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噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第一部 アルムの村編
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おっさんと髭おっさん×2

「ランバートン様、私も、他の皆もですね

 これだけの事をして頂いたので、もう感謝しきれないのです

 誰かに頭になんかされるとか関係なしで、私も皆も

 ランバートン様の為に死ねるなら、たぶん笑顔で死ねるの

 それくらい皆、慕ってるし、信じてるし、感謝してるの分かって欲しい」


「貴方の気持ちは分かったけどさ、死ぬとか言わないでほしいな

 それさ、私の弾除けにするために助けたってことにならない? 

 私そんなつもりで助けたわけじゃないし、決断したわけじゃない

 幸せを得る権利を持つ人が、あの緑の醜いのに不当に侵害されてた

 それが許せないから助けたんだよ? なら、幸せになるのが恩返し

 そうは思わない?」


「でもでもそれだと、ランバートン様には何にも得が無いの」


「損得だけで人は動くわけじゃない。私だって気まぐれもある

 ただまあ、気持ちは分かった。だから敢えて言う

 そんなに気負わないでいい。もう少しそれについては気楽に考えろ」


 この価値観の違いはそう簡単に埋まりそうにもない 

 かといって、レミリアが納得するまで話せる程に今は余裕がない


「レミリア、この話はまた今度ね。やる事が山積みで時間がない

 ということで、そこから降りてアルベルトの所にいって伝えて

 全員に湯浴みをさせて、テントを掃除させてから、訓練を始めろと

 ああ、忘れてた。下着を含む被服一式を新しく支給しておいて

 これも伝えておいて」


「・・・はーい・・わかりました」


 レミリアが不承不承という感じでとろとろと膝からおりて

 アルベルトのところに向かって歩き出す


《アルベルト、聞いてたよね?》

《はい。モニターしておりました》

《ということで、そっちに投げて悪いけど宜しく》

《いえいえ、問題ありません》

《あと言い忘れたんだけど、洗濯板ってある? 使い方分かる?》

《そのようなアイテムは見た記憶が御座いません。使い方は存じております》

《んー・・・作れる? あんま便利を与えすぎるのも良くないと思うんだよね》

《概念と構造は理解しておりますので、作成は造作もない事かと》

《じゃあさ、暇みて作ってみて。木材は可能なら現地のものを使って》

《畏まりました、レイラお嬢様》

《あとお嬢様やめて。そんな年齢じゃない。レイラかコマンダーでいい》

《そ、それは私に《゛交信終了゛》》


 アルベルトの一つある欠点は、この呼称を変えろというと狼狽するところだ

 まあ、めんどくさいので思念伝達通話を強制カットして終わらせる

 朝からなんか凄く疲れた。昨日のお酒のリフレッシュどっかすっ飛んだ


「レイラ、ちょっと良いか? ガフが話があるそうだ」


 休む暇もねぇっわ・・・はいはい、行きます行きます

 無言でのそりと立ち上がり、ぼてぼてとやるガフ君のところまで行く


「レイラさん、お疲れですか?」


「ええまあ・・・朝からなんか精神的に色々疲れまして・・・」


「すみません、お疲れのところ・・・・」


「いえいえ、ガフ君は一切悪くないので」


「バルロイさんから名誉男爵の件を聞きました。本当に良いんですか?

 兵力をアルム村に配置してくれるのは僕としてはとても有難いです

 でも兵隊さんの維持にはお金も食料もかかると思いますし

 それを払う余裕はアルム村にはありません・・・・・・」


「そこは私の私兵なんだから、私が賄うから問題ないのよ

 問題はどっちかっていうと、人が一気に4倍くらいになるでしょ?

 村の人そういうの気にしない? 騒がしくなるかもよ? 

 あと兵が来てから様子みてやるんだけど、娯楽施設とか必要かも」


「村の人はそういうのは気にしないと思います

 むしろ、新しい人がきて活気が出ると嬉しいと思いますよ?」


「まあそうか、農地取り合うわけでもないし、商売の利権もないか

 兵隊だからただ飯くって仕事して風呂はいって寝るだし

 AI兵で命令に絶対服従だから、兵隊でよく問題になる

 治安の低下やら喧嘩やらが一切発生しないってのも利点か」


「レイラの兵隊は女襲ったり酒場で喧嘩したりしないのか??」


「するわけがない。私がするなといえば、絶対しない

 その場で自爆して部隊枠を空けろと命令すれば従うレベルよ?」


「なるほどな。人の形をしてるけど人ではないってのはそこか」


「そうそう。姿格好は人の形だけど、個性がたぶんない

 あと、欲望というものがない。だから問題が発生しない

 逆に問題として、人は増えるがそいつらが金を消費しない

 だから人口が増えるのに、経済に貢献しないという欠点がある

 彼らの存在理由は、私の命令に従い達成すること。それだけ」


「僕はちょっと想像できないですね・・・その人形みたいな人は」


「ためしに呼んでみる? 基地設営で工兵はどうせ必要だし」


「お願いします!」


 ガフ君はどうやら好奇心のほうが警戒心より上らしい


《グーデリアン、ユニット派遣を支援要請

 回収されたのあるならランク高いやつでお願い》

《了解であります。オリマーとジールがいますが、そちらで宜しいですか?》

《え、うそマジで!? 呼んで呼んで、あいつら回収されてたのね!》

《了解であります。オリマーとジールの派遣を要請します》


 アルベルトが現れた時と同じように、白縁曇りガラス状のヘックスが現れる

 それらが二つの立方体を構築し、下から崩壊して派遣が完了する

 そして私がゲーム中で一番最初に派遣を要請し、何故かいままで生き残っている

 オリマーとジールという兄弟設定の工兵ユニットが姿を現した

 彼らのモチーフは、10億$の資産を持つ男 と評される、有名ゲームキャラだ

 設定で配管工というのがあったので、工兵これでいいじゃない? と思って作った

 そして、作り終わってから彼らがイタリア系の人種だとネットで調べて知った

 私は勘違いしていてラテン系の人種で彼らをつくってしまった・・・・


「ボス! オヒサシブリーネ!」

「ボス! マタオアイデキターネ!」

「あー、オリマーとジールだ。ほんと、ひっさしぶりだー」


 オリマーとジールが挨拶の抱擁と頬にキスをしてきたので、いたって普通に返す

 それをみていたガフ君とバルロイが、信じられない物を見たという表情をする


「おい・・・そいつらは、レイラの家族か亭主なのか?」


「は?? いやだから、配下のAI兵だよ?」


「いやだって、接吻しただろ?」


「彼らの故郷として設定した地域では、これが社交の場での正式な挨拶になる

 地域や文化や風習の違いで挨拶は変わるよ。そこは理解してもらうしかないね

 てか、おっさんも、挨拶で、それされるんだからね?」


「え”?」


 早速、オリマーがおっさんに抱きついて、両頬にキスをする

 おっさんは完全にフリーズしている

 そしてジールも同じ事をする

 おっさんが微塵も動かなくなる


「だから彼らにとっては、これは親愛をあらわす最大の挨拶なんだけどな・・・」


 おっさんは、男にキスされたことが余程ショックなのか、微動だにしない

 ガフ君は、おっさんのその様子を乾いた笑い声を上げてみてる

 そして掃除中だった新兵ガールズは

 掃除をサボってこちらを見ながら、何故か目をキラキラさせていた


「・・・まあいいや、それじゃあガフ君、基地の建設始めちゃって良い?」


「はい、それは構いませんが、本当に人手は要らないんですか?」


「大丈夫よ。この二人に指示すれば、全部やってくれるから

 それじゃあ、二人と打ち合わせして、始めちゃうね」


 私はオリマーとジールを手招きすると、皆から少し離れた場所に移動した

 これから二人と基地建設の打ち合わせをするので、邪魔されたくなかった



 








 





  

    


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