3ノ界:#1
2018/1/28:すみません、『2ノ界:#7』を修正しました。
後、『プロローグ:#1』『プロローグ:#2』『プロローグ:#3』。大幅修正。
『プロローグ#3』は『プロローグ#3 → 第1ノ界へ』に変更され、「自己紹介文」を追加しました。
途中から読んでいた方は申し訳ありません…よろしくお願いしますm( _ _;)m
グヘヘ…と舌なめずりする盗賊らしい男たちは、幼女二人を囲んで湾曲したナイフで脅す。
俺はその場面を遠くから肩に乗っかった干支の子と共に見ていた。
あの場所だけがまるでセットかのような完璧な配置と役者が揃い、少女たちを守ってくれる正義のヒーローを今か今かと待っている状態だ。たとえで言えば忍者村という、江戸にタイムスリップしたような造形と似た何かを感じて、昔まいの家族ともどもそっちへ遊びに行った事を思い出し傍観してしまう。
「―――助けないの?」
「…やっぱり、そうだよ、な…」
「そうだよっ!ココはバッ! と駆けつけてかっちょよーく助けてあげないとぉ!!」
「まあ~明らかに盗賊共が悪い事をしているのは目に見えてるからな~…うん…」
「なにやる気のない反応…。
もしかして“あの子たちも自分に惚れるんじゃないかと警戒してるの”?」
「~~~~」
自分で口にするとなんとも自意識過剰に感じるが、俺に攻略キャラをしないといけない娘が15人もいる以上。一体何人くらいの女の子が攻略キャラと化するのか正直言って見えない…子のように“予知”を持ってない。いや…ちょっとした守護霊として培ってきた簡単な予知くらいなら読めるんだが…1年、2年の予知は読み取れないんだよな…
だからこそ。下手にフラグをたてたくなければ、気が付いたら100人…なんて、馬鹿なハーレムを気づきあげて、天空城は俺の愛の巣と化しました。チャンチャン…☆
「―――くぅっ!
ダメだろぉ彼氏としてぇえええっ!!
浮気なんて…浮気なんてしたくないっ!浮気者と思われたくないっ!俺はまい一筋なんだ…!」
「…ええ~」
「不満があるなら“子孫繫栄”を外せっ!!!
まいとの子孫繫栄は大歓迎だが、そうじゃないなら今は邪魔なだけだ。俺はあの娘たちを預かると決めたが、これ以上増やす気は一切にないっ!」
「……」
子の顔は何か言っておきたい顔をしていたが、気にするだけ無駄だ。ハーレムを求める層に、俺の純情な感情など伝わるはずがない。
今でもアウトな関係になってしまったのに、これ以上罪を犯したくはないのが本音だ。やっと再開したというのに、他の女の子を連れてきているとなるとどんな女の子でも怒る…泣かせてしまうのは火を見るよりも明らかで…
「きゃああああああああああっ!!」 「「!」」
「オラオラっ!さっさと寄こしなっ!」
「だめぇ―――っ!!」
「や、やめてくださいですっ!乱暴しないでっですぅ!」
俺よりもかなりでかいゴリラのような大男が、強引に大きな袋を奪おうと揺さぶりながら乱暴に少女の服を掴み、引きはがそうとした!狐の女の子は小さな手で大男を引き離そうとするも、大の大人を子供がどうできるわけもない。
このままではケガだけでは済まない気になり、サッと頭に浮かんだ呪文を唱えて偶然…あくまで偶然に盗賊たちに不運が起これば自然と帰ってくれると思い立った。
「男の足元を崩せ…“アース・トラップ”―――」「“豪炎弾”!!」
「えっ―――」
俺とは違う若々しくも耳に残りやすい、はっきりとした声が聞こえ。
ゴリラに似た大男が生々しくも獣のような鳴声を発し、地面に崩れ落ちる姿は例えが悪いが虫の息に似た苦しみ方であった。
奴が撃たれる前に、俺は大男の片足だけを4~5㎝穴を開けて体制を崩させ、ズッコケさせる程度を想定していただけだった。しかし、ブレイズショットなる呪文は使ってはない。
まるでビーム光線のような弾が大男の右腕を貫通し、生々しい血が流れるのを自由になった幼女たちは「きゃあっ」と小さな恐怖した声を出して尻もちをつく。
もし。俺が足元を崩さなければ大男の背中から心臓にかけて大穴が確実に貫通していたと思い、盗賊たちと同じように突如攻撃した予期せぬ存在に、一斉に睨みを利かせた!
「誰だっ!」
少し声が浮ついて聞こえるが、盗賊は仲間の攻撃に殺意を漲らせて睨みを利かせている。
俺はさっきの攻撃はもしや逸れた彼女たちの誰かなのかと、ふと頭を過り不安に駆られる。頼む、違ってくれ!と願った…あんな物騒な事をしてほしくないのと、変に首を突っ込んで危険な目にあってほしくない考えが出るからだ。
幼女たち(盗賊たち)からほんの2mもしない距離に真っ白なロングコートに黒髪短髪の少年…しかも、手にはゴツイ銃を持った“見覚えがある人物”が、集団を黙らせるほどの堂々とした立ち振る舞いで、こう言いのける!
「女の子2人に乱暴するなんて、どうかしてますよ」
「―――あれはぁ………“戌”!」
奴も俺と子と同じように肉体を持って、この異世界に幻影した十二支の一柱、戌の干支神だと一目でわかった!
見た目こそごく普通の少年の者だが、膨大な神の魔力を完全には隠しきれないようで、他の獣が傍にいれば震えあがり、息など出来ないだろう。子以外にも十二支の存在がいることにおどろk…「ぱきっ」
「!!っ、てめぇも奴の仲間か!」
「んっ!」
ヘマした。なんとも古典的なヘマだ。
思わず小枝を踏み「ぱきっ」と音を立ててしまったことで、盗賊の一人がこちらに気が付き、戌に3人、俺の周りに3人の盗賊たちが湾曲した短剣を振りかざし、敵意をむき出しに襲ってきた。
「スマン…」
「ドンマイ、辰也」
俺は盗賊の短剣を軽く避け、懐まで間合いを詰めると下あごに拳を入れたと同時に、強く握りしめた短剣を滑らせるように抜き取って、もう一人の盗賊の短剣へとぶつけさせた。当たった盗賊は己の腕に刺さったと勘違いをして「いてぇ!!」と痛み、驚き短剣を離す。
金属音が響く中、すぐさまそいつの間合いも詰め、腹を打ち。地面に叩きつけた後もう一人の盗賊へと順番に手にかける。
あと最後となった盗賊は、もうすでに尻込みが入り、足元だけを止めて頭部を後ろへとずらした。俺はこのまま勢いを止めまいと一気にアッパーを相手に食らわせ、戦意喪失させた。
「おらっ!おらっーー!」
「どうした?もう降参して、帰ったほうが身のためじゃないのかな?」
「うんだとこらー――うぐっ!!」
戌は盗賊たちをまるで赤子を相手するように簡単に交わしては、おちょくった態度で盗賊たちを圧勝していく、戌は何のためらいも。同情心もなく、銃口を盗賊たちに向け打ち込んだ。
盗賊たちはバタバタと倒れ、見ようによっては盗賊たちの戦いをボロクソに変えた…
ジッと見ていると、戌が“俺にも銃口を向けてきた”。俺は仲間の行動に「ぇ?」と情けない呟きと、信じられないといった思いが浮かぶ。
戌はトリガーを引き、光を打ちだした…!俺の頬に当たるギリギリの距離に、その光が流星の如く流れ出し、後ろから聞こえた男のうめき声が耳に入った。
「っ!」
「危なかったですね。どうやら盗賊はのびきってなかったみたいですよ」
「―――…あ、ありがとう…」
戌の容赦ないやり方に、やや違和感を感じだしてきたが。あのままだったら俺が危なかったのだから、助けた相手に文句をつけるのは筋違いというわけだ…
(悪党に同情はいらない…しかし、只の盗人にそこまで…?いや。それはもう済んでしまったことだ。
気にしないようにしないと…)
俺は周りも見て、盗賊たちが完全に倒れているのを確認し。
幼女たちがケガ一つしていない事に少し安堵して、大きく息を吐く。
戌はそのままスマートな顔色で俺に近づいてくる。
俺は、友がこの異世界で共に転生したことに喜び、会話を交わすものだと思い右手を差し出した。
「お前もココに来てたんだな」「どうしてこんなところに?」等。話すだろうと考え、俺なりに言葉を整理しておいた。しかし…彼は俺など見えていないかのように、素通りしてはちょこんと取り残された幼女たちへと手を刺し伸ばす…
「大丈夫?」
「あ、ありがとうございます。たすかりましたっ!」
「おっかない大人に囲まれて怖かっただろ?もう安心してね」
「は、はいっ…!」
狐の女の子は、剣の女の子と同じくらいの幼さで。
とても謙虚で控えめに笑っている。それでもどこか目線が地面に向いているところを見ると、やや人見知りがあるのかも知れない。ふわふわな獣らしい耳と羽織るもの一枚の容姿に目がいくが、特に目を引いたのは四弁花に似た四つの尻尾だ。
尻尾は、優しく笑いかける戌の顔に安心感を感じたのか、ゆっくりとフリフリ振り子のように揺れている。
一体、どうなっているかは知らないが。変わった尻尾が“ヒナソウ”という花に見えて、興味深い…
もう一人は、あの大男に掴まれて地面に尻もちついたせいなのか、荷物を持ったまま座り込んでいた。
戌はとても優しい声と親しみやすい笑顔で、グレーのフードをかぶった女の子にも手を刺し伸ばす。
「君も大丈夫?たてるかい?」
「ぅ…、動けない…かも」
「あわわぁ!大丈夫ですっ!?」
「手を貸してあげる、ほらっ」
「…ぅん…」
(ふむ…)
スルーされた事にムッとした感情が出たが、それよりも怯えていた幼女たちに手を差し出し、安心させてやることが正しく、最優先だった。
思わず自分本位の目線を向けてしまったことに、己を恥じてしまったと同時に。やはり戌はしっかりしていると改めて考え、学べる点がある…
俺と戌はとても“正反対”な性格をしている。俺が赤が好きだと言えば、戌は緑が好きだし。
コミュニケーションが苦手で、集団での行動や、決まりきった規則だけで動くのが苦手なのに対し、戌はとても社交的でリーダーになるのは苦手だが、周りを支え、活動することが出来るタイプだ。
奴は俺の事をどう思っているのかはわからないが、俺は戌のそういった面に関して尊敬に近い感情を持っている。
自分にない考えや、出来ない事をできる点は良いものだ。
俺はその背中を見て、また新たに改善して進めていこうと考えていた中、遠くから聞き覚えのある声がやっと聞こえてくる。
“アリス” “翠” “なでこ” “天音” “カーレン”…!
「―――マスターっ!」
「お前らっ!今までどこに行っていたんだ!」
剣の少女が子犬のように見えない尻尾を大きくぶんぶん振っては、俺の顔に飛びつくように抱き着いてきた。俺はそんな子を落とさないよう受け止めて、しっかりと6人の彼女たちを見た。
彼女たちは俺の心配など他所にウキウキした顔をしており、少し頬が火照っている。何があったんだ?
「ごめんなさい。見てみて!さっきまであっちのお城で姫神娘さまがいてねー!」
「ひめみこ…!」
翠は俺の腕をグイグイ引っ張って、興奮冷めやらぬ様子で奥の方に指をさし、ココから見てる白の頭先を指さした。
俺は導かれるままそちらへと急ぐと、色合いがピンクや水色、黄色とした独特なファンシー色の植物の中に、真っ白なレンガで作られた城を覗き見た。見た目はとても可愛らしい城だ。
絵本や、ゆるキャラとかで使われるかわいいを詰め込んだ城の橋に、これまた明るいテープや紙吹雪が散乱しており、流れる川がそれらを流してキラキラと鮮やかにさせていた。
―――あの時。アーサー王の城に連れてこられ、歓迎ムード一色になったあの時を思い出し、気分が悪くなる…姫神娘、姫愛鈴を歓迎したパレード…!
彼女たちが言っていたように姫神娘が“訪れていた”のだとわかった。
「すごーいっ!あれがお城なんだねっ!かわいいっ!」
「すんごいのです!御屋敷と全然違うのですっ!」
「ねっ!」
幼女二人も俺たちと同じように落ちないよう城を覗き込んでいた。彼女たちは城を見たのが初めてらしく、とても興味深々で喜ぶ。無邪気に笑う幼女になでこたちは思わず微笑ましくなったらしく「もしかして旅行できたのかな?お父さんとお母さんは?」と笑顔で問いかける。
しかし、急に話しかけたのか。
それとも話の内容がまずかったのか…幼女たちは口ごもって、どうしたらいいのかわからない様子に変わってしまった。
「え…えっと…」
「木春の―――」
「はわわわわわわっ!ダメですっ!あのっ……あのぉ……!
はぅううう…、な、なんでもないのですぅ~~~~!さようならぁあ~~~~!」
「あっ…」
狐の女の子はその場から逃げていく。
「何か…聞いちゃダメなやつだった?」
「さあ?それよりもどうする?アンタも姫神娘に会いに来たんじゃないの?」
「え?」
「辰也…なんだか姫神娘さまに何かようがあるような感じだったから…」
「……まあ…」
「大丈夫よ。姫神娘さまはとてもお優しい方だ!って聞いたことあるから」
「どこ情報だ、それは…」
「新聞っ!」
「それはぁ…相手を悪く書けないからそう書いているだけで。しかも姫神娘は仮にも“影武者”の事だろ?」
「あっ…そうだった…。でも優しい方だと思うわっ!」
ふんすっ!と…どの子も謎の姫神娘に対して、絶対的な信頼を寄せている…
新聞を読んで幻想を抱くなんて、よくあることなのでこの際もう気にしないが。
今思えばあんな人気がなさそうな森の中に、幼女一人分の荷物を抱えているのは不自然である。
少し、眉をしかめて考えていると。戌は俺が気にしている事と違う事を考えているらしく、ブツブツと呟いていた内容が「ひめ、みこ…うん…っ」と耳から拾った後。くるりっとした機転でこちらに親しく笑顔で話しかけてきた…
しかし、それは俺に対して話しかけてきたのではなく。なぜかアリス達に向けて話しかけてきたのだ。
「あの。君たちも姫神娘さまに会いに来たんだよね?」
「うん、まあ…そうだけど…」
「僕は“サイト”って言います。僕も姫神娘さまに会いたくてココに来たんです!
もしよかったらご一緒させていただいてもよろしいでしょうか?」
「~~~えっと…」
少女たちはあれだけ社交的な顔を見せていたはずなのに、幼女相手に笑顔で交わしていた姿と打って変わって、ややびくびくしたような。人見知りのような。とても距離をとった反応を見せる…
戌…もといサイトはとても親しみやすい笑顔でいるのに、アリスもなでこも、どこかよそよそしいものだ。っとココで俺は…彼女たちの生い立ちを思い出し、俺に見せていた反応ではなく。
“地上の世界の男性”に対しての反応を返しているのだと気付く。
剣の少女は、上目遣いで「マスターは?」と助け舟をだした。
「いいんじゃないか。一緒にいても」
「なっ!…そのっっ…」
「…辰也…」
「こいつは俺の古くからの知り合いなんだ。結構大人しいし、良い奴だから危害は加えない。
俺が保証する」
「…本当?」
「ほんとうほんとうっ」
「―――もし、危なかったら辰也が助けてね…?絶対だからね…?」
「お、おうっ、おう。大丈夫だって…な?」
カーレンがギュッと俺の背中から服を掴み、小声で口にする。
少しくすぐったい感じがして、声が裏返りそうだったが。れいせいさをなくさないよう、受け答えすることが出来た。
なでこは、まだぎこちなく接しているが。俺が知り合いと言った言葉を信じてくれたらしく戌に「じゃあ一緒にいこう」と先に友好的に接してくれた。戌も少し俺たちの反応に対して断られるかもと思っていたと感じる。
少し眉を下げて、安堵した方な言い方で「よかった。それじゃあこれからよろしくお願いします」と返し、俺たちは改めてこの地。ネバーランドへ足を踏み入れることが出来た…!
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歩けば歩くだけ、とても変わったものに遭遇する。
「マスター!木馬が!木馬が飛んでますっ!」
「あれは“ユリウマバエ”って言うんだよ」
「…気持ち悪い…」
「あははは!」「ふふふっ!」
「じゃあサイトさん、あのパンのような蝶々は?」
「あれは“パンとバタフライ”って名前だよ。お菓子を食べるとイチゴジャムとか、ブルーベリージャムのパンとバタフライになるんだ」
「へー!」
「サイトさんって物知り!どこで覚えたの?」
「えええっと…ある本で読んで覚えたんだっ!とても特徴的な名前だったから」
「本を読むのが好き…なの?」
「うん。それなりに」
数時間もすれば、彼女たちも戌に抵抗感が薄れてくれたようで、珍妙な虫や植物の名や生態を話していた。俺はそれを後ろから眺めるだけで十分だ。
あの天空城は現実世界とは違う、美しい自然があったが。ネバーランドはまるで“不思議の国のアリスの世界”のように変わっていた。
きっと主人公だったはずの“アリス”がいるべきだった場所じゃないかと思うと、少しだけやるせない気持ちになる。
当の本人のアリスは、まだ戌を受け入れられないのか。まだ距離をとったまま俺の横を歩く…
「どうした。サイトが怖いのか?」
「べっつにー!…てかこの世界へん!ネバーランドってとんでもなく子供の夢の国だって聞いてたけど、これが子供の夢なのかしら…私にはつらいわ…」
「子供の、夢?」
「そう。聞いた話によると、どんなものでもお菓子に変わってしまう不思議な現象が。
例えば金貨がチョコレートになったり。
キラキラした宝石がアメやゼリーに変わって。
レンガがケーキやクッキーに変わってしまうんですって、すごいでしょ?」
「…それが本当なら確かにすごいが…生活できるのか?それ」
「さあ?…私だったらぜっったいにココに住みたくはないわね。何かしら不憫になりそうだもん」
今彼女たちの服装は私服だ。アリスの服装も、見たまんまアリスそのものであり。
フリフリした女の子らしい服装である。
しかし、そんな彼女から発する内容はとてもドライで現実的である…そして、どこかこのフリフリしたスカート姿も個人的に好ましく思ってないらしい…
(まあ、ゲームのデザイン服のままだからな…それは仕方ない)
「あ。町が見えてきた」
カーレンと天音が藁で出来た屋根に、木で出来た小屋のようなところを見つけた。
煙突からモクモクと白い煙を出しているところを見ると、誰が住んでいることがわかる。サイトは「それじゃあ何かあるか見てみましょう!」と張り切り、俺たちは町へと緊張と楽しみで足を踏み入れる…
しかし。
町はとても不気味に静けさで、どこか緊張感が少しだけ感じ取れたのを見逃さなかった…
俺と…ずっと黙ったままの子だけは異変を感じたらしく、キョロキョロと見た後。
ある家に目が止まった。




