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第五話 二人の朝

「…ん」

あれ、私

昨日あのまま寝ちゃったのか

「あ、イリスさん、起きたー?」

目の前を見ると


すっごい笑顔で、1メートルもない距離に



卯月さんの笑顔が




「きゃ、」

「きゃ?」

「きゃぁー!!」

「うぶし――、いった、ちょっとイリスさん!?朝からビンタはなくない?」

「なんで、こんな至近距離で寝てるんですか!!」

心臓が、持久走終わったぐらいうるさい

痛い

「あれ、昨日覚えてないの?」

「え………あ、」

あ、そうだった


『じゃぁ、頭撫でてください』


あ、



私、


あんな恥ずかしいこと

「可愛かったなー、イリスさん、もっと甘えても良いんだよー」

「嫌です」

「あら、ツンツンイリスさんになっちゃった」

「元々こうです!!」

この人といると

疲れる

というか、胸がずっと


痛い


―――


「イリスさん、ごめんなさいってー、機嫌直してー」

謝る私の前にわかりやすく頬を膨らませたイリスさん

「嫌です」

てか、なんで私謝ってるんだ?

あれ?

私、雇ってるんだよね?

イリスさんのこと

それに、イリスさんが頭撫でてほしいって言ったんだけど

可愛かったな

幼い、子供みたいで

「卯月お嬢様ー!!起きてるんですか、朝からうるさ―――」

そこでがちゃっと私の部屋を早瀬さんが開く

「お嬢様、初日で手を出すというのはどうかと思いますけど」

まるで、ゴミを見るかのような目で見てくる

ここの、雇われてる人、みんな容赦ないの?

「なぜ、そこまで私の信用がないんですか」

「いや、じゃあこの状況どうやって説明するんですか」

私はベッドで、いつもの寝巻きというか

私、寝る時は下着に大きめのパーカー一枚

それで、ベッドでごろごろ中

イリスさんは

昨日お風呂入れてないから、今入ってきたところ

イリスさんは寝巻き持ってきてないから、私のシャツを貸した

いや、確かに自分のシャツを着てるイリスさんを見たいというのはあったが

確かに

これは

間違われても仕方がないか

「早瀬さん、誤解だってー」

「イリス様、手は出されてませんか?」

「え、はい、大丈夫ですけど」

「脅されたりされてません?」

「大丈夫です。けど、その、卯月さん、信用そんなないんですか」

「そんな目で見るな、別に日頃の行いどうこうじゃないから、私そういうのとは程遠いから」

もし、本当にイリスさんが好きなら

好きな人の目の前でこんな格好出来ないし、一緒に寝るとか

絶対無理

「で、何事でこうなったんですか」

「いや、早瀬さん、単純にイリスさんが倒れちゃったから私の部屋で寝させてただけ」

「イリス様用の部屋に運べばよかったじゃないですか」

「いやいや、私そんな力ない」

これはちょっと嘘だ

頑張れば運べなくなかったが

ちょっと、一緒に居てほしくて

「まぁ一旦それは良いとして、お二方早く支度しないと学校遅刻しますよ」

「え、」

急いで、ベッドの横に置かれているスマホに手を伸ばし電源をいれる

そこには

八:〇六

「あれ、イリスさん、私達の学校って遅刻何時だっけ?」

「八時半ですね」

「これ」

そこでイリスさんにスマホの画面を見せるとみるみる真っ青になっていった

「遅刻、しかけじゃないですか!?」

「いそいで!!イリスさん、遅刻しちゃう」

「はいはい、そんなこともあるだろうと思って、お二方の荷物”は”準備してますから、早く身支度済ませてください、それに車で送るので十分かかると思ってくださいよ」

「もっと、早く行けないの!?」

「元はお嬢様がスマホでこれまで時間を見なかったのが悪いですからね」

「早瀬さん、それでも、ハウスメイドか!?」

「ハウスメイドだからです、いい加減自分で布団から出てください」

「卯月さん、そんな事言ってる暇、本当にないですよ!?」

「あ、そうだった」

そこまで話してた私はばっとパーカーを放り捨てる

「ちょっと!?卯月さん」

「ん?なに?」

「私、出てからにしてくださいよ」

ん?

「あ、着替え?」

「そうですよ、いきなり脱がないでください!!」

「別に、同性なんだし良いじゃん」

「そういうとこ、直してください!!」

そういって、イリスさんは部屋を飛び出していった

「そんな、別に気にするもの?」

「気にしたほうが良いものですよ、お嬢様」

「そうかな?だって早瀬さん気にしないじゃん」

「私は、気にはしませんがお願いですから男性の前では避けてくださいね、特に無音様の前では、お嬢様普通にやりかねないでしょう?」

「そうだけどさー」

なんか、やっぱ信用なさすぎない?




―――




「あれ?イリスさん、遅刻ぎりぎりじゃん珍しいー、どうしたの?」

「なにかあった?」

教室の端、扉の方でイリスさんがクラスメイトに囲まれている


はぁ、良かった

陽キャって遅刻寸前ってだけであんな詰められるんだ

「よう、卯月、なに、イリスさんと夫婦登校?」

「あ、無音、おはよう。あとそのゲロほど終わってる単語を作り出すな」

「なんだ、違うのか?」

「いや、まぁ違わない、いや、違うな。色々違うな?夫婦じゃねぇよ」

「ハッ夫婦みたいなことしてんけどな、どうせ、あのあと一緒に寝たんだろ?」

「な、なぜわかる」

知ってるのは早瀬さんと私とイリスさんのはず

「いや、カマかけただけなんだけど、なに、本当に一緒に寝たの?」

うわーって顔で無音が見てくる

馬鹿みたいに不愉快

「まぁ、そうだけど、手は出してない」

「うわ、職権乱用はダメだと思うぜ?」

「うっせ、別に命令して一緒に寝たわけじゃねぇよ」

そこで、ふと、

イリスさん達の会話が耳に届く


「イリスさん、本当に大丈夫?」

「うん、大丈夫。今日はちょっと朝から忙しかっただけ」

「え、なになにー。もしかして、彼氏の家にでも行ってたのー?」

「か、彼氏なんていません//」

「あれ、でもイリスさん今日なんかおっきな車で登校してなかった?」

それ、私もいたはずなんだけど

こうも影が薄いのも考えものだな

「はい、卯月さんのお家にいる早瀬さんに送って………あ」

え?

聞き間違い、じゃないよね

「……っ」

横で無音が声になっていない笑い声を漏らす


「え、どういうこと?イリスさん、十夜さんの家の人に送ってもらったって、それって、イリスさん、十夜さんのお家からきたってこと?」

「確かに、イリスさん、最近いきなり十夜さんと、仲良くなってる気が」

おねがい、頼むからそれ以上何も言わないでくれ

私の平穏学園ライフが

「いや、そうじゃなくて、送ってもらったのも、遅刻しそうだった私を拾ってくれただけで、一緒に寝たりなど」

「そこは、聞いてないんだけど、もしかして、一緒に、寝たの?」

「いや、寝てないですって!!」


「なんか、お前、めんどくさそうなのに巻き込まれそうだな」

そう、無音がいった時にイリスさんの周りのクラスメイトがガッツリこちらを向く


終わった……私の平穏学園ライフ

投稿遅れてしまって本当に申し訳ないです

ちょっとスランプ気味でした

治ってきたので、今週は更新がんばります!

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