修羅の世界編……僕が二人? リリン覚醒と僕ってご都合主義的な主人公なのですかーっ!?
こんばんわ、楽しんでいただけましたら嬉しいです。
ひえぇぇぇーっ! 天使さんどれだけよわいんですかー!
凄く痛そうです! あっという間にボコボコにされて転がっていますよーっ!
僕を狙ってきた敵のようですが、そう、あ・え・て言葉にしたいとおもいます……『セノイさーん、生きてますかー!?』
内蔵は潰され、血しぶきが辺りに飛び散り、指先が痙攣して、酷いぐらいに顔面ボコボコ……もはやボロ雑巾状態で転がっていますよ。
その左右、そう左側には無慈悲に見下ろしながら『羽が生えているから焼鳥にしてやろうかある!』と呪禁のように囁き鼻息荒い奴隷少女A、右側には天使の羽も丁寧に引っこ抜いて『いやっほー、臨時収入です! これだけ集めて売れば一ヶ月は食いっぱぐれることはないのですよ!』と違う意味で鼻息が荒い福の神・ミヒロさん!
もう眼前で繰り広げられた激闘(一方的蹂躙)は迫力満点すぎて怖かったですよーっ!
「この鳥(天使)、あたしの愛して愛して、愛しすぎて尽くしているのに、まだ名前もつけてくれないペッポコご主人さまに手を出すなんて、北町奉行所遠山のキンさんが許しても三途の川ら奉行所禿頭金次郎は許してくれないあるよ! ブラックホールに吸い込まれて百万光年先のモーホー星のモーホーお姉に浣腸してもらって初恋の人の名を叫びながら去勢する計が打倒ある! チ○コを外して出直してくるあるね」
思う存分声を張り上げるとゲキ怒プンプンの奴隷少女はセノイの喉元に銅の剣を押し当てて……ってそのまま挿しちゃったぞーっ!
「さて、邪魔者は気絶したある」
「こらーっ、セノイの喉元を掻っ切って気絶はないだろーっ!」
「ご主人さま……これは乙女の嗜みあるよ」
「絶対にうそやんーっ!」
僕の叫びに奴隷少女Aは満面の笑み(狂喜)を浮かべてパプロフの犬ぐらいの勢いでこちらに振り向く。
「チ○コを掻っ切らないだけでも武士の情けあるよ……っていうかご主人さまが二人になったあるよーっ!?」
「「「あ、闇闇ぱーん!?」」」
おおっ、脳内にリリンの声と気配が消えたと思ったら、目の前に僕(女の娘バージョン)が立っている。
それと同時にいつの間にか銀光を放たなくなった棒が吸い付いていたことが嘘のように手のひらから離れて地面に転がった。
「やっと巡り逢えた……リン」
これは幻? そんな想いが脳内を駆け巡るほど常識離れした美貌の少女。
百人に聞けば百人から「I love you」と言われまくりそうなほどの超ド級の美少女だ。
その美少女に見つめられたとたん、僕は両足の力がすーっと抜けて、バランスを崩すようにその場にへたりこんでしまう。
「ああっ、リン……貴方の九割は再生させたのだけど、シンボルだけは再生できなかったの」
「シ、シンボル?」
「うーん、オブラートに包まずに言うと……ピーピーピーのピーのこと、そう、チ○コ」
「うあぁぁぁーっ! 超絶美少女からどストレートの淫靡な言葉がぁぁぁー……ってツルツルぺったんでついてないどころか毛もないぞーっ!」
「あいやーっ、ご主人さまが胸ペタのち○こ取れ取れなので、真性の男の娘に昇格したあるよーっ!」
「「「闇闇パーン!?」」」
気力を整えなければ! 僕は大きく深呼吸すると銀の棒を軸にしてゆっくり立ち上がる。
「リン……大切な私のリン……戻りなさい……貴方が本来いるべき場所へ、そして、地獄まで学んだことを振り返って……取り戻しなさい……ピーピーピーを!」
その言葉は子守唄……その声は暗示……僕の意識は抗うこともなくその場で沈黙した。
いかがでしたか?
リリンがついに覚醒してしまいました。
果たして、リン君はどうなるのでしょう……そして、ご都合主義コメディ、そう『こちら陽気なたんぽぽ荘』のたんぽぽ荘の秘密が少しずつ解き明かされていきます。
リン君とシルクに散りばめられた伏線がついに公になっていく……かな(笑)
皆様、かきくけ虎龍作品を読んでいただきましてありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。




