第2ノ界:#3
少し雑音をセリフの後ろなどに着けてみました。
そう…文章力の無さがなせる業さ…
どのようにして、文章を面白く。そして解りやすくできるのかを探索しながらやってみたいです。
「よし!さすが私、完璧ねっ!」
「お疲れ様アリス。まさか男子生徒用の寝室を作ってあげるなんて、どうゆう風の吹きまわし?」
「べ!別に只の気まぐれよっ!気まぐれ!
勝手に召喚しちゃったから~…」
「ん?召喚?」
「な!何でもないっ!!只の言い間違いよっ!!…それにこの学園では男は敵だって思っている女子が多いでしょ?その…」
「アリスだけでも味方になってあげよって話か…優しいね」
「“ベルベット”ったら!そんなんじゃないからぁ!もぉお~!子供扱いしないでぇ!」
「あははははっ!アリスは小さいから頭とか撫でたくなるよー」
「もぉおーーっ!」
「―――ぜぇぜぇ、ふたりともっ!」
「あれっ、猫先生。今はまだ全校集会中じゃあ…」
「まあ、あたしたちは今回はバックレているけどね」
「はーはー…大変にゃあ!辰也くんが急にどっかへ行っちゃったに゛ぁあん!」
「「ええーーーっ!?」」
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―――…甘い匂いが充満された落ち着く場所だ。
ここはまさしく天国…なのだろう。虫もゴミもない空間…
真っ白なレンガの道と様々な色とりどりで咲き誇る見たこともない花が、嬉しそうに風で揺れており、まるで夢心地だ。
白い綿毛のようなものがふわふわと流れるのを手で捕らえたくなる気持ちの中に、余裕があればここでまいと一緒にピクニックして、優雅に時間を尽くしていた事だろう…と思い耽る。
もしくは。まいと母様と母様の友人たちと一緒にバス旅行へ遠出して、花を見ながら写真とか撮ってはのんびりと満喫していただろう。
―――しかし…俺はその空間を楽しむ優雅なひとときは許されていなかった。
「た、辰也さーんっ!出てきてくださーい…!」
「おい男子っ!途中で向けだすとは何事かあああっ!!」
「―――っ!」ビクッ!
ガサガサと物陰へといき、体を限界まで小さくして薔薇の木に身を隠す。声の主たちは簡単な武装をして別方向へとが過ぎ去るのを見計らい、もう一度辺りを警戒してから動き出す…
一人はボアスピアソードと言う、細長く真っ直ぐに伸び、尖端が少し膨らんだ槍上の、貴族がイノシシ狩りの為に作られた剣を持った…確か「マチルダ」と言う、金髪で後ろ髪に大きな赤いリボンを揺らす少女が険悪そうな顔で辺りを見回し。
もう一人は…誰だ?
ピンク髪のショートカットヘアで、目元が隠れた少女が草刈鎌を持ってへっぴり腰で彼女にくっついて行くのだが、見ていて色々物騒である…
ざっと見て全校集会にいた少女たちは15人くらいだった。
俺の今いる場所は天空にそびえ立つ異様な女学園で。勝手に召喚されて干支の一柱、子の勝手な案でただ一人の男子生徒として入り、勝手に変態男として言われ…
『武器を持つ少女たちが怖いから、逃げてるのか?』って?
こんな神経がおかしくなりそうなくらい、クソラノベの世界を7週間も続けて生活してもらう!と言われて逃げないわけないだろ!?冗談じゃないっ!
元々俺は平穏で現実的で生活豊かな“日本”と言うフィールドを堪能したくて、まいと言う人間を作り、乾ききった人生を謳歌するはずだったのだ!
なのによく解らん白兎男と、円卓の騎士どものせいで俺の人生が無茶苦茶だっ!!それに女子共も男だからと何だろうと、言いたいことばかり口にしやがって!
俺の頭はすでに怒りで沸騰され、目元は元から鋭かったが、益々目尻に力が入り、ヒドイ顔と化しているだろう。
解せぬ!
おのれ…!
おのれっ!
しかし…なんだか疲れた。
俺はもっと奥へ奥へと足を踏み入れていき、次第に光ですら消え始めるまで深入りする。
ガサガサと進めば薔薇の木が背丈以上の大きさをほこり、まるで迷路のように道を作っていた。
少しだけ薔薇のトゲが肌をひっかくが、それでも見つかるよりかはましだ…と一人で行動し、一人で考えて進む。
―――少し…自分一人で考えて行くと、まいの存在が恋しくなり、自分の半身がなくなったような気がしてくる。
守護霊として俺は、まいと一緒に生きる道を選んだ。
守護霊になるのは意外と難しく、修行したりして相手の守護霊として日々精進と忍耐を糧に生きれるように頑張ってきた。
しかし、守護霊となってまいと同じモノを見て知って、心を通わせて生きる人生は最高の言葉で語るには、余りにも味気なく、語り尽くせない。
本来一般人からは守護霊の存在など気付かず生涯を終えるものだが、まいは“真正面”に俺を視て、俺の存在を認識してくれた。
俺を愛してくれる。
俺の存在を認め、生きる理由をより一層高めてくれた!
―――なのに異世界に来てからというもの、全てが他者によって破壊されてしまった。常に俺の幸せを奪う奴は外側からやってくる。
どうしたら避けられるのか。
修行した俺でもわからん。
このままずっとそうゆう道に生きねばならぬなら、“全人類を服従させるか、滅亡させるか”しか道がないのだろうか?
「きゃっ!!」 「うっ!」
ドカッ! と派手な音と共に、互いに尻もちを付く。
景色の変わらない薔薇の迷路だったので、俺は思わず気を緩めてたのだろう。目の前に歩いていた人物の存在に気づかず、ぶつかってしまった!
「ご、ごめんっ!大丈夫か…?」
「あっ、ううん!こちらこ…そ…?」
彼女は腰まで長い茶色のロングヘアーで、毛先が外側にはねている髪型だ。彼女を見るとスコップが近くに転がっているのに気づき、スコップを奪った。
すると、彼女の表情はかなり驚いている。
やや距離をとり、身動きとれるようにさり気なく態勢を戻すと、彼女は意外な言葉を発した。
「あっ!」
「!!」
「腕ケガしてるっ!」
俺の腕は通ってきた道にある薔薇のトゲで引っかかれ、血が広がっていた。
真黒な制服であったが、大きく切れて肌が見えてしまっている。俺はスコップを持っていない手で被せておく。
言われて気づいたが、怪我した腕でスコップを取っておいて良かったかもしれない。
彼女はそんな事を気にすることもなくじりじりと俺に詰め寄り、自分のポケットから小さな物を取り出してきた。
「…それは?」
「あたし回復魔法出来ないから、今はこれで我慢してねっ」
―――絆創膏だ。人間が何回かケガして付けているところを見たことがあるが、自分の体につけるのは初めてだったので、なんだか変な感じがする。
神にも異世界魔法でも、絆創膏と言うシールは必要がない。
何故ならすぐに回復させて、不要になるからだ。
ビクッ!と思わず体がはね、彼女に知られると少し小恥ずかしかったので彼女の顔を見ると、とても人懐っこい笑顔を向けて、そして明るいトーンで話した。
「“死んでも生き返るからって、体を粗末に扱っちゃダメだよ!自分の体だから、大事にしてね!”」
「……」
この世界ではステータス表示のようにゲームと同じで蘇生魔法があり、死んでも生き返る世界か。
「私、早乙女なでこ!貴方は?」
「……辰也。苗字は…ない」
「そうかぁ~苗字がないのはよくある事だから気にしないで、よろしくねっ!辰也くん!」
彼女は友好的な態度で手を差し出し、俺を立たせてくれる。
勿論、スコップはまだ返さないがね…彼女はそれでも気にしてないのか表情を変えることはなかった。
「やっぱり男の人って大っきいなぁ~」
「ぁ…」
「私の腕と合わせての身長かな?」
俺のおでこにつきそうなくらい腕を上げて、背比べする。
こわな感じで女性と話すのは初めてでたじろぎ、目をそらす。
ドキドキなんてしないし…チョロくもないし…
ああ、奥からまた女子たちの声が聞こえてくる。俺の反応が悪くなければ50mの距離にいると推測した。
早乙女なでこにも声が聞こえたらしく。俺脇腹からひょこっと覗き見るように、俺の背後を気にしだして見る。
「もしかして、女子たちから逃げてるの?」
「…ノーコメントで。」
「―――……ごめんね」
「ん?」
ごめんね?
あれだけ明るい笑顔であった女の子は、少し笑顔を残そうとしていたが目元が落ちて、しなだれた。
怒られて落ち込む子供と言うよりも、いじめが親に知られて落ち込む子供に見えた。どうしてかはわからん。
「………」 「………」
「何かあるのか?この学園に」
「話てもいいけど…うん…まずはゆっくりできる場所に移動しようか。
この道だってみんな知っている道だからマチルダとか“ゲルダ”とかに見られたら厄介だよ」
「ゲルダって誰だ?」
「ゲルダはこの学園のボスみたいな子…かなっ。取り巻きを連れてあぐらかいてる嫌な奴だよ。
マチルダは…知ってるのかわからないけど、結構気が強くて喧嘩腰の子なの、悪い子…じゃないけど、つい言葉が喧嘩腰になっちゃうから私みたいな子以外は、みんなこの二人には頭が上がらないし。反抗すると色々とめんどくさいから、受け流しているかな」
「めんどくさい…だけなのか?」
「うん、めんどくさい。特にゲルダは!」
早乙女はどうやらゲルダって少女が嫌いらしい。
ゲルダって名前を出すたんびに少し力の入れて話している。
…まあ、ゲルダなんて強そうな言葉なのだから自然と強くなるのには、致し方ないかもだが。
さっきから気になっていたが、日本名「早乙女」とドイツ名「ゲルダ」。
そして不思議の国のアリスみたいな名前の少女がこの一つの城にいるっというのは、本当にこの世界は統一性がない世界だとつくづく感じる。
俺の知っている異世界だと、名前に何かしら統一性があり。日本名が混ざっていても、イギリス名とドイツ名が混じっているのはそうそうない。かなり珍しい異世界だと思った。
これを作った創造主は、どうゆう意図でそのような名前を与えたのだろうか?
いや…“あの女”のことだ。適当に設定したに決まっている…。
それとも、この少女たちは異世界の中の様々な国から集まってきていて、それを意識して名前が日本名・ドイツ名・イギリス名にしたのだろうか?
本当だったらとっととナナエルを引っ付構えて、まいを探してもらう方が早いんだが。
子のお願いで7週間ここにいることになったのだから腹正しいことだ。
すると、早乙女がハッ! とした顔をした後俺の左腕を強引に引っ張り、男一人隠れるくらいの大きすぎず、小さすぎない茂みに入れられてしまう!
急の事なので俺は一瞬で「誰かがきた!」と理解した。そしたら案の定早乙女は「しぃー…」と口元に指を置いて静かにするよう指示をした。
「まったく。皆パニック状態になるなんて…」
「いやすまん。ちゃんと安全だと説明をしたんだが」
「“スノーホワイト”。彼はどうしてここに来たのかわかる?」
「…いや。先生からは私たちと同じように、校長に誘われてきたのだと伝えられたよ。
彼も私たちと同じ“神に見放された子”だと…」
「―――そう。私は今でも、本当なのか疑っているの」
「それは男性だからかい?」
「ううん。違う。
彼には何か、私たちが“持っていないモノ”を感じ取れるの。それは加護というものか、オーラと言うべきかわからないけど。少なくても私たちとは違う気がする…私たちとは絶対に…」
ぽんっ
「気にし過ぎだ“カーレン”。私たちはたとえ神に見放されたとしても、それで生きちゃいけない理由にはならない…そう、私は感じているよ!」
「スノーホワイト…ごめん!なんか気持ちが落ち込んでたみたい」
「気にするな!生徒会長としてみんなを導いてやるのは当然だし、私以上のオーラのある奴なんてこの世のどこにでもいないのだらぁ!あ~はははははっ!」
「………。
アンタってナルシストな面がなかったら完璧なのに…」
あの時全校集会を取りまとめていた生徒会長が高らかに笑い、腰に手を当て豪快に笑っている。
彼女は他の生徒たちと違いズボンを着用している、可愛いというよりも美人に近い黒髪のモデル体型だ。
とても背筋もピンっと伸びており、自信に溢れている。
そして手前にいる少女はオレンジ色の髪色に黒いリボンをつけたツインテールの少女で、腰に届いてしまいそうな長さだ。顔は茂みの葉っぱで見えにくいが“どこか見たことがある顔をしていた。”
どこで見たのか?それは“現実の世界で見たことがある”気がする。
一体どこだ?
しかもつい最近になって見た気がする…もっと顔を確認をしたかったが、この小さな茂みだと身動きが取りづらいのなんの…しかし。
さっきから早乙女はずっと俺の左腕にひがみついて離れない。
つまり、彼女の…その…
「ご、ごめんね。暑苦しいかもだけどっ、我慢して…」
「いや…うん。大丈夫…」
俺の肩に彼女の顔がある。
顔を真っ赤にして、目がどこに視点をおけばいいのかわからず、恥ずかしそうに俯いていた。
彼女の行動と、自分たちが今置かれている状態に次第にしなくてもいい恥ずかしさが、俺の心の奥から湧き上がり、顔が熱くなってきた…俺はそんな心理など知りたくもなかったのと。
またもラノベの王道中の王道が起きていることに、こっちまで恥ずかしくなってきた。
腕から彼女の熱と肌の柔らかさが伝わってくる!
意識をすればするだけ、自分のものか、そうでないか理解できないほどの鼓動の音と吐息がかかり、どうしたらいいのか理解できず。
今茂みの外にいる二人に注意を払えなくなっていた…!
「ぁ」
「…どうした?」
「スカートがっ…だ、ダメ。見ないで…」
「ぁっ」
茂みには太陽に当たらず、葉を生やしてない骨組みのような小枝がある。
その小枝が小さく座っていた彼女のスカートをしっかりと掴み、女性が男性に見せたくない隠れた部分の布が“ちらり”と見えてしまっていた。
彼女はなんとか静かに小枝をとろうと抱きしめたない別の腕を静かに、それでも早く動かして外そうとする。しかし、小枝はその活動を阻止しようとしているように、外しても外しても別の小枝が邪魔をしては。早乙女を辱しめていく…
「ど、どうして取れないの…」
しかし、小枝を外したせいで「ガサッ!」と大きな音がなってしまう!
その音に気付いてほしくなかったのだが、生徒会長たちは音を拾ってしまいザッ!とこちらに睨むように見た!一瞬目と目が会ってしまったのかと身構え、心臓が締まる。
(まずいっ!この状況だと、また俺が痴漢やら変態やらと誤解をかけられてしまうっ!)
「早乙女。とりあえず動くな…いいな?」
「ぁ…うん」
早乙女も、自分のしたことに我に返ったらしく。動きを止める。しかし、それでも二人は静かにこちらに距離を詰めていき、お互い身構えた。
あの時やたらめっからに探し回っていたマチルダたちや、周りにぶん回しては破壊する馬鹿とは違う。こいつは戦闘の構えを心している!
彼女たちが武器を使って攻撃してくるのならば、こちらも相応の態度で刺してもらう。
俺はとりあえず彼女らのステータスバーを見てみようと、少し指を動かそうとすると―――
≪ドォオオオオオオオオッン!!!≫
「きゃっ!」「な、んだこの爆発音は!?」
(なんだ!?何が起きている!?)
派手な爆音と、一瞬で光ったオレンジ色の光が目や耳を攻撃してきた!
あんな音は日本の日常では聞くことのない音。建物も破壊されての音のようにも聞こえる!
二人は「急ごうっ!」と声をかけ、俺たちのほうを見るのを後にしてそちらへと走って消えた。
早乙女と俺は二人がいなくなったのを見計らい外に出て愕然とした。
「あれは何!?」
「火事…なのか?」
大きくて黒い入道雲が天へと上る姿だ!
あれだけ青かった空は赤く変わり、火の粉がこちらにもフラフラと飛んでくる!
熱が上がると同じように、女性の悲鳴が響き渡っていた。早乙女はガクガクと震えだし、口元に手を抑え恐怖を抑えようとしていた。
「そんな…みんな…っ!みんなぁあ!!」
「早乙女落ち着け、呼吸が乱れている」
「落ち着いてる!早く皆を助けないとっ!」
「それよりも冷静になるんだ!
さっきのは爆発音だ。もしかしたらもう一度爆発するかも…」
すると、近い場所で溜まっていたガスが爆発した音が、近くから聞こえてきてその強風がこちらに真っすぐにやってきた!
俺はすかさず早乙女を抱きしめ、風と混じって飛んでくる火の粉と燃えカスから守り、彼女と共に安全な場所まで走るしかないと判断する。
「早乙女!こっちだ!」
「ま、まって…」
薔薇の迷路にも火の粉がかかり、肥大にチロチロと火の花を咲かせていく!
あれだけ美しい花々が燃えていく。俺以上に、早乙女やここを育てていた少女たちの心境を思うと、とても惨い仕打ちだ。
「ははははははっ!死ねぇ!しねぇえ!」
「―――あれは…!?」
薔薇の迷路を通っている中でまた知らない者が、マシンガンをぶっ放して“何か”を標的にして暴れている姿を、ちらりと横目に見えた。
しかし。少ししてからその姿が消える。早乙女から「右に行って!」と声が上がり、学園の裏道のような場所にたどり着く。
そこは本当に日陰の場所で、あまり人が集まらない場所だと感じた。その場所には木材で出来た倉庫があり、早乙女に言われて二人で入る。
ガタンっ!バタバタ…!
中は少し埃っぽいが人が暮らしていけるようなスペースがある、倉庫であった。
バケツにジョウロに植物にあげる為の肥料と共に、何やら武器がゴロゴロと混じっている。これは…
「助けてくれてありがとう…辰也。あのままだったら私、怪我してた…」
天井に垂れているランタンのスイッチを押すと、オレンジ色の光が包み込んでいた。俺は今までずっと握りしめて忘れていたスコップをいい加減彼女に返すことにした…
「これ…」
「あっ、ありがとう!えへへ…私ってどんだけ気が動転してたんだろ…」
「今さっき見えたんだが、品のない少年が屋根伝いでマシンガンを乱射しているのが見えた。確かこの学園は本当に男子がいないのだろうな?だとしたらあれは…」
「私も見えた…!あれは私たちを殺しにきた敵。しかも“獅子王組”の連中だよっ!」




