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コトノハ コトノネ

心のない言葉

 

何も考えずに、深く追求もせず

 

放った言葉。

 

 

 

どれだけの人を傷つけているか気がついてますか?

 

 

 

 

どれだけの人を影で泣かせているか気がついてますか?

 

 

 

 

 

 

この人だけには言われたくない言葉。

この人だけには言いたくない言葉。

 

 

 

たくさんの言葉がある。

 

 

 

 

 

 

幾億の単語がある。

 

 

 

 

日本語には細微にわたる表現が出来るのに。

 

 

 

それに気がつかず、思いついた言葉で言ってしまった一言。

 

 

 

 

それがその人には悲しい言葉のナイフになって傷つけたり

小さな棘になってずっと胸の奥に刺さっていたり

 

 

 

でも、感情はそれよりもずっと表しにくい。

 

どれほど苦しくても

どれほど悲しくても


 

 

どれだけ勇気を振り絞っても

 

 

 

表面のものだけしか眺めず

深くを探ろうとせず

 

 

己の一時の退屈凌ぎにして

言葉を投げかければ

 

 

 

それだけで人は傷つく。

 

 

 

 

 

叫ぶ手段を持たず

叫べる口を封じられ

 

 

唯一残された手段は

 

 

 

 

 

 

 


あなたの手で封殺される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

与えられた言葉だけを受け止めず

与えられた言葉を反芻し

与えられた言葉を租借し

 

 

 

 

あなたの手で

 

 

 

 

 

心のうちを明かそうと

苦しみを解き

必死に綴る人を

 

 

 

 

支えてあげてください。

 

 

 

 

 

完璧に出来る人間なんていない。

物語を紡ぐ人間は

常に虚構と現実の狭間に立ち

 

 

 

物語を深く、面白く、必死に

 

 

 

 

必死に作り上げ

誰かのためのメッセージにしたり

誰かではない万人に向け送る言葉を

 

 

 

 

遠い空の下にいる

何処にいるとも知れぬ人へ送る

 

 

純粋な言葉を送る。

 

 

 

 

 

辛い記憶を辿るとき

辛い事を受けているとき

辛い言葉をもらいたい人間はいない


楽しい記憶を辿るとき

楽しい事を体験しているとき

楽しい言葉をもらいたい人間は多い






頑張れというより

ただ待っていますという言葉が励みになる人間だっている。

 

 

 

 

 

言葉を言うとき

楽しいときなら感情に任せて気持ちをぶつけてください。

楽しいとき感情に任せた笑顔を向けてください。



あなたと向かい合う人の気持ちが真逆なとき

何気ない一言が深く傷つけてしまう事もある

何気ない一言が助ける事もある




傷つけてしまっても

失いたくない大事な人には

どちらが悪と決め付けず

 

 

ごめんなさいとありがとうを

伝えましょう

 

 

 

傷つけてしまってごめんなさい

側にいてくれてありがとう


悲しい思いをさせてしまってごめんなさい

出会ってくれてありがとう






言葉は

人を包む温く励ますものにも

人を死に追いやる冷たいナイフにも

なる



同情や哀れみでついぞと出る言葉

好奇心から出る言葉

恐怖から出る言葉


そのどれもこれもが

あなたの温度を持って


届く言葉になる。

 

 

 

 

思いと言葉は

捉える人によって



変わってしまうから

だから

 

 

 

あなたの言葉で あなたの大事な人を 殺さないで


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