16.洞窟探索
短いです。
これはすごい。
来て正解だったわ。
ゴブリンたちの分はここで取り返せそう。
――俺の前には大量の透明な水晶があった。
いやほんと、来てよかったと思う。
洞窟から出てる光はこれだったのね。
しかも水晶が全く傷ついてない様子から見るに、たぶん手つかずだ。
なんかワクワクする。
水晶は進みながら採掘しておこう。
いかにも高そうだし。
じゃあ採掘するにあたってツルハシを作ろう。
鉄塊をドン。
そしたらツルハシのかたちをイメージして変形ッ!
よし、出来た。
なんか段々と慣れてきたな。
ツルハシも出来たことだし採掘するか。
まずはこれだ。
「カンカンカンッ!」
おっ。
けっこう楽に掘れる。
そしたら砕けた水晶の欠片を収納。
まあ、結構楽に掘れるから値段は高く付かないかもしれないけど、こんだけあるからけっこうな金額にはなるはずだ。
でも実はこの洞窟でしか採れないとかだったりして。
まあどっちにしろ片っ端から採掘していくか。
「カンカンッ!」
「カンカンカンッ!」
「カキィィン!」
ん?
なんか今のやつ叩いたときの音違くなかったか?
お。
よく見たら地味に色と輝きが違う。
こっちのやつは他のやつよりも絶妙に虹色っぽく、輝いている。
微妙に掘りにくいなって思ったのは違う水晶だからか。
高く売れそうだぜ。
まあこの調子で進んでいこう。
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ふう。
結構掘れたな。
あたりに魔物もいないし、かなりの穴場なのかもしれない。
魔物がいないってのが大きい。
なんせ魔物と戦いながら採掘ってのは絶対大変だからn
「グオオオオォォォォ!!」
前言撤回。
魔物いました。
なんか先から聞こえてきたんだよね。
ものすごい鳴き声が。
まあ行ってみるか。
なんかすごい強そうだったら戻ればいいだけの話だしね。
「グルォォォ!」
「ガルルル」
なんか複数いない⁉
まあ、見て帰るだけだしね。
もう少し進んでみよう。
あ。
見えた。
3匹の狼だな。
3びきのこぶたならぬ3匹の狼だ。
なんか何かに群がってる。
なにに群がってるんだろう。
もっと近くに寄ってみるか。
「ガル?」
あ。やべ。
気づかれた。
「グルアアアアアアァァァァァ!!!」
「グリャアアアァァァァ!」
ひい!
ヤバい。逃げないと!
ってあれ?
なんかボロボロじゃん。
ところどころ焦げてるし。
なんだ、これなら俺でも勝てるかもしれんな。
触毒丸を出して、えいやっ!
「ギャアァァァ!」
あ、サクッと一発じゃん。
結構余裕だわこれ。
「グルッ⁉」
はい逃がしませんよ〜
ドスっとな。
「グギャアアアアア!」
楽勝だわ。
ってか三匹目は?
「スタタタタ」
あ、全速力で逃げてる。
まあ恨みがあるわけでもないしいいか。
で、何を囲ってたんだろう。
少し進む。
あ、コウモリだ。
なんだ。肉でも漁ってるのかと思ったよ。
「そこのお前!よくも良い所をかっ攫ってくれたな!」
え。
人は…いない。
マジか。
こいつ喋れんの⁉