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こちら陽気なたんぽぽ荘 ~大家と店子の家賃戦争~  作者: かきくけ虎龍
第一部 たんぽぽ荘の家賃徴収人のお仕事編
107/162

機械帝国編……招き猫ま着ぐるみ神様登場!? そして……狛犬わん吉君の想い出

こんばんわ、楽しんでいただけたら幸せます。

僕はひょろひょろの栄養失調少女を抱き抱えて大きな鳥居……すなわちこの神社の神域に足を踏み入れた。


 参道の両脇には灯篭、まるで何かを迎え入れるように真っ昼間だというのに灯火が報じられているぞ!


「はれへりへりはらぁぁぁーっ」


 だらしない声……そうそんな力ない声で少女が呟くと『ぐぅぅぅーっ』と腹の虫の大合唱……ううっ、この子(妖怪も)ミヒロさんみたいなヒモジイ系なきがするぅぅぅーっ♪


 参道の左側に手水舎を発見した! 


 手や口をすすいで心と身を清める場所なので、物理的に全身を清めてもらおうと少女を放り込んでみる。


「あしゃべー! あにさまーっ、溺れますぅーっ、おにさまに恋する乙女の心ぐらい溺れてしまいますぅーっ!」


 奇っ怪な奇声を上げた少女は一気に目が覚めたようだ……無事に溺れることなく手水舎の這い上がって来たぞ。


「何しやがるのですかーっ! こんないやらしい水責め……いやいや、屈辱的水責めは東北妖怪の長の家の台所に忍び込んで息子さんの結婚式用ご馳走を盗み食いした時以来の羞恥心崩壊プレイです!」


プルプルプルーっと体を振って水分を飛ばす……ほほーっ、流石は清めの水、汚れもバッチリ落ちているぞ!


「もう臭くない、綺麗になって良かったね」


「むひーっ、乙女相手に臭くない綺麗になってよかったねですってーっ!? 前回の湯浴みからほんの15年しかたってないです! とってもクリーンでクリアーな思春期のわたしに何てことをいいはるんですかーっ!」


 すっかりプンプンしているずぶ濡れ少女、よし、悪臭三昧だった少女はただのずぶ濡れ少女にランクアップ。


「はぁ~せんないなぁ……こんなところで騒がんといてや」


 とっても迷惑そうで覇気のない声音が聞こえる。


参道の突き当たりの拝殿の方から眉を顰めつつも平静を装おうとしている少年が立っているがその出で立ちはいったい!?


 そう、その出で立ちは三毛猫風招き猫装束……って可愛い着ぐるみじゃないですかーっ!?


「今、とっても失礼なことを心で叫びましたね……シルク様のお供、たしかリン殿でしたね」


「お久しぶりです……というかお会いするのは初めてですね」


「出来れば、二度と逢いたくなかったのです……大柱の一柱であられる赤貧の神シルク様のご意向の前では遠き及ばん我の如き三下神程度の力では嵐が過ぎ去るのを待つだけだったからなぁ」


 ふっと招き猫着ぐるみの少年が狛犬を見る……あれは狛犬のわん吉君、ううっ、あのセンスの欠片もない真っ黄色な歯はシルクが「あにさま、あの狛犬は100年も独身なのです、100年だってどこぞの住宅の宣伝みたいなのでかわいそうなのですぅ。 ここは一つ、うちのありがたーいご利益で幸せを授けてやるのです、ふんす!」とか言って墓場に枯れて捨ててあった黄色い菊を集めてすりつぶしてシルクの神気でコーティング。


 全力で抵抗していた狛犬のわん吉君の歯に塗りこんで自己満足していたシルクの記憶が蘇る。

 

 狛犬のわん吉くーん、あのときはごめんなさーい!


今回はいかがでしたか?

ついに機械帝国編に突入しました。

この章でリン君とシルクの謎が少し解き明かされるかもです。

おおっ、察しのよい読者さまは感づかれているかも(☆∀☆)

そして皆様、いつも応援していただきありがとうございます(☆∀☆)

読者の皆様の応援がモチベーションになります!

今後ともかきくけ虎龍作品をよろしくお願いします。

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