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第一話 私のメイドさん

私のクラスには美少女がいる

まぁよく漫画とかアニメで出そうな美少女だ

イリス・レーヴァ

灰色に近い白髪にピンク色の目

遠くから見てもわかる


そう、遠くから見てもね




:一話 私のメイドさん:





放課後の教室、陰キャな私は帰る友達も居なくて暇である

卯月うづきー、帰ろうぜー」

「今、帰る友達も居ないって達観してたとこなのに」

―――あ、悪友はいる

「何やってんだよ、はぁ、ゲーセンよって帰ろうぜ」

「良いけど、無音なおと金ないって言ってなかった?」

前遊んだ時、奢った気が

「大丈夫よ、バイトの給料入ったから。あ、銀行よって良い?」

「良いけど、そうやってすぐに全部使うなよ」

「わーってるよ」





―――





「よっしゃ!卯月のスコアに勝ったー!」

「うるさいな、キャラの暴力じゃん、私フルコンミスなしなのにおかしいぞ」

絶賛ゲーセンについて音ゲーの途中

陽キャはこんな娯楽を知らないなんてもったいない

「ふ、これが努力の結晶さ」

「金の結晶な、はぁ嬉しいか?それで私に勝って」

「くっっっっっそ程嬉しい」

「こいつ、まじで」

最後の一回のプレイが終わって二人でベンチに座る

「もう、結構暗いな、早く帰ろうぜ。ここ治安悪いし」

「それだけは同感、面倒事に巻き込まれるのはゴメンだわ」

「なんか、お前女子みたいな喋り方時々するよな」

「え、私女子だよ?」

こいつと数年一緒にいるのに知らなっかったのか?

「いや、それは知ってるけど男子みたいな口調の時もあれば、女子みたいに喋る時もあるからさ」

「あーかわいこぶったほうが良い?無音君かっこいいーみたいな」

それを言って無音の顔を見るとすこぶる嫌そうな顔してた

「だろ?こんな猫かぶりみたいな喋り方やってられるかよ」

「まぁそっちのがありがたいわ」

「そんな、女子に見えない?」

「いや、見た目は相当美少女だぜ?でも、喋り方が男すぎる」

「いやいや、私美少女だったらイリスさんどうなるんだよ」

「あーあのお姫様みたいな人?」

こいつ、まじで女子に興味なさすぎだろ

去勢でもしてんのか?

「お前、ほんとに棒ついてんの?」

「セクハラ発言だー」

「こういうのは男が女子に言ったらセクハラなんだよ」

「セクハラってなんか男のが多いよな」

そう言い無音が私を見る

「え、なに、セクハラしたくなった?」

「お前に発情するわけ無いだろ、お前に発情するやつはいねぇよ」

「な、それはそれで傷つくんだけど」

「じゃあまず話し方と、仕草を直せ」

「めんどくさい」

それに、無音は望んでなさそうだけど

「はいはい、じゃあ帰るぞ」

「お、エスコート?」

「置いてってやろうか?」

「はーい、わかったよ」



―――




繁華街を無音と一緒に歩く、やっぱ日が落ちるとキャッチが多い

めんどくさい、見た目だけで寄ってくるんじゃないよ

そう考えていると、無音が私の手を静かに握る

「どうした?間違ってたか?」

「いや、合ってるけど、なんでお前陰キャグループにいるんだよ」

「お前ぐらいにしかできねぇよ。普通の女子の前だとカッチカチだぜ?」

「なんか、けなされてる気が」

まぁ実際助かる、ここらへんはただでさえキャッチも多いのにナンパも多い

自分で言うのも何だが、見た目だけは良いと思ってるから

ありがたいが、こいつなんでこんなスマートなんだ

「なぁ卯月、あれイリスさんじゃない?」

「え?」

無音が指さした先には私と一緒の制服を着た灰色の髪の少女が

灰色の髪は夜の繁華街のネオンに照らされて色とりどりに煌めいていた

だけど気になることが一つ

中年の男性と一緒に居た

「父親と一緒、なのかな?」

「それにしちゃ、距離が近い気が」

その二人の距離は、腕を絡めるほどの距離だ

「もしかして、パパ活?」

「想像したくないな」

学校では誰にでも優しいあのイリスさんがそんな事してるのは想像ができない

「それに、金持ちだと思ってたんだが」

「お前、それは漫画の読みすぎだ、ハーフだからといって金持ちだとは限らないし、それにまだパパ活かわかんないじゃん」

「まぁそうだけど、イリスさんのあの髪色父親譲りって話してたけど」

「なるほど、それなら家族って線は消えたな」

「え、いや、無視して帰ろうぜ。めんどくさそう」

「そういうとこはいくじなしだな」

「お前、行くのか?」

「うん、流石に心配」

そう言うのと同時に歩く方向を変えイリスさんの少し後ろを歩き始めた

「流石にバレないか?」

「大丈夫でしょ、視界に入ってないだろうし」

「でも、どうすんだ?こっから声かけてもし本当にパパ活だとしたら相手は未成年を誘ってるやばいやつだぜ?」

「その時は無音がどうにかして」

こいつ、運動は出来るしそこら辺の人より見た目強そうだし大丈夫だろ

「分かったよ、じゃあ行って来い」

「ありがと」

すぐに、距離を詰め後ろからイリスさんの腕を掴んだ


「だ、誰?」

ぱっとイリスさんはすぐにこちらを向いた

「こんにちは、イリスさん、覚えてます?同じクラスの卯月ですよ」

イリスさんはすごく居づらそうななんとも言えない表情を取った

「イリスの友達さん?こんにちは、可愛らしいね」

イリスさんの隣の男がこちらを向き、社交的な笑顔をこちらに向ける

「こんにちは、イリスさんのお父さん、ですか?」

「―いや、親戚でね、帰りを送ってるところで」

嘘だな

あっちは学校の方向、それに学校で行くのはやめたほうが良いと言われてるホテル街

帰るとしたらこっちにいるのはおかしい

それに一瞬言いとどまった。ほぼ嘘で見ていいな

「それにしても、お二人仲が良いのですね。距離が近くて」

「あ、あぁ昔からの付き合いで―――」

「あーそうだ、イリスさんのファミリーネーム知ってません?」

「――っ」

言いとどまった、カマをかけて正解だな

コイツは親戚でもなんでもない

「あら、知らないんですか?親戚なのに」

「い、い、いや、結構遠い親戚で」

「あら、じゃあイリスさんの年齢はご存知で?」

「十八じゃないのか?」

じゃないのかってもう嘘が露呈しすぎでしょ

それに、私達は二年生、思いっきり十六歳か十七歳のはず

これは黒で良いんじゃないか?

多分こいつも十八と聞いてたのだろうイリスさんから

まぁそこはイリスさんが悪いが、制服で分かれよ

さぁどうしたものか、どうにかして離せれば良いのだが

「あの、卯月さん。ごめんなさい、私達急いでて」

ここでイリスさんが急かすか

それはマズイな

「そうなんだ、ちょっと急いでて、すまんな。それでは」

逃げ道をイリスさんが作ってしまうか

見てしまったからには助けてやりたいが

いや、本人が望んでることなら

「おーす、卯月、あれ?イリスさんも一緒?珍しいじゃん」

「無音!?」

後ろから無音が話しかける

「あ、ちょっとイリスさんちょうどよかった、明日の委員会のことで話したいことあって」

そこでイリスさんの手を掴んでた私の手を無音が引く

「叔父さん、少々借りていいですか?イリスさん」

無音が強く引っ張るのと同時にそいつを睨みつける

「あ、あぁすぐに戻ってこい、イリス」


―――



「なにするの、あなた達」

ちょっと離れたところでイリスさんが話す

「あんたこそ何してんだよ、あれは完璧に止めないといけないもんだった」

「そうだよ、イリスさん、あの人知り合いですらないでしょ?」

「っ……」

黙ってしまった、まぁそりゃホントなら誰にもバレてほしくないことだろ

「知り合いではあったの?」

優しく聞くと、イリスさんは首を横に振った

「まぁそうだろうな、よし、逃げるぞ卯月」

「はいはい、イリスさん少し歩ける?」

「……うん」



「それにしても、なんであんな事を?」

「…」

喋らない、話したくないのかな

ていうよりは口にしたくない感じか

「無音、見張り代わりに少し離れててくれない?」

「あぁ分かった」

もしかしたら男性がいるから話したくなかったのかも

それにしても、あいつ察するの上手いよな

「お金目的?」

イリスさんは首を縦に振る

まぁそうだろうね

それにしても、私も無音と同じ考えでお金持ちだと思ってたが

やっぱ漫画の読みすぎか

「代価は、自分の身体?」

少し、震えながら首を縦に振る

確かにこんな美人相手ならどんだけでも払う大人はいそうだが

でも、まさかクラスの天使みたいな子がパパ活か、意外にもほどがあるな

純情、だと勝手に思ってたが

「あの………卯月さん」

「ん、なに?」

「お願いですから、誰にも言わないで」

「言う気はないけど、先生には相談しようかは悩んでるとこ」

流石にこのままにするのは

「お願いします、これがないと生きれなくて」

「そんな、お金厳しいの?」

「…っ、まぁ」

「なんで?」

「弟を支えるにはそれしかなくて」

泣き始めてしまったのでゆっくり抱き寄せ頭を撫でる


―――



イリスさんから聞いた内容はこうのことだった

弟が二人いて親はイリスさん含めその三人を置いてどっかに行ってしまって、弟二人を学校に通わせたり食費のためには学校以外の時間で働くとなると普通の仕事だと明らかに足らないらしい

だからこういうのに手をだし始めたと

「それにしても、お嬢様じゃなかったんだ」

「ハーフってだけです」

「国とかの生活保護は?」

「申請しようしたのですけど未成年一人じゃどうもできなくて」

「まぁそうだろうね」

年齢的には働ける年齢だ。そういう人に生活保護が出るかってなると

まぁむずい話だよな

「これからも続けるの?こんなこと」

「……はい、お金は稼がないとなので」

んーそれは非常に心配だ

身体にとっても精神面でも相当な負担だろうに

それに妊娠やら犯罪やら色々な事も心配だ

どうにかできないか

「んー、お金が稼げれば良いんだよね」

「はい、あ、でも闇バイトとかはちょっと」

「そんなん友達に提案するやつがいるかっての」

「…じゃあ、なんですか?」

まぁ私だってそこまでお金があるわけじゃないが、親が金持ちだからな、多分どうにかなるだろ

「イリスさん」






「私のメイドさんにならない?」

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