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噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第二部 ワグナーの脅威編
58/131

王都への道 1

「「「「「「エルスリード!?」」」」」」


 ん?? なんでかハラペコガールズもザロス君も

 あれ?? 鉄骨に縛り付けてる人柱19'sもなんか騒いでるぞ?

 人柱19'sは猿轡してるので、なんか必死で

 バルロイの姿を見ようとして体を捩ったりもがいたりしてる


「バルロイ、なんで皆さわいでんの???」


「あー、まー、その、なんだ・・・・」「有名な変態だから?」


「いや、そうじゃなくて、その、あれだ・・・」「男色だから?」


「あのだな・・・一応、かなり前に王家から分家した一族なんだよ、実家が」


「この国の名前は?」


「・・・・・・・そういや教えてなかったな・・・エルスリード王国だ」


「つまりバルロイ・・・あんたは・・・吐くまで飲んだ王子様?」


「いやなんかすっごい下品だが違うぞ? 

 廃嫡されてなくても王位継承権はないぞ?」


「なるほどね、理解したわ。なんで男社会の貴族世界で、実家の女が強いか

 どーせあんたの母親の大本が、王家から輿入れしてきたってオチでしょ?」


「流石だなレイラ。大当たりだ。その血筋を鼻にかけた豚がお袋だよ」


「だからか・・・・バルロイの顔が豚っぽい不細工なのは・・・・」


「俺そんな言われるほどぶっさいくか!? これでも結構もてるぞ!?」


「まあ、ほら・・・ドラゴン倒しの英雄様とか怒らしたら怖いじゃん?

 だからみんな、恐れてそういう風にご機嫌とってたんだよ・・・・・」


「マジかよ・・・・」「ごめん嘘、そこまで不細工じゃない。てか普通」


「でもさ、嫁いだら普通、相手の家名に変わんない?」


「そこなんだが、エルスリード家のものすっごい末端の家に

 本家から余りあまったのが輿入れしたので、エルスリードなんだよ」


「遠いとはいえ血族内婚姻はあんまり遺伝子的によくないんだけどね」


「それよりもだ・・・ユミア、どうするんだ? 俺みたいに殺すか彼を?」


 バルロイの一応王家につながりある血筋暴露で呆然としていたユミアは

 突然話をふられて、え? あれ? みたいな顔になって


「なんか・・・どうでもよくなっちゃいました

 貴族の血筋で王家にも繋がりがあるようなバルロイ様でも

 自分の生きる道の為に、家とか血筋とか捨てて頑張ってたのに

 それに比べて私って、レミリアの言った通りで何にもしてないなって

 そう思ったら、私が誰かを恨む権利なんてないなって」


「いやまあ、俺の人生についちゃそんなご大層なもんじゃないんだが・・・」


「さっきまでは、恨みとか怒りでうまく考えられなくて

 レミリアとかアエルの言葉もよく理解できてなかったんですよね

 でも今、一回気が抜けて考え直すと、最もだなっておもったら

 恨み晴らすために撃ち殺すよりも、変態伯爵なんとかしないとって

 そっちのほうが大事じゃないかって思えてきたんです」


「そうだよお姉ちゃん、あいつほっといたらもっと被害者増えるんだよ」


 レミリアがユミアを抱きしめ・・・いや体格差から抱きつきだねこれ

 背中をあやすようにたたきながらそういう。逆だよね普通これ?


「ごめん、レミリア。私本当にお姉ちゃん失格だね

 あんたのほうがずっと偉いよ・・・ごめんね」


「私はお姉ちゃんがいたから好き勝手できたし

 お姉ちゃんがいたからお母さんが死んでも折れないで生きてこれたの

 だからお姉ちゃんのほうが凄いの。それちゃんと自覚して。わかった?」


「うん・・・・わかった・・・・」


「んでんでランバートン様。どうやって王都までいくの?

 一週間くらいかかっちゃうよここからだと?」


「空を飛んでいく予定。往復の時間だけならたぶん、2時間弱」


「「「「「空を飛んでいく?????」」」」」


 ハラペコガールズ、見事にハモるな・・・


「ジール、あとどれくらいで準備できる?」


「イマカラ外部電源繋グトコネ! 始動ト暖気ニ5分欲シイネ!」


「グーデリアン、飛ばせるようになったら遠隔で操作してここまで持ってきて」


「了解ですマスター」


「アルベルト、留守中の捕虜の食事は豆乳にサプリまぜたやつだけでいい

 食後にはデザート緑汁もサービスで出してあげてね」


「ほっほっほ。それはなんとも素敵な食事ですな。畏まりました」


 アルベルトはこの 栄養だけは完璧な食事 で 虐待にあたらない

 捕虜に対する最大の楽しみを奪う嫌がらせをとても気に入ったようだ

 とくにデザート緑汁と呼ばれる完全栄養食は最悪だ

 苦くて甘くてどろっとして、それでいて体には物凄く良い・・・・

 それに完全栄養サプリ入りの豆乳が1リットルだ

 腹は水分でガボガボになるわ、栄養は過剰な程摂取できるわ

 ただし 美味しさ という部分は微塵もないわと

 捕虜の最大の楽しみといわれる食事の要素を

 栄養学的に完璧だが、味覚的に最低の品を供給する嫌がらせだ

 それで事後にどこぞの勢力や捕虜本人らから文句が出ても

 栄養的にパーフェクトでむしろ体重増えただろ?? と

 なんでこれだけ高待遇の食事だして文句でんだ? と言い返せるわけだ


「レミリア、さっきは良くやった。そこでプレゼントがある

 空を飛んでみたい? 断ってもいいわよ」


「はいはいはいはいはい! 飛びたいです飛びたいです飛びたいです!!!」


「アルベルト、レミリアを借りるわよ。小隊の残留は4人でも問題ない?」


「3交代での防衛配備にしておりますが、2交代にしてシフトを変更すれば

 問題はないかと・・・それに私もこちらに残る事になりますので・・・・」


 あ、アルベルト拗ねてる。つれてかないからこれ拗ねてるな


「私不在のときに対処できるのはアルベルトだけだからそこは我慢して

 いつも負担をかけてすまない。頼りにしてる、アルベルト」


「はは! レイラお嬢様のご期待に沿えるよう全力で任務に励みます!」


 ちょろい。忠誠心が高い分アルベルトはこういう時楽でいい

 指示を出したりしていると、聞き慣れたT700-GE-701Dエンジンの音が

 風にのってこちらまで聞こえてきた。十分に回転があがったところで

 メインローターへの動力が伝達されてローターが大気を切る音がしてくる

 ハラペコ小隊とバルロイとザロス君は、今まで聞いたこともない奇怪な音に

 周囲を見回して不安げな表情を浮かべている

 ローターの音がすこしずつ小さくなる。おそらく離陸したのだろう

 離陸して地面からの輻射音が低減すると少し静かになる

 そして東の空をゆっくりと、騒音の大本がこちらに進んでくる

 すぐに着陸侵入のために機首下にあるライトを点灯し

 各所の衝突防止投を点滅させながら騒音を撒き散らして進むそれは

 この世界の住人にとっては奇怪な化け物にしか見えないようだ

 ドラゴンと戦った事があるバルロイですら、あきらかに戸惑っている


「グーデリアン、村の入り口の方に下ろして。こっちに下ろしたら大変かも」


「了解であります」


 我々の頭上をフライパスして、UH-60Mブラックホークが降下していく


「レレレレレイラ、あれがお前のいってた、空飛ぶやつか???」


「そうよ? ブラックホークって言うの。ちょっとゴツいけど可愛いでしょ?」


「あれ、俺達を食べたりしないのか???」


「・・・・ごめん、意味がわからない。あれは物を食べない」


「あれグリフォンとかワイバーンの系列の魔物だろ???」


「・・・・違う、あれはこの世界でいえば馬車みたいな物よ

 人が鉱物やら木材を使って作り上げた、ただの乗り物だよ」


「馬車は馬がいるだろ? ワイバーンとかで上から釣ってるのか?」


「だから違う、あれは人が作り上げた、自力で浮かぶ乗り物だよ

 船で考えてみてよ、帆船は帆を張れば動物使わないで動くでしょ?

 馬車は馬を動力とする、帆船は風を動力とする

 人はそうやって、違う動力で物を動かしいって、その先にね

 一つの答えに辿り着くの。熱エネルギーを運動エネルギーに

 変換して自力で動く乗り物を作っていくのよ。その少し先にあるのがあれ」


「・・・・しんじられない・・・人が・・・そんなものを作れるのか・・・」


 こりゃおっさんに、航空母艦とか戦略爆撃機見せたら

 あまりのショックで死ぬかもしれないな・・・・・・




 









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