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噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第一部 アルムの村編
45/131

重い・・・・・

 ご飯 味噌汁 牛肉の大和煮缶詰 沢庵の缶詰の簡単な朝食を終え

 アルベルトに食後の緑茶を入れてもらってしばしの寛ぎを得る

 緑茶を楽しみながら、先程至った結論について考える


 ナノサイバーはCall to Storm内で幅広く使われている機材で

 一般的にはマイクロマシーンとかナノマシーンと呼ばれる

 微小サイズの汎用医療用常駐デバイスの発展させた物だ

 主な特徴は、体内に通信インプラントを作成したり

 出血や組織欠損時の補修や組織閉鎖補助や血中毒物の分解

 また眼球に作用して光学系のセンサーとしての補助

 代謝の活性化や老廃物処理の補助等

 身体への干渉による能力強化、機能向上及び付与等を行うことが出来る

 脳機能へも一部干渉が行え、生身のプレイヤーキャラクターが

 仮想ウィンドウを表示できるのは、ナノサイバーの支援効果

 によるものだという設定がなされていたはずだ


 この設定で考えれば、生身と部分サイボーグとフルサイボーグが

 混在するCall to Stormの世界においては、飲食物の中に

 ナノサイバーが混入されているのはおかしくはない事なのだが

 どうにも私には、ゲーム外の存在にこれらの機能を付与するための

 初めから計画された飲食物への混入なのでは? という気がする

 というのが、生身のプレイヤーキャラクターで、ゲーム中一度も

 飲食物を摂取しない といプレイ環境も中には存在するからだ

 飲食物については、摂取によって一時的な能力向上効果が

 発生するものもあるので、基本的に食べるほうがメリットはある

 しかし めんどくさい で飲み食いしないプレイヤーは存在する

 その為、消耗、消費したナノサイバーの補充の為に

 飲食物に混入されている という設定ならこれが破綻する

 飲み食いしないプレイヤーの仮想ウィンドが使用不能になったり

 戦術ネットワークへのアクセスが不可能になったりすることは無い


「ねぇねぇ、ランバートン様? 食事前から何で難しい顔してるんですか?」


「うわっ!? レミリア、あんたいつのまに私の膝の上乗ってんの!?」


 また思考迷路に嵌っていたら、いつのまにかレミリアが私の膝の上に乗ってた

 14歳で他人の膝の上に座る・・・これ幅どうなの? ぎりぎり? てか重い


「なんか今朝から、ランバートン様の様子が変で皆心配してますよ?」


「私だって能天気に銃ぶっ放してりゃ良いわけじゃないからね

 誰かさんがガフ君にちょっかい出さないようにするにはどうしたらいいか? 

 とか 考えなきゃいけない事が山積みなのよ」

  

 微笑ながらそう返すと、レミリアは 「うっ・・・」といって黙った

 うっ って何だよ。お前ちょっかい出す気だったのかと突っ込みたくなる


「今のは冗談よ。でも相手は村長なんだから、そこは弁えるように

 あとガフ君に手だしたら、私は修羅になるからそこは覚えときなさい」


「ああ・・ううううっ・・わ、わかりました・・・」


「まあ、真面目に答えるとね。私が貴方達を指揮下に入れたことでね

 貴方達の体に色々と影響が出ているみたいなのよ。知識とか機能とかね

 それで悩んでたの。私は良かれと思ってしたけどさ、結果的に

 ゴブリンが貴方達にした酷い事と同じ、肉体を改造してしまったのかなって」


「そんなこと気にしてたんですか? 便利になっただけで悪い事無いですよ?」


「肉体の変化を自覚してたの????」


「はい。だってお姉ちゃんそこの石取ってくれないかなーとか思うと

 はい、レミリアってくれたりするようになったんで

 あ、考えてることがなんとなく伝わってるんだなってのは分かってました

 あと、なんか、まだたまにしか出来ないんですけど

 今どのへんだろ? とか村に歩いてくる時に考えたら、地図とか見えました」


「思考伝達通信と、仮想ウィンドの表示機能まで付与されつつあるってことか」


「んと、それとね。なんだろ・・・こう歩くといいとか

 サーラちゃんが疲れてきてるとか、そういうのも分かるようになったかな」


「どうやってご飯炊いたらいいとか、そういうのも分かるようになった?」


「あ、はい。それもなんとなく、見た事もないし、した事もないのに

 人から前に話しで聞いたなー、みたいな感じで出来ちゃったりしました」

 

「そこが問題なのよ。それたぶん、知識の強制付与なのよ

 そういう強制付与でさ、私への忠誠とか、いやな事でもやるとかさ

 貴方達の主体性を損なってないか、尊厳を奪ってないか、そこで悩んでる」


 突然レミリアは、膝の上でばたばたして、ケラケラと笑い出した 重い・・・


「そんなこと気にして悩んでたなんて、ランバートン様気にしすぎです

 あのね、ぶよぶよの体になってたときも、私達意識はあったんですよ?

 私達の目の前で、悩んで考えてバルロイさんと話してたのも覚えてるんです」


 膝の上にのったまま姿勢を正すと、真剣な眼差しになって私を見つめた

 なんだこの14歳、なんかたまに、ものすごい迫力出すわね・・・・


「すごい貴重な道具をつかってくれたのもみーんな全部覚えてるんです

 バルロイ様の鑑定スキルで価値について鑑定不可って出たのとか

 この存在が他に知られたら、戦争になるくらいの品物をですね

 ランバートン様は私達のために、5個も使ってくれたんですよ?

 その上で、ガフ様の許可がまだ出てないのに、面倒を見るって

 言ってくれたんです。たぶんガフ様が駄目っていったら

 ランバートン様、村を出て、私達とどっかいったんですよね?」


「まあ、その可能性は無いとは思っていた。ガフ君はそんな人間じゃない

 ただ、駄目といわれるか、貴方達を保護することで多大な迷惑をかけるなら

 貴方達を連れて村に迷惑がかからない場所を探したでしょうね」


「でしょでしょ。それにですね、昨夜のバルロイ様との会話も

 半分寝ながら私聞いてたんです。なりたくない名誉男爵になるんでしょ?」


「あんた何処まで末恐ろしい14歳なのよ全く・・・・」


「ランバートン様は、私達の為にどうしてそこまでしてくれるの?

 貴重な奇跡の魔道具を5個も使ってくれて、服や食事も与えてくれて

 村でも住むところを確保してくれて、その上やりたくない事もしようとして

 私達はそこまでしてくれる人に、何をお返しすればいいんですか?」


「自分がそうすると決断したからしてるだけ。それがしている理由

 それと、何かを返す必要はない。私が自分がしたくてしてるだけ

 自分の自己満足を満たすための行為なので、代償は求めてないわよ」


 なんなのよこの14歳。なんか私、質問攻めで押されてる気がする

 てかよく14歳でこんなこと考えてストレートに聞けるわね

 それよりもだ、とりあえず降りて欲しい・・・重い・・・

 








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