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噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第二部 ワグナーの脅威編
62/131

接触 2

「やっとお待ちかねの奴がきたよ。おいチェイマン、こっちだ!」


「・・・バルロイ? バルロイ・ド「いいから早く来い!」」


 ふーん・・・あの金髪、バルロイの本名知ってるわけか


 チェイマンと呼ばれたイケ面は、慌てて口を押さえて

 バルロイの席の隣に腰を下ろす


「デノス、ちょいと部屋を借りたい、一番上の端、空いてるか?」


「ああ、今はどの商売も繁盛記じゃねーから、空いてるぜ」


「少し話すのに使いたい。代金は払うので使ってもいいか?」


「いや、金はいらねーよ。お前から金はとれねーよ。好きに使ってくれ」


 デノスは壁から金属製の輪でフックからぶら下がっていた鍵をとる

 それをバルロイにぽいっとなげて、バルロイが片手で受け取る

 そのままバルロイは私の横まできて、耳元で


「すまん、あいつに何か酒を出して遣ってくれ」と小声で言う

 

 ここで取り出して知らない人がみてもびっくりしないのなんだろ

 コートの裏側に手をもっていって、そこでインベントリから物を出す

 こうすればコートの裏から取り出したように見えると最近気付いた


「デノスさん、宜しかったらこれを。部屋を使わせてくれる御礼です」


 私がコートから手を前にだして、蜂蜜酒の小さいボトルを取り出す 

 これは蓋がコルクで、入れ物も陶器製で、ラベルもついてない

 陶器の表面にメーカーのロゴだけが釉薬で書いてあるやつだ


「こいつぁミードか! そんな高価なもんもらっちまったらわりーだろ?」


「金額云々は言うのを止めませんか? 味が落ちますよ」


 そういって微笑むと、「そりゃちげーねーな」と笑って受け取ってくれた


「悪いが上、使わせてもらうぜ。チェイマン、行くぞ」


「まったく、一杯飲ませてからにしてほしいもんなんだが・・・」


 ぞろぞろと5人の男女はこの建物の最上階である3階の端っこにある

 一番値段が高いという部屋に移動することになった

 階段を2階まで上って3階へ上ろうとしていたところで


「なんなんだこれは! こんな濃厚なミードは飲んだ事がないぞ!!」


 と、建物を奮わせる絶叫が聞こえたが、無視して部屋にはいった


「さて、バルロイ。僕の楽しみの時間を割いた正当な理由があるんだろうね?」


「ちょっとまて、盗聴対策をしてからだ」


「ん? そんなレベルの話なのか?」


 バルロイがぶつくさいって魔法を唱えて、なんかの魔法をかける


「この部屋の外にこれで音は漏れない。一応、レイラも警戒してくれ」


《グーデリアン、レンジを絞って建物と屋根、壁面を集中的に警戒》


《了解であります! これよりナローレンジモードで警戒にあたります》


「グーデリアンに警戒はお願いしといた。大丈夫よ」


 室内は、書き物をするような小さな机と椅子が一つ

 ベッドが一つ それと小さなソファーが向き合いで1組

 どうやら長期の滞在で、小さな仕事なら出来る部屋のようだ

 チェイマンとバルロイがソファーに座り、ザロスが椅子に座る

 私はレミリアをベッドに座らせて、入り口の横の壁を背にして立つ


「さてとチェイマン、やばい話だ。ワグナーが帝国とつるんでる」


「バルロイ。それは冗談では済まされない話だな。証拠は?」


「そこのザロスはワグナーのとこの騎士だ。話を聞いてみてくれ」


 ザロスは私達に話したことを再整理して、チェイマンが分かるように話した

 最初は疑うような表情だったチェイマンが、だんだんと硬い表情になる

 そして最後のほうは、呻きだしそうな歪んだ表情を浮かべていた


「彼の証言に信憑性がないのであれば、いくつかの証拠を私も提示できます」


「ほう、それは?」


「その前にお願いがあります。レミリアの退室を許可して頂きたい」


「それは、何故?」


「ランバートン様、私への配慮は必要ありません。どうか続けてください

 私がああなったときの絵を見せるんでしょ? 大丈夫ですから」


「・・・はぁ・・・物分りがいい14歳にも困ったものね。分かった」


 私はPTDを取り出して、ソファーの間にテーブルをもってきて置く

 

「これは・・・何だ?」


「これについての説明は、何れ機会があったら行います

 これから、私の体験からの映像データをそこに投影します

 おそらく、チェイマンさんにとっては驚愕すべき事がおきますが

 大声を出さずに落ち着いて確認してください」


 グーデリアン君に命じて、アーミーゴブリン発見時のUAV映像をまず写す

 チェイマンは身を乗り出して、何とか大声を出すのを抑えて映像に見入る

 そして次の映像。アーミーゴブリンにM27 IARで攻撃して殲滅していく

 私の視点での映像が出たところで、彼は額に大量の汗を浮かべていた

 その映像が終わり、おっさんが突入していった後を追いかける映像

 ちょっとした意地悪で洞窟から聞こえるおっさんの声を増幅処理する


「良いだろう。疾風のバルロイ、全力で行かせて貰う!」

「その程度の魔法、今の俺には微風程の威力でしかないわ!」

「無駄無駄無駄! 聖剣バルロニグスの刃の前に

 その程度のシールド魔法等、無きが如し!!」

「当たらなければどうということ・・」


 くっくっく、これでバルロイの厨2病度が白日の下・・・あれ?

 バルロイは全然恥ずかしがってないというか、普通

 なんかザロス君とレミリアは、尊敬の目でバルロイを見ている

 チェイマンも、少し落ち着きを取り戻して映像をみている

 あれ・・・あれえええええ?????

 

 思惑が完全にすべったが、メイジャーを倒したところで映像を一回とめる


「レミリア、もう一度だけ確認する。貴方のあの姿が撮影されてるし

 その時貴方は全裸だった。それでも、退室しないでいいの?」


「まあ恥ずかしいとか、悔しいとか、情けないとか、見られたくないはあるよ?

 でも、治してもらったしそれに、この人王家の人でしょ? だったらいいよ」


 レミリアの言葉に、ザロスだけが驚いて腰を浮かせる


「どうして君は私が王家の人間だと思ったんだい?」


「んー、雰囲気と勘もあるけど、バルロイ様に上から目線で話してるのと

 それだけ綺麗な金髪は、お金持ちの人でないと維持できないだろうしー

 あとは仕草とか物腰とか、そこらへんで考えてそうかなー? って」


「なるほどな。バルロイと一緒に行動しているにしては年齢が低いと思ったが

 それだけの資質がある人間ということか・・・正解だ。だが今は名乗らん

 名乗れば君達はそれなりの礼節で接しなければならん。それは面倒だろ?」


「ああ、そうしてもらえると助かる。不敬罪になりそうな言葉を連発するのが

 そこの壁にもたれかかってるんでな」


「バルロイ。お前は1年酒やらん」「悪かった!勘弁してくれ!頼む許して!」


「どういう事だバルロイ? お前がそんなに必死になって謝るのは珍しい

 彼女は何か、特別な酒でも持っているのか?」


 バルロイが しまった! って顔をした。こいつも酒好きか?


「いや、まあ、村にな、こいつの持ち込んだすんげー美味い酒が「嘘だな」」


「先程、ここにくる前に彼女はデノスに何か渡したな?

 そのあとデノスの歓喜の声が聞こえただろ

 バルロイ、嘘は良くないぞ。本当の事を言え」


「わーった、、わーったよ。ただし、真面目な話が終わってからだ

 お前は飲むと仕事は出来なくなる。そこは譲れない。いいな?」


「はぁ・・・私の楽しい時間を奪っておいてそれか。まあいい、了承しよう」


「じゃあレイラ、レミリア。悪いが、この先のを出してくれ」


 私は無言のまま、思考伝達通信でグーデリアンに

 極力彼女達の尊厳を守るように指示して映像を流させた


「これはっ!・・・・なんと酷い・・・なんと恐ろしい・・・・」

 

 縮小退化した手足。肥大化した乳房と腹部。おぞましい姿に変異した彼女達

 レミリアはその姿から目をそらさずに、しっかりと映像を見続けた

 ほんとこの子・・・心配になるくらい強すぎだわ・・・それか強い演技か・・


「チェイマンさん。次にいきます。あまり・・・その・・・」


「失礼した。ランバートン、貴方の言うとおりだ

 レミリア嬢、貴方の勇気に感謝する」


「このままだとこの国が大変なことになるから、仕方ないです」


「しかし、どうしてもわからない事がある

 あの状態からここまで綺麗に回復できるものなのか?

 それにこの、動く絵が映る道具はなんだ?

 ランバートン、貴方は何者だ?」


「レイラ、あの、そのだな・・・ガフが親父さんらから夢できいたことを

 話してもいいか? お前さんとしては・・・その・・・納得できないだろうが」


「ああ、あれね。いいけど、私は、その役目とやらは果たさないからね?

 あと、その役割を与えられたのだから何々をしろとか言ってきたら

 殲滅する けどそれでいいなら、いいわよ?」


「おっかねー・・・俺帰りたいよ・・・もう放り出したいわこの役割」


「何を言ってるバルロイ? 分かるように説明しろ」


「チェイマン・・・いやもう、これ言うならお前の名前もちゃんと言わなきゃだめか

 チェニス・エルスリード。こちらのお方は、女神の使徒だ

 ガフ・レイモンド男爵の肩に、女神の加護の刻印が現れてる

 そしてガフ・レイモンド男爵は夢のお告げを見た

 

 女神様がこの世界を停滞と退廃から救う為にレイラを遣わされた

 共に過ごして世界を新しい風で満たせってとお告げで言われた

 そして女神はこうもいった

 白き銃士は変革者にも創造者にも破壊者にもなると

 

 俺達が間違った接し方をしてレイラを利用しようとすれば

 俺達の世界は・・・・・・滅びる

 ゴブリンとの圧倒的な戦闘をみただろ。こいつはあれで、手加減してる」


 





修正履歴


2019年9月12日

バルロイ様に上から目線で話してのとー =バルロイ様に上から目線で話してるのと 

維持できないってのとー = 維持できないだろうしー

チェニス・・・いやもう = チェイマン・・・いやもう


2019年9月26日 

 使途 を 使徒 に修正。 ご指摘有難う御座いますm(_ _)m


補足 チェイマンが偽名 チェニスが本名

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