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第四話 イリスファッションショー

「おかえりなさいませ、卯月お嬢様、それに無音様、イリス様もおかえりなさいませ」

やはり慣れない

大きな扉を開き三人は卯月さんの家に入る

「ただいまーあ、早瀬さん頼んでたの届いた?」

「届きましたけど、あれはおふざけがすぎるのではないでしょうか」

何の話だろう?

「いいじゃん、イリスさんなら着てくれるでしょ」

「今どきはセクハラで叩かれますよ、お嬢様」

「大丈夫、大丈夫……多分」

なんか、ひどく嫌な予感がするのだけれど

「私、なにをされるのですか」

「んー、ファッションショー」

え?

ファッションショー?



―――




「あの……どうでしょうか…//」

服屋の試着室みたいなとこから出てきたイリスさんは

ジャージの上からメイド服のフリフリがついた格好

まぁようはジャージメイド

あのバカの趣味全開だな

「めっちゃいい、すごく良い。なんかもうこれでいいかな」

そのバカはなぜか付け髭を付けて机に両肘をついて審査員気分

「これ、本当に制服なのですか…//」

「うん、そうそう、今私が決めた制服」

なわけ

「卯月お嬢様」

横からすごい眼光で卯月のことを睨む早瀬さん

「冗談、冗談だから!!」



―――



「最後は普通なのですね」

そう言って出てきたイリスさんは実用性も兼ねた

豪華すぎず、しかしメイドとしての威厳と言うかは残しつつ

のようなスカートの丈が長いメイド服を着て出てきた

「え、あれ、最後だっけ?」

「あの、もう一つのやつ本気で着ろって言います?」

イリスさんがすごく嫌そうな顔を撮る

「えー、着てよー」

「嫌ですよ」

「着てよ―」

「嫌です」

「なんだとー!!、なら――」

ばっと、卯月が試着室にイリスさんを押し込んで自分も入ってた

「え、卯月さん…ちょっと…//」

「イリスさんめっちゃかわいいの着てるじゃん」

「そこは関係ないでしょ!!…早く最後のやつ見て満足してください」

あー聞こえない聞こえない

俺は両手を耳に当て早瀬さんがいる方を見る

早瀬さんはというと、すっごい覇気が

あれは、卯月後でひどい目にあうな

まぁ自業自得だ

「―――」

「―――――//」

「――――――」

少ししたところで背中がちょんちょんとつつかれた

もう良いってことか

「やっと終わった―――」

後ろを向くと、

イリスさんが結構裾が短めのお腹が出てる

露出が普通のメイド服より多めのメイド服を着ていた

「は」



―――



「本当に、なんだったんですか。このファッションショーは」

結局制服はクラシックタイプの普通のメイド服に決まった

あの、和服っぽいのやジャージや短いのはなんだったのだろう

「いやいや、イリスさん可愛いからいろんな服着てほしくて」

「言い訳になってません」

「ごめんってー」

「ほんとほんと、見せられるこっちの気持ちにもなってくれ」

そこまではしたない格好はしてないのだけれど

「そんな見せられる格好じゃなかったですか?」

「一言言っとくが見たくないじゃなくて見てていたたまれない、だ」

「別にあなたに見せたいわけじゃないです」

「あぁ、そう思っててくれあんなの見るものじゃない」

そんな言わなくてもいいじゃん

「まぁまぁ、可愛かったでしょ?イリスさんのいろんな格好」

「まぁそれはそうだが、俺が帰ってからにしてくれよ。今日は金曜だからイリスさんここで寝るんだろ?」

「そうですけど」

「ま、じゃあ俺帰るから」

「無音様、送りいたしますよ」

「帰り早瀬さんが歩きになっちゃいますし良いですよ」

「いや、車で送りいたしますよ」

「お、まじですか?じゃあお願いします」

言って、二人が部屋から出ていってしまった

どうしよう、部屋に卯月さんと二人きりだ

胸がぎゅーってして痛い

「え、大丈夫?イリスさん」

「えぇ、ごめんなさい。胸が苦しくて」

「え!?本当にダメそうじゃん、ちょっとまってて」

心配をかけてしまった

「いえ大丈夫で―――」

その瞬間

おでこに卯月さんの手が当たる



―――



胸が苦しいと言っていたから熱かなにかかと思ったけど

熱は無さそうだね

と、その瞬間にぼっという音が聞こえた感じがして

イリスさんがぱたっと倒れた

「イリスさん!?」



―――




(「イーリス」)

(「さきくん?」)

目の前にはよく一緒にいてくれた男の子

まだ、父親が私に構っていたころ

よく暴力を振るわれ嫌になった時に一緒に秘密基地に隠れてた男の子

さきくんって呼んでいたけど親に捨てられてからそういえばあっていなかったな

あの頃は弟達を守るために必死だったからな

(「イリス、どうしたの?」)

(「ねぇさきくん、こうなってしまったのは私のせい?」)

よく考える問だ

そんなわけはないのに

(「なわけないだろ」)

その男の子は否定して

私を抱き寄せ頭を撫でてくれた

あぁ、そういえばあの父親のせいで誰かに触れられるのが怖くなったんだった

でも、あの子にはまた


触れたいな


「―――さん」

「イリスさん?」

ぱっと目を覚ますとすぐ真隣で肘を立てて寝ている卯月さん

「卯月……さん?ごめんなさい」

「なんで、謝るのー。別に体調不良なんて誰でもあるって」

今はなぜかわからない

誰かに、

触れてもらいたい

「んー、どうしたの?イリスさん、なんか嫌なことでも思い出しちゃった?」

「………はい」

この人は、親からの愛を受けてきたのに

なぜか

憎い

ダメなのに、

そんな事思ってはダメなのに

「それは、私には理解できない問題?」

「…どういうことですか?」

「いや、家族とかお金のことは、ごめんだけど理解してあげることはできないの」

「まぁそうですね」

「でも、理解はできないけど、支えることは出来るからさ」

なんで

この人はこんなにも優しいの

私は全く関係ないあなたを勝手に憎んでいるのに

「私にしてほしいことは何でも言ってよ」

胸がまた痛い

締め付けられるみたいな

でも、それがなにかは

頭が理解をしたがらない



でも、こんなゴミな私でも

必要として

支えてくれるなら

「じゃぁ、頭撫でてください」



あなたを求めてもいいの?

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