表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/21

21.白くんの説明回③

「まず初めに、その“食事制限”ってスキルについて教えてもらおうか」


ふっ。立場逆転だぜ。

まあ仕方ないか。とりあえず、これまでのことを洗いざらい話そう。


「じゃあまずは、俺が異世界から転生してこの世界に来たってことから話すわ」


「異世界転生⁉ お前、転生者なのか⁉」


「え? 転生についてなんか知ってんの?」


「この世界では“勇者”って言って崇められてるやつだよ」


「勇者⁉」


マジ!?

転生したら普通は勇者になれんの!?

外道神、案外まともなことしてんじゃん。

……いや、俺は何なんだよ。


「まあ、知られてないだけで転生者はあちこちにいるからな」


「あ、そうなんだ」


「知られてない理由もちゃんとあるぞ。あんた異世界の人間だから、この世界のことは一から説明していく」


「お〜、じゃあよろしくお願いします」


「よし。じゃあまずはルイド教国の説明からだ」


「このルイド教国ってのは、文字通り“ルイド教”を国教にしてる国で、今いるこのアイオス大森林もその領地の一部だ」


アイオス大森林。

なるほど、ここはそういう場所だったのか。


「でな、この国には一応“王”がいるんだが、実権は完全にルイド協会の“教皇”が握ってる」


よくあるやつね。


「でもその教皇と幹部が腐っててな。あちこちに喧嘩を売るわ、国民には重税を課すわ、その金で贅沢三昧だわ……」


「うわぁ」


「しかも『神はこうおっしゃっている』の一言で国民は逆らえない。信仰心が強すぎるのも考えものだよな」


確かに。

いや、普通に滅びるんじゃない? そんな国。


「で、その国と転生者がどう関わってるかというと――」


どうせろくでもない話だろうな。


「異世界人を転生させてるのは“ルイド教国”なんだ」


「え? マジ? 外道神じゃないの?」


「それで転生者を“勇者”として戦争に借り出してる。転生者はなぜかステータスが通常の10〜15倍あるし、強力なユニークスキルも持ってるからな」


なるほど。

戦争のための転生か。


「あと、たまにステータスが普通のやつも出てくるが、そいつらは大体性奴隷にされる。なぜか転生者は全員見た目が良いからな」


「へ〜……大変だな」


森に転生して良かった。

外道神に感謝……いや、やっぱ感謝はしない。


「で、そういう“普通のやつ”や勇者の中には、教国を脱出して他国に逃げるやつもいる。そいつらが“知られていない転生者”だ」


「大体は名前を偽って商人や冒険者になって成功してる。前線に出てた勇者は敵国に捕まって尋問されることもあるけどな」


へえ。

ってことは、元の世界の人と会える可能性もあるってことか。

一刻も早くこの国を出ねば。


「でもな〜、あんたはどれにも当てはまらないんだよな〜」


「まあ、そうだな」


「気づいてないだろうが、あんたの顔も他の転生者と違うんだぞ?」


「え?」


まじ?

確認せねば。


ストックしてた鉄をドーン。


「うわっ⁉」


鉄が鏡に変形する。


「ウニョ」


「ひっ」


風白がビビってるけど、まあいい。

鏡を覗いて――


「……ゑ⁉」


「なんかけっこうイケメンになってる〜⁉」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ