少年と異世界の食事 2
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出来上がった3品をガフ君から借りた食器類に
手早く盛り付けていく
あ、飲み物も欲しいとここで気付き
まあ、食事中は水でいいかとコップに余りの水を注ぐ
個人的には食後のコーヒーは外せないので
ポッドを借りて水を注いで暖炉に掛けて貰う
「さてと、手抜き料理で申し訳ないのだけど
冷めないうちに食べましょっか」
「これが手抜き・・・なんですか!?!?!?」
ガフ君は目の前に並べた料理を一通り見て
私の言葉に驚いて少し声が大きくなる
「そりゃそうよ、30分もかからずに作れる料理よ
手間暇かけてないし手抜きでしょ?」
「ぼ、、僕はこんな美味しそうな御馳走
生れて初めて見たのに・・・」
うーん、ガフ君。本当に君は純真で良い子や
お一人歴の長い私の料理をそんなに褒めてくれるとは
まあいい、私もおなかがへってきたので食べよう
「はいでは、頂きます」
「いただきます?」
「あー、この習慣がこっちの世界ではないのかな?
私の国ではね、食べる前に感謝を捧げるの
植物さん、動物さん、大地さん、農家さん
料理を作ってくれた人有難うって気持ちを言葉にして
頂きます って感謝を表してから
ご飯を食べる習慣があるのよ
ガフ君のとこはそういう習慣が無いのなら
気にしないでねいつも通り食べちゃって」
「そんな考え・・・考えたことなかった
いただきます」
ガフ君はなぜか、ちょっとショボーンって感じで
ゆっくりとスプーンを動かしてスープを口に運ぶ
スープを口にいれた瞬間、体がビクンッと飛び跳ね
「ウピーーーーーーーーーーッ!?!?!?」
と叫んだ。ガフ君、ワンコ系キャラから
今度はバード系に鞍替えかね?
ガフ君の持つスプーンがお椀の底にぶつかり
カツカツと音をさせてる
物凄い勢いでスープを食べ進めるガフ君に若干驚く
すぐにスープの椀は空になり
ガフ君はお椀を見つめ茫然としていた
「ハンバーグもマカロニもあるからそっちも食べてみて
あとスープはお替りあるから、お替り要る?」
ガフ君は無言のまま猛烈に首を上下に何度も振る
空になったお椀を受け取ると
お替りをよそってから、思い出した
「あ、胡椒忘れたわ」
胡椒による味の変化は個人の好みもあるから
自分で調整してもらえば良いかと思い
インベントリからテーブル胡椒の小瓶を出し
お替りと一緒に渡そうと差し出した瞬間
「ピーーーーーーーーーーッ!?!?!?!?!?」
マカロニチーズを食べたガフ君が
バード系にジョブチェンジした叫びをあげる
ガフ君、お姉さんはワンコ系の方が良いぞ思うのだが
バード系男子にジョブチェンジをしたガフ君は
怒涛の勢いで食事を続ける
平均的な盛り付けの1.5倍くらい盛られた皿は
既に残存兵力は1割を切りかけている
こりゃ・・・こっちもお替りいるかな?
と思ったが、こちらは既に均等に盛り付け済みなので
手をつけていない私の分をそっとお椀に追加してみる
ガフ君はもぐもぐしながら
首を上下にふって感謝の意を示しつつ
手を休めずにマカロニチーズを食べ続けて完食した
「あのねガフ君。スープ、主食、おかずって、
順番に食べるほうが体にはいいのよ?」
「ごめんなさい、なんか、もう・・・
体が勝手に動いて食べてたんです・・・」
「まあ、それだけ美味しそうに食べてくれると
作った方としては嬉しいけどね」
「本当にごめんなさい・・・
レイラさんの分も貰っちゃったみたいで・・・・」
「あ、それは気にしないで良いの
別に足りなければなんかまた出すし」
ここでお替りのスープと椀と胡椒を差し出して
「でね、これスープのお替りなんだけど
この瓶の中身をちびっとふりかけて食べてみて
味付けを変えてくれる香辛料なんだけど
辛いから最初は様子見で少しだけかけてね」
「あ、はい。試してみます!」
ガフ君はスープのお椀をうけとると
胡椒の瓶の蓋をあけようとするのだが・・・
「すみません、どうやって開けるんですか?」
ガフ君は胡椒の蓋の根本から
ただ上に引っ張り上げてとろうとしていた
「あー、キャップって仕組みがないのか
んとね、この出っ張ってるとこに
こう、親指をあてて、優しく力いれてみて
そうそう、そんな感じ」
「上がパカッって、パカッって!
なんかパカッって開きました!!!」
「胡椒の蓋で三度発言するほど驚けるのは
ある意味羨ましいわね」
ガフ君はおそるおそるといった感じで
スープのお椀に胡椒をふりかける
「よく混ぜてから食べてみてね」
「なんかすごい不思議な香りがします!
刺激的でいい香りがしますこれ!!」
私はちょっと不安になってきていた
ガフ君は今日何回驚愕するほどの体験をしたのかね?
異なる世界の食文化とのファーストコンタクトって
これほどまでに衝撃的な事なんだろか?
ガフ君が驚き過ぎて脳内出血とか心臓麻痺にならないか
不安になってきてしまった・・・
「ピョーーーピヨピヨーーーーーーーーッ!!!!」
ガフ君がバード系の奇妙な叫び声で驚きを表する中
私は元のワンコ系が良いんだけどな・・・等と
どうでも良いことを考えながらため息を漏らした
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