表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
噂の彼女はフルボーグ ゲーマーOL異世界転生記  作者: 弩理庵
第一部 アルムの村編
11/131

異世界での朝

《マスター。お休み中のところ申し訳ありませんが、報告があります》


 頭の中にグーデリアン君の声が響く

 瞬時に意識が覚醒状態になり、体も問題なく動く

 なんだこれ・・・こっち来る前の私、低血圧で寝起き悪かったはずだろ

 やっぱフルボーグアバターに体が変わったから、こういうとこも変わるのか


《二度目のおはよう。グーデリアン。報告は緊急?》

《警戒レベル3の報告です。周囲の家屋から活動音が検出されつつあります》

《わかりやすく言って》

《村の家々の住人が目覚め始めて、朝食の準備や農作業の準備をしています》

《つまり?》

《床に転がしている殺人未遂犯の家族、もしくは仲間がくる可能性があります》

《グーデリアン、ナイスな判断よそれ。その可能性、さっぱり忘れてたわ》


 慌てて身を起こすと、インベントリからいくつかの武器を取り出す

 まずは、ステアー M40-A1ハンドガンを取り出して右腰のホルスターに入れる

 この拳銃はオーストリアのステアー社が製造している軍用拳銃で

 グリップの形状と角度が独特で、発射時の反動を軽減しやすくなっている

 標準モデルは9mm×19弾を使用しM9-A1と形式番号が違うのだが

 私は40S&Wを使用する弾薬が違うモデルを使っている


 次に H&K MP-7A1PDWを取り出して、左足の大型ホルスターに入れる

 この銃器はドイツのH&K社が製造しているユニークな製品で

 ライフル弾に近い形状の専用弾薬を用いることで

 小型軽量ながら大きさに見合わぬ破壊力と射程を誇る銃器である


 二つの銃器をホルスターに仕舞うと

 インベントリを開いて2種類の予備マガジンを取り出す

 もちろん、先ほどだしたM40-A1とMP7-A1のマガジンだ

 マガジンを取り出すと、入っていた弾薬を引っこ抜いてインベントリに戻す

 インベントリからスタン弾の弾薬パックを取り出して、マガジンに込める

 何かあったとしても村人を殺すわけにはいかないので、そのための配慮だ

 

 閃光手榴弾や音響手榴弾等の無力化爆発物も考えたのだが

 文明レベル的に光にたいしての経験がそこまでないのではないか?

 大音量に対しての経験がそこまでないのではないか?

 という疑問があり、私の文明レベルで適切なこれらの無力化武器は

 この世界ではショック死を招く危険があるのではないか? 

 という危惧を抱き、今回は選択肢からはずした


 武器の準備を終えると、床に転がっている殺人未遂犯の拘束を一部解き

 梁にロープをまわして垂らし、両手を上げさせて垂らしたロープで縛る

 その上でむき出しの柱に体を固定し、容易に逃げられないようにする


 もし襲撃があるとしたら、このオッサンの奪還が目的の可能性が多いので

 これみよがしに目立つとこに置くが、簡単に奪還できないようにしておく

 いざとなったらオッサンの体の丈夫なところにスタン弾を撃ち込んで

 悲鳴をあげさせて暴徒への威嚇に使うつもりだ


 万が一に備えての準備を終えると、念のために玄関のドアを確認する

 ワイヤーで蝶番を固め、取っ手を近くの柱と固定してある上に

 元々の備え付けの閂も下ろしてあるので、ここはもういいと思う

 あとは家の中の窓を見て回ったが、全て閉まっているし鎧戸も落ちている

 安全の確認は終わったので、暖炉のある部屋に戻る


 何事もなく、ガフ君が起床して空腹を訴えた時のための支度を始める

 インベントリから保温調理器を取り出して、保温器の中から鍋を出す

 出しっぱなしのコンロにのせて、インベントリから新たに無洗米を出し

 適量の米と水を鍋にいれて弱火にして沸騰させる

 沸騰したらテーブルの上で少し放置してから保温器に入れる

 これでゆるめだろうけど、おかゆになるはずだ

 おかずは出来合いの漬物とかザーサイとかでなんとかしてもらおう

 後は昨日の使って洗った後放置していたフライパンを使い

 卵を取り出してボウルで溶き卵にして出汁無し卵を焼いていく

 ふかふか感とか旨みは出汁巻き卵に圧倒的にまけるのだが

 あまり味が複雑すぎると昨日の悲劇の再来になる可能性があるので

 今回はシンプルに塩と少量の砂糖だけに留めた


《人はパンのみにて生きるにあらず なんて言葉あったけどさー

 わけがわからない世界に来て、これからどうなるかもわからない

 その上初日に、現地人から明らかな殺意をもって攻撃をうけた

 それでも腹は減る。だから食べる為に動く。なんか皮肉よねこれ》

《マスター、それは仕方がありません。食は人の大事な基本要素です》

《ああああ!?!?!? これ心の中で思った独り言なんだけど!》

《どうやらこの世界への移動でマスターも私も変化した部分があるようで

 声に出さないマスターの独り言は私にダイレクトに伝わってきます》

《じゃあまさか、、、昨日のガフ君の態度への考えとか・・・・・・》

《ばっちりはっきりくっきりしっかり伝わってきたので記録しました》


 絶望的な機能変化の一つを知り、少し茫然自失状態になったため

 軽く出汁無し卵を焦がしてしまい、さらなる追加ダメージを受けた





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ