表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

1.転生しましたけど転生させた創造神が外道でした。

初投稿です! よろしくお願いします!

俺の名前は八木草太、いたって普通のサラリーマンだ。

趣味は技術系のサイトを見ることで、もちろん彼女はいない。

ちなみに年齢は28歳だ。

俺はそこそこの大学を卒業した後そこそこの会社に入社して働いていた。

まあ、平凡な人生ってやつだ。

そんな俺に人生の転機?とやらが訪れたのは入社して3年目のことだ。

駅で電車を待っていて、電車がもうすぐ来るという時に何者かに背中を押され、は? となっているうちに電車に轢かれ、俺は、死んだ。


はずなんだが、死んだはずなのにまだ意識がある。

あれ? おかしくない?轢かれた時ものすっっごい痛み感じたよね?と思って目を開けてみると、

俺は森の中にいた。


「はああああああぁぁぁ‼︎⁉︎」


いや、ちょっと待て。落ち着け俺。

とりあえず状況を整理しよう。

まず、俺は森の中にいる。

うん。これは絶対に確かだ。だって周りに大量の木が生えてるんだから。

次に、夢なのか現実なのかはわからないが俺は電車に轢かれ、死んだ。

夢であってほしい。でもそれだと「寝相悪すぎて家から隣街まで行ってしまった」っていうギャグが実際に起こってることになる。


絶対ない。 うん。 これは確かに言える。

かといって現実だとしたらどういうことなんだ?

まさか異世界転生とか…いやそれはないか。

でもありそうなのが怖い。


まあどちらにしろ俺の人生の転機になることは間違いない。

だって起きたら急に知らない山の中にいたら絶対人生の転機になるでしょ。 普通。

というか夜だからほぼ何も見えないんだけど。

月明かりでようやく森だってことが分かるくらいだ。


ん? 待てよ。 月?

そうだ!月明かりを目印にして進めば良いんだ!

天才か? 俺。

よし!そう決まったら月を見て…


「って月が三つ‼︎⁉︎」


イヤイヤイヤイヤ、おかしいって。

なんで月が三つあるんだよ。

なんかいよいよ異世界転生説が現実味を帯びてきたんだけど。


「せいか〜い!ここは地球じゃない異世界で〜す」


え? 誰? 誰の声?


「あ、私? 私はここと地球の創造神」


は?


「だから、私はこの世界と地球の創造神」


うん。 え?

この世界と地球の創造神?

え???


「まあ、そういうわけでここの文明がそんなに進まなくてちょっとイライラしてたから文明発展させといて〜」


イヤイヤイヤイヤ。

「そういうわけで」じゃないんだよ。

俺がどういう状況にいるのかをまず教えてくれよ。

あとナチュラルに思考読むのやめてくれ。

それと俺のこと僕くんって言うな。


「え〜創造神なんだしそれくらいいいじゃん〜」


はいはい。で、俺はどういう状況にいるんですか?


「あ、僕くんの状況ね、君らの世界でいう異世界転生っていう認識でいいよ。」


ああ、これで異世界転生したのがほぼ確定しちゃったよ。


「『ほぼ』じゃなくて完全に確定だよ。だって私が僕くんを駅のホームで後ろから押して殺したんだから」


え? あんたが俺を殺したの?


「うん。 僕くんの魂を異世界に送り込んで異世界を発展させたら面白そうだと思ってね。」


いや、創造神(仮)なんだったら殺さずに送り込むことも出来たんじゃないの?

そうなんだったらあの体が砕かれる超激痛感じずに転生できたんじゃないの?


「いや、魂と肉体の結びつきを強めてるからね。そうしとかないと魂を肉体から分離させる方法見つけ出しちゃって大変なことになるから。」


殺さないといけなかっとしても、あんたがサクッと痛みなしで殺っちゃうことも出来たんじゃあないの?


「僕くんはわかってないなあ。『飛び降り自殺した』って思わせることが重要なんだよ。痛みなしで殺ったとしたら証拠なしの失踪事件になってえらいことなるでしょ。そのくらいの常識はあるっつーの。 というか僕くん、タメ口やめない? 今から君の魂消すことだってできるんだから。」


はあ。 さいですか。

でも本当に創造神だったらガチで出来そうだからちょっと敬語にしておこう。


まあ、そんなことは置いといて、この世界の文明を発展させるのが目的なら何で有名なエンジニアとかを転生させずにエンジニアかぶりの俺を転生させたんですか?


「おっ 聞き覚えがいいね〜 早速敬語になってる。それはそうとして、凄腕エンジニアじゃなくて僕くんを転生させた理由?だったっけ? その理由はね〜 『凄腕エンジニア呼んでサクサク文明が進むのよりもエンジニアかぶりがあたふたしながら文明をゆっくり進めていく方が面白いじゃん?』っていう理由。」


「チッ」(舌打ちをする音)


「まあそんなに怒らずに、ちゃんと特典としていい魔術といいスキルあげといたから。」


ラノベみたいだと思ったらやっぱり魔術とスキルあったんだ。

ってかいい魔術とスキル?え?マジで?どんなスキルと魔術なんですか?


「それは見てからのお楽しみってことで。鑑定あげといたからステータスって念じたら出てくるはずだよ〜」


まああの外道神(仮)が教えるはずないか。


「外道神って何なのさ〜 まあ、とりま伝えることは伝えたし、さよっなら〜」


急に⁉︎ まだまだ聞くことあるのに!

ちょっと待ってください!外道神って言ったことは謝りますから!


「だーめ。予定があるからね。」


ちょっと!ガチで待ってくださいってば!


「あ、そうだ。魔術の練習がてら服作ったら?」


あ、そうだった。


俺、裸だわ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ