勇者召喚の真実と末路の巻
こんにちは、やっとの休みなのでしっかり書きました。
楽しんでもらえれば幸いです。
ほっぺに串焼きのタレをつけた奴隷少女Aはあどけない笑みを浮かべて僕にこう言った。
「ほら、人間の欲望にまみれたエゴっぽいところが良くでた話あるよ」
「ほほー、是非とも聞かせてちょうだいな」
「ご主人様がそこまであたしを必要としてくれてるなら話してあげても良いある」
「もう餌付けはしないと知り合いのアラハ・・・いや、土偶の神に誓ってもよいかな」
「あいやー、土偶の神様が知り合いあるかー!? あたし、食い意地はって調子にノリノリでした、いっぱいいっぱい反省したある、ごめんなさいある。なので、懇切丁寧に教えるある」
奴隷少女Aは僕の前で小刻みに首を振るとちょこんとその場に正座。
蜂蜜色の瞳に涙をいっぱい溜めて、もう、とびっきりの反省していますよ、ご主人様・・・と言うジェスチャーに僕は呆れながら溜飲を下げた。
「あそこにつながれている奴らは勇者を名乗った者たちの子孫ある」
「勇者?」
「そうある、神や精霊の加護を受けて少しばかり力があるからって数人のチームで魔大陸にやってくるおバカな猿人(人間)ある」
正座のまま顎に手を当てて唇を尖らせる・・・奴隷少女Aはとっても不満げな顔だ。
そして串焼きの肉がなくなり空っぽになった串をぐっと握り締める。
なんだか奴隷少女Aは内面の感情を押し殺すように見えた。
「異世界から召喚された猿人(人間)が王族や貴族、民衆に黄色い声援でちやほやされて魔王討伐。実際は人間の王たちがこの地域に眠る鉱山資源をほしいだけなんだけどね・・・ある」
「いまの語尾は強引すぎないかい?」
「そして敗れたら使い捨てにされてポイ・・・そこで、強制労働を強いられた元勇者一行が奴隷に身を落として、強制労働と栄養失調で魔力も筋力も失い死にかけたところで魔物の餌になるか、未知の魔術の被検体になるかある」
僕は静かに黙って空を見上げた。
もう、空から舞い落ちてい白い粉は雪の結晶が溶けるように大地に染み込んでいた。
「魔王が支配する大陸で人型の姿をしているものは魔王に捕らえられて魔術実験の結果、魔術で精子と卵子を無理やり結合させて造った勇者の子孫か逃走して逃げおおせた勇者の仲間の子孫ある」
「ではキミは人型だよね」
僕の言葉に奴隷少女Aは小さく溜息を吐くと大きく頷いた。
「当たりあるよ。あたしは第36回異世界召喚勇者遠征チームの勇者の仲間だったエルフが大陸の原住民のオスたちに捕まって欲望のままに陵辱のかぎりをつくされてできた忌避たる子ある・・・だから奴隷として売り飛ばされたのね」
奴隷少女Aは真剣な雰囲気で僕を凝視しながら言葉を吟味することなく思いの丈をぶちまけるように声をだした。
「あたし、絶対にご主人様の役に立つから、嘘もつかない、何でもいうこと聞くから・・・なんだったら、毎日、あたしの肉体を弄んでいいし、ご主人様の子供を身篭ってもいい・・・だから、お金に困っても奴隷商人に売らないで欲しいある」
奴隷少女Aの切実な願い。
今まで彼女はどのような扱いを受けてきたのだろう・・・侵略者の子孫といえば敗戦国の捕虜よりも冷遇される立場。
僕の胸に顔を埋めた奴隷少女A・・・その仕草は同情をひくけど、脂ぎった緑色の髪から悪臭が・・・臭いぞー。
いかがでしたか?
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