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噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第二部 ワグナーの脅威編
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予定変更

「流石にハンドガンだけでこの先はきっついか・・・・」

 

 独り言を漏らしつつ、M40-A1をホルスターに仕舞う

 正直威力がどうなるのかわからないが、第二王子を引き連れてミスは許されない

 私はインベントリから、対人戦闘用の愛銃を取り出すことを決断した

 

 SR-16 CQBカスタム 

 M4ライフルの設計を徹底的に高精度、高品質化し

 さらにアンビに対応させた高級アサルトライフル

 とにかくこのライフルにはおかしいくらい金がかかっている

 まずパーツ全体が本来のM4と互換性がある部分が多いのだが

 全てが1ランク2ランク上の素材で作り直されているので

 形こそぱっとみ似ているのだが、まるで武器としてのポテンシャルが違う

 歪まない、ブレない、左右どちらからでもマガジンリリースが行える

 構えた時のフィット感が違う、撃った時の反動の質とブレが違うと

 元としたM4を撃った後でこれを撃つと

 形が似ている事が理解出来ないくらい性能が違う代物だ

 購入、入手時点でそれくらいの違いがあるというのに

 さらにそれを、強化、部品の自分の手に合う形への形状カスタマイズ

 挙句にフルボーグのセンサーとの連携を前提にした電子照準装置の採用

 チャンバーの強化による強化弾薬の使用を前提とした耐久性の見直し

 片手射撃の可能性を考えた重量バランスの見直し等

 徹底的に、私しか使わないという前提で全てを再調整したカスタム品だ

 前に遊びで色々試したときは、距離500の標的に対して

 片手撃ちでセミオート30発で、グルーピングは3センチだった


「レイラ、門が開きっぱだ。恐らく守衛は既に全滅だ」


「了解。レミリア聞こえた? 警戒していつでも遮蔽できるように移動して」


「了解です! 何があってもターゲットは守りきります!」


「悪いが、いざとなったらターゲットは捨てろ

 私にとってはレミリアのほうが重要だ。いいな?」


「・・・はい、わかりました」


「おいレイラまずいぞ、門の外、まだかなり距離はあるが

 たぶんありゃ兵隊の列だ。遠くてわからんが100は下らんぞ!」


「何それ?・・・あ、まさかさ、露呈したと勘違いして

 ワグナーの変態、強攻策で王都襲撃で武力制圧???」


「無いとはいえないが・・・そこまで馬鹿か?

 いやまて、お前の読み半分あたってんぞ! あれリンツの旗印だ!」


「例の協力者の馬鹿貴族ってやつ? てかまずすぎんじゃねそれ?」


「あいつの魔法兵部隊が揃ってんなら、門が突破されたら王都でももたねーぞ!」


「予定変更、バルロイもどれ! 皆は城に避難して、王子様いるからはいれんでしょ?」


「この状況で門が開いてて城も無事だと思うか? たぶんもうもぐりこまれてんぞ!」


「何その最悪・・・どっかここらで王子様隠せるセーフハウスかなんかないわけ???」


「俺はそんなもん確保してねーよ! 俺は都会に縁がない男なんだよ!」


 何この、メンドクサソウな状況・・・いや倒せって言われりゃ倒せますよ?

 もう見た目も化け物にしていいならパーツ交換して人間相手ならやれると思うけどさ

 あの格好で兵隊殺しまくったら、たぶん私の印象 魔王 とかにしかならん・・・

 それに被害考えないでよければ って前提条件つくんだよね・・・

 外装兵装とか好き勝手使えば倒せるけど、たぶんこの都も何割か吹き飛ぶ・・・


「しゃーない、戻っても安全が確実でないなら、突破しよう」


「本気で言ってんのか!!」「勿論」


「どうやって突破すんだよ!」「全てなぎ払う」


「お前流石にあの数は無理だろ?」


「30倍の兵力がいる150のゴブリンを倒すのに必要な兵数は?」


「・・・・4500以下なら楽勝ですってか?」


「とりあえず時間がない、一度もどって王子様にどうするか聞こう

 正直、私らだけなんとかしろってんなら、どうにでもなんだよ

 バルロイは自力で迂回なり突破できんでしょ?

 私が二人抱えて防壁飛び越えて、あいつら迂回して走れば何とかなる

 だけど王子様もってのは無理だ。なんで一度戻って」


「了解だ」


 バルロイが全力ダッシュで戻っていたので、私も地上に降りる

 そのまま裏路地にはいって、奥まった場所まで移動する

 行き止まりで木箱やら樽やらが散乱するその場所で

 遮蔽物に身を隠して屈んで身を寄せ合う


「さてと、王子様。こういう状況だけどどうする?」


 インベントリから偽装ネットを出して

 それを近くの木箱だの樽だのにひっかけて

 テントとすら呼べないものをつくり明りが漏れないようにする


「これは不味いな。さっきの襲撃といいもう仕込みは終わってるはずだ

 おそらく城も今は、潜入者や内通者と戦闘になっているだろう

 いやはや・・・ワグナーにリンツか。やってくれたな」


「俺が門から見た兵隊のおおよその距離から

 1時間もすれば門に兵隊の先頭が到達する

 この状況で走ってこないってことは

 もう王都の守備隊には何か仕込みがしてあるかもしれん」


「ただそれにしては不思議なんだよね・・・

 防壁内で戦闘音とかしないし、なんていうかな・・・

 戦場特有のあの粘ついた悪意みたいなもんがまだないんだよね」


《グーデリアン、レイヴンって基地でないと支援要請できないっけ?》

《いえ、あれは個人装備です。それとおそらく、インベントリにあります》

《へ? なんで??》

《マスターは速度が遅い割りに時間が短いからと使われてませんでしたが

 我々の基地に侵攻してきた敵性プレイヤーのAI兵士等が

 結構な割合で所持しておりました。それらを回収されてますので》

《なんだろ、ゲーム時代はさ、戦場のゴミ拾いなんて馬鹿にされたけど

 こういう時に役立ったりするもんなんだね・・・投げるから制御して》

《了解しました!》


 グーデリアン君に相談してよかった・・・インベントリに確かにあるわ・・・

 テントもどきから匍匐で外にでて、立ち上がってレイヴンを手にする

 タイマー起動にして思いっきり空に投げる。それを5回

 空中でモーターが起動して5機のレイヴンは王都に散っていった

 一機は王城の上空を定点周回

 残りは王都全域をクローバーリーフパターンで捜索を指示

 地上からの攻撃を一応考慮して、高度500で飛行を安定させる


 少し先程から気になった事があったので、データログを確認する

 なんであの数百は最低でもいる敵が振動センサーで感知できないの?

 そこに非常に違和感を感じた。それに既に門が開いているのに

 まだ敵があれだけの距離の場所にいる。これがおかしい

 何らかのアクシデントがあって門を奪還されることを考えると

 もっと兵隊が門に近づいてから制圧してタイミングを合わせるはずだ

 確実に奪還されない という確証があるならわかるが・・・

 うーん・・・やっぱりおかしい、未だに振動センサーに反応がない


《グーデリアン、レイヴンの一機をこちらに侵攻している隊列に向けて》

《了解です。何か気になる点でも?》

《レンジは開放した。んで、あんたの支援はばっちり

 なのになんであれ、振動センサーに補足できないわけ?

 てかさ、レンジ開放した瞬間に補足できると思うのよ、あんな数なら》

《たしかに・・・マスターの仰るとおりですね・・・》

《赤外線と光学できっちり調べてみて

 魔法とやらでそういうのを誤魔化す事ができるのかもしれないけどさ

 普通に考えてみ? この世界そんなの探知する電子機器ないでしょ?

 それなら光学的に見えないように妨害するほうが一番大事でしょ?》

《マスター、おかしな光景が見えます・・・こちらをご覧下さい》


 グーデリアンがレイヴンからの偵察情報を映し出す

 まず赤外線モード 何もなし

 次に光学モード いる けどすごい変?

 敵兵の隊列は王都に向かっている、んで、レイヴンはその横から侵入

 なのに、敵兵は レイヴンを向いたまま 左横方向に歩いてくる

 レイヴンがそのまま敵の後ろを通って旋回するコースっぽいのだが

 どこからみても レイブンの光学センサーに 前 を向けている

 なのに 王都 にむかって前進してる


《何これ???? どういうこと???》

《これはもしかするとなのですが・・・ホログラフィックのようなもので

 記録されたか、リアルタイムかは分からないのですが・・・

 撮影か中継された映像を、全ての方角に提示する何らかの装置か魔法かと》

《つまり、ダミー? デコイ?》

《あくまで推論なのですが・・・王都に向かって兵が進んでくるという

 情報 を この都市に住む住人や兵士に与えるのが目的の行為かと》

《まてよ・・・そうするとその先にある目的は

 あれにびびって外にでないように閉じ込めるのが目的?

 いやそれだと門を開けた・・・あ》

《何か気付かれましたか?》

《外敵から身を守るはずの防壁が、門が開いて無効化されています

 そこに外から、武装した兵の集団が大量に迫ってきています

 それを知った民間人はどうするでしょう?》

《敵が居ない方向に避難を開始します》

《それは当然だよね。どこに 避難を 開始 しますか?》

《安全な箇所・・・王城になりますかね?》

《これさ、王城の門か跳ね橋を下ろさせるための、トリックじゃない?》

《成るほど、その仮設だとついでにもう一つ仮説が成り立ちます

 先程、私達はバルロイ様の権限を使って城門を開けて入りました

 その権限を持つものが再び城門に向かう場合は、外に出ると推論できます

 その為、外にでて、あれを確認されてしまうと困る者がいた場合

 排除してその可能性を消す こうはならないでしょうか?》

《あんた頭冴えてるかもしれんわよそれ。とりあえず皆に話してみよう》












 

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