「ミヒロ殿! リン殿は日本男色友の会薔薇の世界普及委員会が認定した恋仲の差しつ差されつグレート菊門ダイナマイトな仲なのでおじゃる!」
「「「くぎゃゃゃゃゃーっ!」」」
「「断末魔がうるさいです!(おじゃる!)」」
喉から悲鳴が漏れる暇もないほど駆逐されていくゾンビ。
大地に染みたくさーい液体と肉片がグロテスク過ぎますよーっ!
呼吸が微塵も乱れていないミヒロさん&極丸さんコンビ、恍惚したその表情、スレンダーモデル顔負けの貧乳ぷり、しなやかな脚線美が破壊神クラスの凶器、見ている僕が思わず赤面してしまうほどの露出服顔負けのボロボロジャージ。
その魅力とは裏腹に危険すぎるミヒロさん&極丸さん。
「極丸ちゃん! ドケチ寸胴土塊アラハちゃんが指示書の店子……わたしの可愛いリンちゃんほどの者を向かわせるたんぽぽ荘の店子って誰かなぁ」
「滞納生活600年の強者! とても危険な神物と聞いているでおじゃる」
「むふふ……福の神のわたしの貧乏生活年月といい勝負、むふふ」
「その滞納生活600年の強者とゾンビの巣はどういう関係なのですか!?」
檻の中から大きな声を上げる僕にパチクリ!と可愛らしくウインクして応えてくれたミヒロさんが軽く飛び上がって檻のふちに舞い降りる。
「ミヒロ殿! リン殿へのアクロバティックな蜜月ハネムーンぽい抜けがけは一ミクロンも許さないでおじゃるよ!」
「ふふーん、悔しいけど、抜けがけ防止! そのための檻があるのですよぉ」
「わかっているなら良いでおじゃる」
うほほーっ、この鉄格子っぽい檻に僕が入っている理由は脱走防止ではなく貞操を守るためだったのですねーっ!
僕は顎先をポリポリ掻きながら『こりゃ逃げられないな』と諦めにも似た観念をするのであった。
いかがでしたか?
少しだけ短めですが楽しんでいただけましたら幸せます。
今後ともかきくけ虎龍作品をよろしくお願いします。




