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噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第三部 見えぬ脅威編
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お宝? ガラクタ?

 ハリネズミ君と、タバコを3本くらい吸ったところで

 チェニスとバルロイがサンドキャットのところまで歩いてきた

 このハリネズミ君、明らかに喫煙の経験がある

 吸い殻をきちんと灰皿で揉み消すということも説明しないでやってのけた

 バルロイが喫煙するハリネズミ君を見て、妙に納得した表情を浮かべる


「ドワーフで吸う奴がいるっていったろ? ありゃ儀式的なもんで吸うんだが

 この聖獣様も吸うってことは、そいつは何かしらの儀式的な要素があるんだな」


「そんなもん私の世界では・・・いや、あるのか?

 そういえば、インディアンは葉巻の煙で精霊だか祖先の霊と交信するのに

 なんか儀式で使うって映画で見た記憶があるな・・・もしかして???」

 

 興味本位で、適当な葉巻を取り出してハリネズミ君の前でちらちら振ってみる

 明らかにさっきより目を輝かせて、両手を激しく突き出して欲しがっている

 葉巻をハリネズミ君にあたえると、古い映画の1シーンでみたような

 口で葉巻の端をちびって、ぷっと吐き出すを自然にやってのけた

 あー、葉巻ってあのまま火つけるんじゃないのかと、今更納得する

 火をつけてやると、うっとりとした目で煙を味わい、鼻から紫煙を出す

 なんかハリネズミ君の体が、微妙に輝きだしているのが嫌な感じだ・・・


「やはりその、太い奴だと儀式的な何かがあるみたいだな

 ドワーフが吸っていたのは、その太い奴と、あとなんというか

 木かなんかでできた大きなスプーンみたいなのに葉をつめて吸っていたよ」


「ああ、パイプか。さすがにパイプはもってないな・・・」


 チェニスは輝き出したハリネズミ君に、平身低頭して何やら感激している

 少し輝きだしただけで特に何もおきないので、本題に移ることにする


「さてと、じゃあちょっと移動しようか。あまり人に見せるもんじゃないな

 あと、二人とも。あの洞窟で確保した死体も出すことになる

 記憶が呼び覚まされるから嫌だとかあったら遠慮しないでいって

 その前に場を離れることを許可するから」


「別に大丈夫。もう昔のことだし」「私も大丈夫。問題ありません」


 レミリアとアエルはあの件に関しては、結構割り切ってる感じなのか

 ここじゃなんなのでと、訓練ついでに走ってついてきてと二人にいって

 バルロイとチェニスと、なぜか勝手にのりこんできたハリネズミ君を乗せて

 サンドキャットで低速で、とろとろと5分程村から離れた地点まで移動する

 レミリアとアエルは、銃をきっちり保持して車両の左右に展開し

 きちんとガードポジションで車両を護衛しながらついてきた

 戦術リンクからこういう情報も得てるのか。新兵の動きじゃないなこれ

 これくらい離れればもういいだろうという地点にきたので

 バルロイに頼んで草を軽く刈ってもらって、インベントリから

 ブルーシートを取り出して地面に敷く

 二人に周囲の警戒と監視を行うように指示して、あの洞窟で手に入れた

 金品やら武器やら使途不明の道具等を仕分けして収納した箱を取り出す

 

「まずこれからいこうか。これは通貨らしきものが大量に入れてある」


「どれどれ・・・こりゃ・・・最悪だぞ、偽金だ!」


「偽金? 偽造貨幣ってこと??」


「王国の金貨にかなり似せているが、鑑定かけると一発でわかる

 こりゃ戦争になる前に王国でこれ流通させて、混乱させるための

 小道具として持ち込まれた物じゃないか??」


「つまり・・・ゴミ?」

「まあ、金や銀が表面に使われているだけで価値は低いが

 ゴミってことはないな・・・一応金にはなるな見た目ほどじゃないが」


「まあ、売れないなら分解して資源にするわ

 そもそも存在も半分忘れてた代物だしね」


 バルロイに金塊を売った金があるので、それほど金銭は急ぎで必要がない

 まあ、少し雑費に回せる額が増える程度で考えればいいか


「次・・・宝石とかアクセサリーとか」


 次の箱を取り出して中を二人に改めてもらう

 中には腕輪だの指輪だの、それと宝石の石その物などがごっそり入っている


「これもまともだな。ただ。それほど価値が高いものはないな

 加工品はデザインが同じものばかりだな・・・これはもしかすると

 この国にいる協力者に渡して、内通者かどうかを確かめるための小道具か?」


「むき出しの宝石もあるし、そういうのは賄賂として使うつもりだったのかもね」


 まだいくつかあったな・・・

 もう面倒なので、全ての箱を一気に出す


「はいこれが、武器と防具いれた箱 

 こっちが使途不明の魔道具?の箱」

 

「こっちの武器と防具は、王国で一般的に出回ってるやつだな

 これもデザインが同じものばかりだな

 たぶん、王国の動員された兵に偽装する為の小道具かこれは?

 雑多にいろんな道具がはいってるやつは

 こりゃ骨とう品とか美術品みたいなもんだが、大した価値がない

 お、一つだけ魔道具があったぞ。これは結構当たりだぞ」


 バルロイがガラクタの山みたいなその他の道具の中から

 錫かなんかでできて良そうなビールジョッキみたいな物を取り出す


「これは冷却の魔道具だな。エールを飲むときに重宝する

 地味な魔道具なんだが、あまり数がない代物なので高値が付くぞ」


「そのビール最高ジョッキみたいなやつ、高く売れるの?」


「これを作っていた地域が戦争で滅んでな

 過去に作られた物が残ってるだけなんだ

 これは今だとそうだな・・・金貨5枚くらいで売れるぞ」


「んー、まあ、いまそんなお金困ってないからそれは取っとこう」


 冷蔵技術が無い世界だから、結構高くなるのか

 にしても、たかが冷えるクーラー付きのジョッキが500万

 国産のミドルクラスの高級車買えちゃうよ・・・

 私の年収と大してかわんないじゃん・・・すごいな異世界

 貴重品と化したビール最高ジョッキをインベントリに収納

 チェニスが見たいと言っていた死体をぽんぽん取り出す

 チェニスは保管カプセルに入った死体をみてケースのほうに

 興味がいきかけたので、カプセルはやらんと言って釘をさす

 

「これがアーミーゴブリンの死体3と、ネズミ顔の不明の死体1 

 あとメイジャーゴブリンってやつの死体。好きに見て頂戴

 バルロイ、ちょっと気になるので、先に殲滅した草原の奴

 あれが装備してた武器防具、こっちみてくれない?」


 チェニスは保管カプセルに入った死体をみてケースのほうに

 興味がいきかけたので、カプセルはやらんと言って釘をさしてから

 大量に鹵獲した武器や防具やらの中から適当に

 サンプルとして3セットくらいを取り出して置く


「・・・あの時も違和感はあったんだよ

 俺はあの草原では実際は戦ってなかったので

 違和感だけだったんだが・・・改めてみて確信した

 この鎧、胸に大きなへこみがあるだろ、でも貫通してない

 レイラの銃って武器を防いだってことだよな??」


「そうそう、レミリアとアエルが持ってる銃あるじゃない

 あれと同程度の弾丸を正面からは防がれたよ

 背面は問題なく貫いたけどね

 ちょっとこの世界の材料と製造技術考えると驚きだったよ」


「鑑定するのでちょっと待ってろ・・・こりゃ大当たりかもしれないぞ?」


 バルロイがぶつぶつ何やら呪文でも唱えているようだ

 いつもの鑑定よりやたら時間がかかる、なんか特別なことをしてる?


「レイラ、大当たりだ! こりゃ全部、魔鋼だぞ!」


「いや、よくわからないから説明して?」


「魔鋼ってのは特殊な合金でな、良質の鋼にミスリルと

 あと幾つかの魔物の素材をを混ぜて鍛えなおした特殊な鋼だ

 その特殊な鋼に魔力を通して馴染ませたものが、魔鋼だ

 魔鋼で作られた物は、非常に硬くて錆びる事がない

 それと魔法に対して抵抗を発揮するので、魔法攻撃に強い

 欠点は、味方の回復魔法や支援魔法も阻害することと

 普通の鋼よりは重くなることだな。それと高価になる」


「・・・そんなものを、ゴブリンみたいな獣が何故持ってる?

 それも、帝国が手配したゴブリンに。この鎧か・・・

 あのさ、帝国が本気で王国を攻めるとかって話を考えてるのって

 魔物を何らかの手段で支配下に置いて兵力として組み込める技術を得た事

 この魔鋼というものの一定の量産が可能になったことによる兵力の増強

 これらによって、勝てるって思えるだけの自信があるからじゃない?

 ちょっとグーデリアンにこの素材調べさせるわ」

 

 インベントリから、バルロイの短刀を強化したカスタムベンチ一式を取り出す

 素材投入口に鎧の一つを投入して、グーデリアンに分解解析をお願いし

 報告については、アルベルトとここにいる5人に音声で伝えるよう指示する


「解析完了・・・面白い結果が出ました

 これは高張力鋼とほぼ同じ性質の金属です

 表面にミスリルという素材でコーティングが施されています」


「高張力鋼って空母の甲板とかに使われてるやつだっけ?」


「いえ、それは超高張力鋼でさらに高度な金属になります

 高張力鋼は燃料タンク、船舶、自動車等に使われる事が多いです

 曲面への加工がしやすく、肉薄にしても強度を保てる特徴があります

 マスターの銃撃が弾かれたのはそこに要因がありそうですね

 この鎧、銃撃を意識してではないのでしょうが、理想的な傾斜構造です」


「つまり、この鎧の素材だけを見て考えるなら、20世紀程度の技術力がある?」


「この鎧の材質だけで考えるなら、20世紀初頭の技術に匹敵します」


 20世紀初頭・・・船舶・・・まさかとは思うけど

 帝国が王国に侵攻を考えた切っ掛けは

 魔鋼っての量産技術の確立ではないだろうか?

 魔鋼が高張力鋼に近い性質を持つのであれば

 船体だけで考えるなら、全金属性鑑定の製造が可能になる

 動力を与える機関とその伝達装置の開発はまた別技術になるし

 ベアリングの必要も出てくるだろうから、そこまでは恐らく作れない

 波が穏やかで海流がない湖なら、鋼製船体の帆船という手がある

 それと火薬の開発に成功したかが不明だけど、魔鋼があれば

 初期のカノン砲くらいは製造できるかもしれない

 この二つを組み合わせれば、この湖や河川を生かした水上艦艇

 モニターという沿岸砲撃艦が作れる可能性がある。これは厄介だ


「チェニス、もしこの魔鋼というのが量産されてるとかなり厄介だよ

 まず歩兵の防御力が圧倒的に上がる。魔法ってのが私は分からないけど

 この材質だと、弓はほぼ防ぐだろうし、槍とか剣じゃ分が悪い

 機硬弓だっけ? あれなら場所によってはいけるけど、胸は無理だね

 それよりまずいのが、この材料で船つくられてたら厄介だよ

 これ急ぎで現物もって王都に戻って、対策会議させたほうがいいんじゃない?」


「どうもそのほうが良さそうだ・・・この鎧はどのくらいあるのだ?」


「120セットちょいくらいかな? 正確な数は数えてないよ」


「いくつか証拠として分けてもらえないだろうか?」


「1セット渡してもいい。ただ買い上げてよ?」


「バルロイに鑑定させて、その額で買い取ろう

 底値になるがそこは容赦してほしい」


「ああ、それはいいよ。別に高値ふっかけるつもりはないよ」


「では済まないがランバートン殿、急ぎで王都へ向かって欲しい

 まさか一日で戻る羽目になるとは、慌ただしいものだ」


「わかった、じゃあここ片付けて出発の準備しようか

 レミリア、アエル。二人も一緒にきてもらうからね

 グーデリアン、昨夜検討した例の物3両呼び出して配置してから

 アルベルトに任せて初期運用のセットアップと試験運用始めさせて

 それとブラックホークだと男どもが酔うから、MV-22呼び出して

 今回は運用ユニットつきでお願いね

 あと搭載するKLX250を兵員なしで3台、一緒に要請してね」






 






 









 



修正履歴

 2019年9月26日

  あと搭載するグロウラーITVを兵員なしで2台   を

  あと搭載するKLX250を兵員なしで3台      に修正

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