機械帝国編……ルルカ丸さんが教えてくれる現世の現業について
こんばんわ、楽しんでいただけましたら幸せます。
僕は猫着ぐるみの神様から一枚の手紙をもらった。
『拝啓
やっと手紙が届きやがったですね!
にいさまの手に手紙が届いたということはこっちの世界に戻ってきたのですね、のろのろ遅遅のちんちんクリンなのです!
はっきりくっきりと言ってやります! 実はにいさまとの間にキヌという子を宿してやったのです!
夜な夜な全力の想像妊娠の努力で出来た子なのです。
もう、にいさまったらうへへへへな夜だったのです。
遺伝子はうち百%で作ってやったのでとっても賢い子なのです!
追伸 土偶神のアラハちゃんはカンカンなのです……早くたんぽぽ荘に戻ってくることをお勧めしてあげるのです
新妻はじめて30年のシルクより 』
何がとうなって……って、ほんまですかーっ!?
もう信じられないぞ……手紙を持つ手がプルプルと震える、震えまくってジャッキーさんクラスの酔拳ができそうな気がするーっ。
結論からすると震えまくってちびりそうです。
神社の本殿にてビックバンなみの衝撃が精神に襲いかかってきて、もう、メンタルが麺とタルタルになりそうな、こんばんわ僕です。
ちなみに僕は麺といえば縮れ麺派です。
さて、外観に蠢く死の香り漂う負傷者たちはいない本殿。
内周は静謐な雰囲気のなか巫女衣装の小人たちがてこてこと歩き回り、あっ、僕に欠けた湯呑でお水を運んできてくれた。
いったん気持ちを落ち着けるために僕はお水を口に含む。
すると灰色がかった長髪と同じ色の瞳の小さい巫女さんがちょこんと僕の前に座る。
周りから見れば、僕は狼の追い回された哀れな子羊ようにおどおどしているだろうな。
……だって、だってですよ、先ほどまで地獄で自称・福の神ミヒロさんと冒険していたと思ったら、いきなりへんてこな現世で悪役怪人と雑魚っぽい戦闘員に追い掛け回されたと思ったら、娘? らしいキヌと出逢い……シルクの手紙でいきさつをカミングアウト……もうこのロクでもない流れで頭が大混乱しているきがするぅぅぅーっ!
「おっほん、招き猫神様の式神ルルカ丸がご説明してもいいでしゅか?」
目の前の小さい巫女……「でしゅ」の語尾が可愛いルルカ丸さんが背筋をピンと伸ばし、凛とした雰囲気で僕の瞳をじーっと見てくる。
「は、はい、よろしくお願いします」
「殊勝な態度はよろしいのでしゅ、人生は良いことも悪いこともいっぱいあるのでしゅ、謹んできいてほしいのでしゅ」
じじーっと真面目すぎる瞳で僕を見上げてくる。
と、兎に角深呼吸……落ち着こう。
「今の世界は三つの世界が混ざり合った混合世界になっているのでしゅ」
「混合世界?」
「そうでしゅ、この日本は自衛隊や市民決起部隊や神や妖怪たちが頑張ってゲリラ戦を繰り広げているのですが、地獄の巨大派閥勢力・機械帝国が統治しようとしているのでしゅ」
「……す、すごいことになっているのですね」
「わたしたちのじゃぱぁぁぁーんの神&妖怪連合はたんぽぽ荘を中核司令塔に各地の神社・仏閣を根城にして機械帝国と戦っているのでしゅが……大苦戦中なのでしゅ」
「苦戦中?」
「そうでしゅ、あいつらは人間狩りや神・妖怪狩りをしているのでしゅ。捕まった人間や神や妖怪はあいつらの手で改造されて尖兵にされるのでしゅ」
僕は緊張してゴクリと喉をならした……アレっ? 喉が渇いたと勘違いしたルルカ丸さんが欠けた湯呑にお水のおかわりを入れてくれたぞ。
「第一次大戦のおりに機械帝国に捕まった神や妖怪には位の高い神や巨大な力を持つ大妖もいたのでしゅ……そいつらが精神と肉体、そして魂まで改造されて戦場の最前線に出てきてから、戦力の均衡が破れてとっても厳しい戦いになったのでしゅ」
ルルカ丸さん……僕は一つだけ確信して理解したことがあります……この世界は危険がいっぱいですねーっ!
いかがでしたか?
この度もかきくけ虎龍作品を読んでいただきましてありがとうございます。
ついに現世の現状が少しずつ明かされていきます。
そして、リンくんの運命はいかに!?
今後ともかきくけ虎龍作品をよろしくお願いします。




