表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/21

15.洞窟だ!

歩く。

ひたすら歩く。

それでも道は見つからない。

そりゃあ獣道は何度も見ましたよ。

でも人が通る道はいくら探してもない。

人が来ていたような痕跡もない。

どうしよう。

まあ、歩くしかないんだけど。

この森が大森林とかだったら嫌だな。

でもどんなに大きい森だったとしても一方行に行けば端には辿り着くはずだ。

端にたどり着いたところでそこが海とか砂漠だったら終わるけどな。

うん。考えないようにしよう。

それにしてもいつになったら人に会えるのだろうか。

孤独は辛いよ。普通に。

会社員の頃に「意外と孤独でも寂しくないもんだな」とか言ってたけど本当の孤独がこんなに辛いとは。

嗚呼。何故俺はこんな目に。

…外道神のせいだな。

許さん。外道神。


そんなことを考えながら歩いていると、前から2匹のゴブリンが襲ってきた。

フッ。雑魚が。

すぐに取り出した触毒丸でどちらも一刀両断する。


そういえば、少し前までは気づいてなかったんだけど、触読丸の付与スキルである腐食の「内部から破壊する」という能力は「長期戦では強いが短期決戦ではまあまあ」という感じの能力だった。

少し前に一匹のゴブリンで実験してみたんだが、1分で1cmくらいの速度で破壊していた。

ちなみにどのように破壊されていくのかというと、「だんだんと粉のようにバラバラになって消える」というような感じだった。

あと、どのぐらいこの効果が続くのかは今絶賛検証中で、「2時間以上は効果が続く」という感じだ。

え?

どうやって時間を測っているのかって?

小型日時計だ。

途中で作ってみたんだが、これが結構便利。

正確な方角とかはわからないので今何時かはわからないが、どのくらい時間が経ったかは分かる。

普通に有能だ。 特にスキルの検証に。


ということで半分ずつになったゴブリンを収納する。

はっきり言って、収納するのが嫌だ。

でも俺の貧乏性が許さないからな。

嗚呼。ドロップ品の時代がまたきて欲しい。

絶対来ないだろとは思うけど。


ということでまた歩き出す。

いつ人と会えるんだろうな、うん。

まあ歩かないことには始まらない。

千里の道も一歩からって言うしな。 

違うか。

どうか人と会わせてください。神様。

ただし外道神は除く。



ーーーーーーーーーーーーー



うん。

なんか、すごい好奇心をくすぐられる洞窟があるんですけど。

いやね。なんか歩いてたら小さめな谷間を見つけたのよ。

まあ排水溝のでかいバージョンみたいなもんよ。

で、そこの側面になんか中から光が出てきてる洞窟を見つけたってわけよ。

行ってみたい。

とても気になる。

でも多分危険。

あと多分人いないから孤独のまま。

くう。

行くべきか、行かざるべきか。

迷う〜

こんなとき、どこぞの勇者とかだったら「他のものに要はない!行くぞ!」的なこと仲間に言ってかっこよく去っていくんだろうな〜

まあ、仲間がいないうえに貧乏性な俺には関係のない話だが。


どうしたもんか。

見るからになんか良いものがありそうな雰囲気がプンプンしてるし。

だって光ってる洞窟だぞ⁉

でもこのまま孤独ってのも嫌だな。

う〜む、迷う。

…よし。

こういうときはコイントスだ。

コイントスが一番わかりやすいしやりやすいからな。

ということでコインを作る。

まあコインって言っても表と裏が判別できればいいから、片方には「オ」もう片方には「ウ」と掘られているような設計で作る。

本当は漢字かひらがなでやりたいところだけど、スキルレベルが足りんっぽいからカタカナでやる。

というわけで時空収納から鉄塊をドン。

コインの形をイメージして、変形ッ!


「グニッ」


よし。

鉄塊を収納してっと。

ということで。

まずは表と裏、どちらが出たらどう行動するかを決めるか。

表が出たら洞窟は無視して進む。

裏が出たら洞窟探索。

まあこんなもんで良いだろう。


じゃあ本題のコイントスをするか。

まずはコインを拾う。

そしたら親指にコインを乗せて…

弾く。


「ピンッ」


コインが軽快な音を立てて飛ぶ。

フッ。これでも俺はコイントスにおいては誰にも負けない自信があるからな。

まあ、暇つぶしとしてやってただけだけどな。

いつの間にか極めてしまっていた。

石の上にも三年とは言ったものだ。


「トン」


よし。

しっかり弾いた場所の真下に落ちているな。

まあ、極めてますからね。

一人でコインの回転数とかコインが飛ぶときの放物線とかを書いてみたりするくらいには。

……うん。なんか悲しい。


まあそんなことは置いておいて、コイントスの結果だ。

ええと…「ウ」って書いてあるな。

裏か。

つまり洞窟探索をするってことだな。

良かった。

表が出たら俺の貧乏性の部分が悲鳴を上げてしまうかもしれなかったからな。

え?じゃあコイントスなんかしなくても良いじゃないかって?

いやね、一応迷ってたわけだしね。

心は貧乏性と好奇心で7割は支配されてたけど。


というわけで、洞窟に行くことは決まったのだが、どうやって洞窟の入口まで行こう。

壁はほぼ直角だしな。

まあでも索がないわけじゃない。

金属魔術で階段を作れば良いのだ。

幸い鉄はたくさんあるし、やるしかない。

落ちないか心配だが、まあ深く階段の横に付ける杭を深く入れれば良い話だ。

というわけで鉄塊をドーン。

柱と踏み場だけのシンプルな階段をイメージ。

もちろん横につける杭も忘れずに。

そしたら変形ッ!


「ニュッ」


おお、変形のスピードが早くなっとる。

やっぱり多く使うとやりやすくなるのかね。

っていうか、もうできてるし。

早すぎだろ。

じゃあ、谷間に刺そう。

階段を持ち上げて崖の前まで角度を調節しながら移動させる。

そして…刺す!


「ドスッ」


おお、結構深く刺さった。


ーーそういえば。

なんか当たり前に動かしてたけど、出来たものを動かすなんて効果は金属魔術になかったはずだ。

まあ、鑑定のレベルが上がってないから見れないだけかもしれないし、別に害があるってわけでもないから、まあいいか。


とりあえず入ってみよう。

階段を降りてっと。

というか踊り場作り忘れてたわ。

まあ入れるからいいか。

少し進んでみるか。っておおっ⁉

ここは天国か何かか⁉


俺の前には光り輝く大量のクリスタルがあった。


やばい毎日投稿がおろそかになってきてる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ