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噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第一部 アルムの村編
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私とおっさんとビール

 バルロイはゴブリンの死体から魔石を回収し

 あとはレイラがセンサーで追尾している

 逃走ゴブリンの巣穴の特定待ちになりやることがなくなった

 レイラがいつものように、インベントリから何かを取り出す

 どうやったらそんなに物が入るんだ? と疑問を口にしても

 知らない、そういう仕様だからと返されるので

 もうそういうもんなんだろ・・と割り切ることにした

 二人はレイラが出した折りたたみ椅子に座り

 簡易テーブルの上に出されたビールとつまみでちびちびやり始めた


「あんたの出す食い物は、本当におかしい。兎に角おかしい

 なんだよこのエールは? 味にキレがあって喉越しが良すぎる

 こんなもん飲んだら、村に戻ってエール飲めなくなんだろ・・・」


「じゃあ、それ捨てるわ」


「まてまてまてまて! やめろ、おい取るな! 最後まで飲ませろ!」


「飲みたいなら文句言わなきゃいいのに」


「いや文句じゃねーよ・・・けど・・・俺こんな贅沢していいのかなと・・」


「じゃあやっぱ捨てよう。おっさんに贅沢は駄目だ。罰があたる」


「だからやめろ! 悪かった! 謝るからもう1本くれ」


「すごいわ・・・さらっとお替り要求してきやがったよこのおっさん」


 没収されかけたビールの残りを一気に飲み干し、バルロイは手を出す

 仕方なさそうにレイラは新しいビールを取り出して渡す

 既にプルトップの開け方を理解したバルロイは、自分で開けて飲みだす


「でだな、さっきから気になってしょうがないんだが・・・

 その足元の道具はなんだ? あと調理してるものはなんだ?」


「あー、これは炭で調理する七輪って道具だよ

 んで、炙ってるのはスルメって烏賊の干物だよ」


「美味いのか?」


「個人の好みはあるかな。ただまあ、大抵の人は好きだよ」


 レイラは七輪で炙っていたするめをつかみ、めりめりちぎる

 半分をバルロイに渡して、適当なサイズにちぎって食べろと伝える


「こりゃ、硬いが噛めば噛むほど味が染み出てくるわ

 その染み出てくるのが美味いのなんの・・・ほんとすげーな」


「私の故郷では、お酒のおつまみの定番の一つだね

 海草と調味料と合わせて漬け込んでおかずにしたりもする

 婚姻の儀式において贈り物にしたり神様へのお供え物にもする

 私はスルメより一夜干しのほうが好きなんだけどねー

 ・・・・・・っと、見つけた。おっさん、そろそろ行くよ」


「どうやったらここで酒飲んでて巣穴の位置が分かるんだか・・・」


 簡易テーブルと折りたたみ椅子と七輪をインベントリに収納し

 空き缶やごみを回収すると、レイラはほぼ真南を向いた


「この先だいたい、4キロくらいかな。反応が小さくなった

 付近は森なので、地下に移動したと思う。洞窟かなたぶん」


「分かった、んじゃ行くか」


「あれ? おっさんは村に帰って

 脅威が排除された事を伝えたほうがいいんじゃない?」


「それも考えたんだがな、このままお前に同行する

 ガフに後を任せてきたんだが、いい経験だろ

 村長として皆を導いて移動して、そこで脅威に備える

 きっと避難所は村の住人の不安と愚痴の嵐になってる

 ガフの村長としての手腕が試されることになるだろうよ」


「スパルタ実地訓練ってわけね。ガフ君心配だから帰りくなってきたけど

 でもまあ・・・・男の子はそうやって成長する必要もあるか。了解した」


 二人は移動を開始する。草原から森にはいり、森の中を進む

 方向だけ教えてくれとバルロイが言うので、バルロイを先頭に進む

 バルロイがAランク冒険者というのはどうやら本当らしい

 バルロイは歩きながら、ここらへんの植生や、地形の特徴

 とれる獲物の種類やパターン、警戒すべき魔物の種類やパターン

 そういったこの周辺の重要な情報を道すがら教えてくれた

 

 20分程の移動で、レイラのセンサーが反応をロストした場所に到達する

 森の中にある湧き水があちこちから染み出ている崖の一部に

 天然の洞窟と思われる穴が開いていた。穴からはちょろちょろと水が出ている


「理想的な巣穴だな。入り口が一つ、水源も近い

 もしかすると巣穴の中に水源があるかもしれないから正に理想的だ」


「ちょっと中探ってみるわ」


「バレると面倒だぞ?」


「大丈夫、入り口から中をスキャンするだけだから」


 入り口に近づいて、岩肌に拳を当ててブラストナックルを準備する

 作動モードを変更して特殊な振動パターンを選択して作動させる

 キンッという微かな金属音のような音をさせて振動が発せられる


「中はこのまま10メートル登りで右に曲がってる

 そこから先にいくつか部屋みたいな空洞が通路の左右にあって

 通路の先が二股になってて、二股の片方が一番大きな空洞

 もう片方は小さな空洞だけど、やたらと金属反応がある」


「なんでそんなことがわかんだか。もう凄いを通り越してあきれるわ」


「一番大きな空洞に心音が複数ある

 人間のパターンと思われるものが5。うち2は少し心音が弱い

 さっき逃がしたソルジャーゴブリンのもの3も同じ部屋にある

 それと別に、不明なパターンのものが2かなこれは? 

 なので生きてると思われる存在が合計で10

 敵性体と思われるものが不明含めて5」


「なあ、俺のシーカーとしての仕事もう残ってないんよなこれ?」


「おっさん。≪You() get() ready?(良い?)≫」


「ちょっとまてお前それは! ウヒョオオオオオオッッ!!」


 テンション上げるために、英語でおっさんに

 いけっかおっさん? 的な事をきいたら

 なぜかおっさんの体から幾つかの魔法陣が浮かび上がった

 なんじゃこりゃああああああああ!?!?!?









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