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噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第一部 アルムの村編
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おっさんブースト

 ゴブリンの巣穴の入り口で、レイラが小さな金属質な音を出す

 その音で中の様子が分かるのか、詳細に内部配置を説明してくる

 まったく、こいつがいると俺の仕事がさっぱりなくなる

 その上、俺より詳細な情報を入り口から最短部まで伝えてくる

 いったいどうなってやがんだ・・・呆れる以前に自信を失くすわこれ


「おっさん。≪You() get() ready?(良い?)≫」


「ちょっとまてお前それは! ウヒョオオオオオオッッ!!」


 突然、レイラが聞いたこともない詠唱を俺に向ける

 身動きできないほど圧倒的な魔力がレイラから俺に流れ込む


 聴覚が極限まで研ぎ澄まされる

 視覚が埃や小さな虫まではっきりと捕らえる

 周囲の全ての匂いや風の流れが香りとして動きまで分かる

 体中の筋肉が歓喜に震えて速く動かせとざわめき出す

 体内の魔力が活性化されて、体が心地よく熱い 

 そしてあふれ出た魔力が俺の体の表面に膜を形成し

 俺を守っているのがわかる

 

「なんだこの複合強化魔法は!? こんな魔法は聞いたことがない!」


「私ただ単に、ノリでいけるかって聞いただけなんだけど・・・・・」


「あんたはノリで新種の複合魔法を作っちまったってことか???」

 

「そんな自覚もつもりもない上に、魔法とか非理論的なもん知らんがな」


「あんたの存在自体が一番非現実的だと俺は確信したよ今!」


「なんかそれ、副作用とか害とかある?」


「危機感知スキルに全く反応がなかったので問題ないとは思うが・・・」


「どうなったの結局? おっさんの加齢臭が促進される魔法とか?」


「いやな・・・たぶん、信じられないくらい高位な、肉体強化魔法だ

 おそらく魔力の底上げもされてるみたいでな

 今なら単独でドラゴンでも倒せるかもしれない という気分だ」


「あー、じゃあ、ためしに 先行してみる?」


「良いだろう。疾風のバルロイ、全力で行かせて貰う!」

 

 そういうとおっさんは私の全速に近い速度で

 ゴブリンの巣穴である洞窟に突撃していった

 いやー・・・おっさんも厨二的なとこあんだねー

 自分の二つ名自分で名乗るとか、めっちゃ痛い人だわあれ

 しばらくすると、中から戦闘の音らしいのが聞こえてくる

 おー、なんか爆発音っぽいのもするぞ

 おっさんの技を叫ぶ声も聞こえるぞ

 まあ、万が一があったら困るか

 私はM40-A1を抜いておっさんの後を追って洞窟に突入した


「おっさん、大丈夫? 苦戦しそう?」


 最初の上り坂を歩きながら

 罠を避けたり撃ち抜いて無力化しながら奥へ声をかける


「その程度の魔法、今の俺には微風程の威力でしかないわ!」


 おっさんは返事してくれない。なんか戦闘に夢中らしい

 とりあえず敵に魔法使うのがいて、おっさんには効いてない

 それだけはなんとなくわかった

 曲がり角にきて、またてくてくと歩いていく

 通路の左右に部屋があり、中に木製で雑なつくりの

 3段ベッドがズラリと並んでいる。ああ、ここ兵舎か

 

「無駄無駄無駄! 聖剣バルロニグスの刃の前に

 その程度のシールド魔法等、無きが如し!!」


 すげー、おっさん完全にノリノリだよ。てか聖剣とか追加されてる

 よし、あの短刀は〔性癖ゲイデスボク〕に後でリネームしよう

 ノリノリで名乗る都度におっさんの評価を下げられる

 

 二股の部分に差し掛かって、おっさんがいる大きい部屋に向かう

 部屋の中からは25ミリグレネードのような爆発音と

 おっさんの「当たらなければどうということ・・」等の声が聞こえてくる


「何こんな雑魚に時間かけてんのおっさん・・・・」

 

 部屋に入った瞬間、部屋の中央にある玉座みたいな一段高いところから

 他のゴブリンよりは明らかに体格がいいゴブリンの攻撃が飛来する

 炎の球体みたいのが5個くらい横並びで飛んでくる

 左腕のサーフェースシールドをオートで展開して防ぐ

 フィジカルサーフェースレイヤーは素通りされた

 エネルギーサーフェースレイヤーであっさりはじいた

 あっさり攻撃がはじかれたことに、でかいゴブリンは一瞬動きが止まる

 なぜかおっさんもこっちを見て動きをとめる


「攻撃を確認したので話し合いの必要はないよね?。反撃する」

 

 M40-A1で、両肩と両膝にダブルタップで2発ずつ叩き込む

 鎧でほぼ防がれたが、左ひざを撃った一発は食い込んだ

 弾頭を弾くことは出来ても、その運動エネルギーは体でうける

 でかいゴブリンは両肩と右膝に着弾によるダメージをうけ

 左膝には着弾と体内への弾頭侵入によるダメージをうけ

 体勢を崩して仰向けに倒れる

 

 M40-A1では倒せないことはないが面倒そうなので

 ホルスターにしまって左手でMP7-A1を抜いて構える

 倒れた事で装甲がない股座から尻にかけてが丸見えだ

 そのまま左手一本で狙いを定めて、フルオートで20発を叩き込む

 連続した射撃音が室内に大きな騒音を撒き散らし

 そこに重なるようにデカいゴブリンの悲鳴が大音量で混ざる

 そしてなぜか、おっさんも悲鳴を上げて両耳を押さえている

 

 新しいマガジンに交換してチャンバーに弾を送ると

 股から尻にかけて被弾して大量出血中のデカいゴブリンに近づく

 MP7-A1の銃口を顔に向けて、口を開く


「懺悔の言葉とかある?」

「ニンゲン・・フゼイ・・ガ・チョウ「死ね糞虫」」


 やはり獣に理を求めるのが間違っていたらしい

 最後まで言わせずに顔面に長い連射を叩き込んで無力化する

 再度の射撃でおっさんが耳を押さえて悲鳴をあげながら

 地面をごろごろ転がってる。発砲音でそこまで耳って痛いか??


「ミミガァッーーーーッ! オトガァァァッ! イダーーーイッ!」





 




 


 



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