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守護神/異世界乙女ゲー転生=Re:mix.100  作者: ペイントロイド
第一章:守 護 神 は 悪 魔 に 変 わ る
14/22

第2ノ界:#1

 円卓の騎士どもが、まいと姫愛鈴と遠山…(確か白うさぎ成る者も一緒に)異世界に召喚させ。

関係ない俺たちを他所に姫愛鈴を異世界を救う巫女。「姫神娘ひめみこ」として姫愛鈴を讃え、遠山は姫愛鈴の後ろを静かにくっついていくような状態となり。


それに乗れなかったまいは、何故だか姫愛鈴の使用人ポジションに決められ、どうでもいいブスのメイド共から醜態を受けられ、そこで知り合った「アッシュ」とかいうごみ溜めの嘘に騙され、謂れのない罪を着せられてしまい…まいは処刑と言う名の奇妙な魔法力により、肉体が溶かされ液状化されてしまっていた。


しかも、まいだけでなく俺までも自分の肉体の状態変化に気づかなかったばかりか、幻覚により、現実世界に戻された出来事だと思い込まされてしまっていたのだ。


肉体を持たなかった俺は、まいが地面に寝そべり動けなくなってしまった姿に、何度も声を掛け続けた。少しでも逃げて欲しかったのだが、俺を突如召喚に呼びだした者に強い力で呼び出され、まいとは離れ離れになってしまった…


召喚場所がまいと居た同じ異世界なのか。

はたまた違う異世界なのかもわからない有り様だ―――


俺はただやみくもに右手を差し出したら、まさかの美少女の…


おっ…


胸、をっ。がっしりと揉んでっ、いた…


なんつう。

なんつう“お約束展開”なんだ?

ラノベの主人公みたいな…そんな薄ら寒い展開を体験しているっ…!


その後、当然その美少女は痴漢されたことに激怒し、見知らぬ川辺でフラミンゴ型の棍棒をぶん回しては石などを破壊していく。それも素っ裸で―――そう、綺麗な肌を露出した素っ裸のままで大暴れだ。

(まあ、神は素っ裸で動いている神も少なくはない。男性だろうと、女性だろうと…)

―――気まずい。


 嫁入り前の女の子に失態を与えるなんて。ラノベアニメを見た時や、うっかりスケベで破廉恥な事をした時は客観的に「ありえない」「主人公が優柔不断でムカつく」「さっさと責任持てよ」とブツクサぼやいていたことがあったが、それが自分がそれになるのなんて考えたこともなかった…

「責任を持って嫁にしなさいっ!」て言われた丁重に逃げてでもお断りするが。

奴隷になるのも…


だってそうだろ?

俺を召喚したという事は、俺を「何らかの理由で使いたいから」召喚したのだろうから。

奴隷だとか、下僕にさせられることだってあるはずだ。

ぜっったいにどんな人物かもわからないぽっと出の少女の元になど使いたくはない!

―――いや、まいになら…なってもいいかな…


それよりもだ。



俺は召喚されたことで、何よりも予想外の状況にあることに驚いている。


それは、その異世界にいるというのに霊体だった俺の体は肉体を持って召喚され。

しかもその姿は“現実にいたあの少年。「辰也たつや」の肉体で転生されている”ということだ!


 辰也。まいと同じ学校にいて、確かスポーツ万能・成績優秀と言った万能の人物。

しかもイケメンというありふれ過ぎてつまらない。しかも無愛想なのに周りから男女構わず好かれているようなのでもっとつまらない男だ。


そんな現実にいるはずの男が、どうしてこの異世界にいるのだろうか。

そもそもどうして俺が辰也に転生する形になったのだろうか、俺と辰也は魂が違う。

何か波長が合うから俺が辰也の体に転生をしたのか?


どうも負に落ちないことばかりだ。


“赤の他人の肉体に、神である(守護霊である)この俺が転生するなんて、聞いたことがない!”


俺はペタペタと自分の頬を触ったり、くるりと回って背中も見てみたり、何も持っていない手をまじまじと見たりしてみていたら―――



ガツンっ!!


「アリスちゃん!大丈夫ですかぁ!?」

「“ミスコンティー”!」


 俺の頭に何か重たいものが辺り、ぐらりと地面へと顔が近づき、正面に水がかかる。

ズキズキと頭が痛い。

これは確実に殴られた…しかも女の子…かぁ?


「ど、どうして天空城にっ男の人がぁ…」

「そ、それは…そのっ」

「と、とりあえずっ!みんなに報告ですよぉ~!

…も、もしもっ起きちゃったら、私たち~…!」


「だ、大丈夫よミスコンティー!落ち着いて!」

「へ、へへへへへへっ変態さんにいかがわしいことをぉおおおおおっ~!ひゃああああぁんっ!」


「泣かないでミスコンティー!大丈夫!私がたまたま水浴びをしていた時に、こいつが来ただけだから!まだなーんにもされてない!!ミスコンティーのおかげで助かったわ!」

「う゛うっ…本当ですぅ?」

「ほ、ほんとよっ!

それよりもこいつを縛り上げて連れて行きましょう!野放しはもっと危険だものっ!」

「ぐすっ…はいですっ!」


ジッと聞き耳だけでも聞いてみると“てんくうじょう”という。

また変わったキーワードが出たものだ…俺は大人しく気を失ったことにして、二人が何やら行動しているのを接して見守る事にした。


ゴソゴソとしていると、ミスコンティーという名の女の子が「きて!メエメエ!」と鶴の一声と共にラッパ?を高らかに「ぷぃー♪」と吹かせた、したら左側から重いベルの音と獣臭いにおいが伝わる。

そこで、二人がせっせと何かに俺を丁寧に乗せて、完全に乗せると、どこかへ連れて行った。


俺が乗っているものは何やら羊のような動物だと思った。

特徴的な縮れた毛並みは、まるで毛布のようにふわふわとしてこのまま眠気を誘ってくる…

こんなにも毛並みがいいと、きっと手入れとか時間をかけてやっているのだろう。

そのメエメエは、とても大切に育てられているのだろうと思う。


少しだけ二人の少女の声が耳に入っていたが、どんどん気が本当に遠くなり。

メエメエの心地いいゆれて、もふもふさに、本当に眠りについてしまった…



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「男の人だわっ!」 「どうしてこんなところに?」 「やばいよっ、やばいよこれっ!」

「死んでるの?」 「まだ息があるみたいよ」 「…さっさと殺せばいいのに…」

「そんな!それはいくらなんても野蛮すぎるぞっ!」

「でも、甘やかしたり同情したりしたら、こっちがいつやられるかわかんないんだよ?

あんたは“男”を知らないだけ。もし何かあったら責任とれるの?」

「それは…っ」

「二人とも~、おちついて?事情を聞いてからでも処分すればいいじゃん。ね?」


「あっ!起きたみたいっ!!」 「「「!!」」」


 キャーキャー!と悲鳴をあげ、たくさんいた少女たちはバタバタと逃げるように小さなドアへと入って行った…そして一人になった後固い扉がしまり、俺だけがそこに残る。


俺は目を覚ますと腕に重たい手錠がかけられ、鎖につながれていた。こっちでもそうゆう扱いかよ。

どうやら俺は天井が高い牢獄の中に入れられたらしい。

あの時いた牢獄よりも環境が良く、小さな窓から鳥の声が聞こえる。


「―――散々だな。何もかも」


しかし。

もしや俺は少女の胸を触ったことで逮捕され、牢獄にぶち込まれたのだろう。

ああ…そんな理由で捕まりたくはなかった…

あの時殴られた頭部は少しも痛みなど消えており、肉体はまだ辰也のままでいる。


「俺はこんなところにいる場合じゃないんだがな。まいを探さないと…」


まいの肉体は溶けてしまったが、きっと魂はどこかに浮遊しているかもしれない。

まいを守るのは守護霊の役目であり、俺は―――


「だって俺だけが。まいの全てを理解できる彼氏だからな…フフフ」


おっと。

つい笑ってしまった…まあ、一人だし問題はないか。

すると…閉まったドアが開きだし、また見たことない女性が入ってきた。

余りのタイミングだったため俺は思わず「ドキッ」と驚き、身体が自然と跳ね上がってしまう。


(…見られた…)

「ああ。すまない驚かせてしまって…多分接したかもしれないが、君を尋問させてもらうぞ」

「は。はい…」


「私は“ダークエルフ”のオイコット。ココは旅行者も冒険者も入れない空に浮かぶ孤島“天空城”だ。

見た限り荷物も何もなく男一人ここに来たみたいだが、何を目的にきたんだ?」


ダークエルフ。

異世界と言えば“エルフ”と相場が決まっているが、ダークエルフとなると意外とその種は、数々の異世界空間を見て比較すると極めて少ない。

ダークエルフはエルフと近種なのだが、お互い敵対しておりエルフを光・善と扱うのに対し、彼らを「闇のエルフ」と呼んで闇・混沌の存在として描写されている…らしい。


このダークエルフはとても濃い褐色の肌をしており、白髪・赤目のグラマラスな美女であった。

チリチリとなったパーマの髪をポニーテールのように、後ろで一つに結びまとめ。

高いハイヒールに赤ぶち眼鏡。そして―――


メロンかスイカサイズのドデカイ胸を強調した、胸を大きく開かせたピチピチの白シャツを着ている。

いやでもそっちへ目が自然と動いてしまう。


でかい…っ!

ダークエルフは初めてみたが…これは…でかいっ!


「おい、聞こえなかったか?それとも…胸がうるさくて集中できなかったかな?」

「ああああああっ!いえっ!そのようなことはっ!」


―――くそっ!テンパッた!!

相手にもそのことが分かっていたらしく、特に責めることなく聞いてくる。

なんでそんな恰好をしているんだ!お願いだから、もっと刺激の少ない服を着てきてくれっ!

こっちは自然と見てしまうんだよっ!…でかい…!


ここにきてからどうもカッコ悪いことばかりだっ!

大っ嫌いだ!何もかもっ!!


「もう一度聞こう。何を目的にココに?」

「―――目的はなく…」

「はぁ?」

「…その。召喚されて」

「まて。召喚されてここに来たというのか」


 確か名前はオイコットだったか。

彼女は少し眉をひくりっと動かして、もう一度聞いてくる。俺は何とか会話できる範囲のことまで話そうと考え、少し空気を吸い込み話をまとめて語ろうとする。

こうやって女性と話したのは久々だ…


まいとは私語滅裂だろうと通じたりしていた、よく言う「ツーカーの仲」だ。

そんなツーカーの存在もなく、美人だがとても厳しそうな女性を前にし。手錠までかけられた状況はとてもやりづらくて他にない。


「俺は。気が付いたら川辺にいて、アリスって少女がそこに」

「…アリスが?」

「はい。金髪でふわふわした髪の少女がそこにいて、私の名をー…何だったか」

「…そうだったのか。わかった」


そう簡単に口にした後、オイコットはあっさりと聞き入れ、牢獄の門を開けてきた。

俺は解放してくれるのだろうと安堵の感情がやってきたが、ダークエルフはグイッと俺の首元を見るようにワイシャツの襟を掴み引き寄せる。

赤い月のように真っ赤な目だ。

しかも、驚くことにまつ毛まで白く美しい。


まつ毛を白で塗りたくったような、人工的なものではなく本当に自然な白。

彼女の褐色も相まってそのまつ毛がハッキリと見えて長いこと見れるものだった。


 女性は俺の首筋を上から下へとすーっ…と指先をなぞらい、思わず「ぅ」と、またらしくない声を出して体がはねる。そして、顔まで吐息がかかってしまうほどの近距離から俺の目を見て語りだす。


「これは。まさしく召喚され、シモベとなった証だ。―――首に刻印が刻まれている」

「なにぃい!?」


シモベと発した言葉は、どうやら彼女は言い慣れてない。のではなく、少し言葉をためらったような言い方をしていた。


俺はさっ! と自分の首を触る。


ただの首しかわからない。

彼女は自分のポケットからコンパクトを取り出してきて、手鏡を見せた。


すると、確かに首に何やら刺青のようなものがしっかりと書かれており、まるで“首輪”のようであった!俺はもう一度自分の首を触って、こすりだす。

そんなことをしようとも落ちないとわかってはいても…


「少し待っていろ。その後、お前を連れていきたい場所がある」


そう言ってはまた牢獄の門を閉めては、ドアへと消え、数時間も待たされることとなった…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 廊下中ざわざわと女子たちの声しか聞こえない。

俺と…そしてアリスはオイコットに呼ばれ、長く赤いカーペットを踏み入れて進んでいく。

あんなに勇ましかったアリスは、まるで買われた猫のようにとてもおとなしい。

チラチラと周りを見回してみると、どうもここは“学校”のように見える…


俺はこうも立て続けにラッキースケベ、グラマラスな女性、そして女子しか見かけない教室を見て。

どんどん展開が見えてきてしまっていた。


「ついたぞ、今からお前たちには校長に会って事情を事細かに説明してもらう。

アリス…いいか、嘘をついてごまかそうとはするな?わかったな」

「はい…オイコット先生…」


大きくてなんともでかい扉である。それをみると、あの嫌なことがふっと頭が出てくる…

ギギギ…ッ と古い音が聞こえ、門が開く。

すると、また門がある…


「結構長いのですね」

「…ああ。だが、もう“会っている”と思って背筋を伸ばせ」


俺は少し疑問符が出たが、何やら目線を感じちらりと右上天井に目線だけを動かすと、黒く四角いものが見えた。あれは…“監視カメラ”だ。


(異世界…なんだよな?…もしかして、同じ異世界なのか?まいといた異世界なら探しやすいが…

しかし。何なんだこれは。あの時のトイレもそうだったが、監視カメラといいミスマッチすぎて気持ちが悪いっ!統一をしろよ。)


「校長。少しお話があります。アリスが異世界人を…男性を召喚しました」

《pi-pi! ―――男性!?オッケオッケー!入っていいよっ!―――》

「ありがとうございます」

(やけに軽い校長だ)


そして前にある扉がピピッ! と機械の反応のような音をだし、鍵を開ける。

鍵を開けたとわかったのは、奥からカチャ! と聞こえる軽い音でだが。


そして俺とアリスだけが中に入る事になり、門は閉められた。



「…ここは、やけにビーカーやら歯車がいっぱいだ…」

「―――キョロキョロしないっ。あんた。先生に告げ口したわね?どうしてそんなこと言ったの!?」

「なんだ?言っちゃ悪かったのか?」

「悪いも何もないわよっ!ほんとにバカバカバカっ!

変態なだけじゃなく口まで軽いなんてサイテーな下僕よ!少しは空気を読みなさいっ!」

「…これ以上馬鹿だの言ってみろ。じゃないと口を縫い付けてやってもいいんだぞ?」

「いい!今からアンタは私の下僕よ!ご主人様である私の言う事を聞きなさいっ!」

「断る」


「そうよ…最初に躾しなかったから、こうなっちゃったじゃない。

アリス、召喚するとき決めたじゃない。誰が上かハッキリさせてやらなきゃダメだって…」

「おい!聞いていたのか人の話を!

俺は断るっと言ったんだ!つまりお前の下僕にならないと言う事だっ!」


「うるさいうるさいうるさいっ!

アンタこそ人の…ううんっ。ご主人様の命令をちゃんと聞いてなさいっ!


本来人を召喚なんて、“姫神娘さま”くらいしか聞かないけど、アンタは私に召喚された!

その首にある刺青がまさしく動かぬ証拠!あんたはさっさと運命を受け入れて言う事を聞きない変態覗きま!チカン!むっつり!淫獣いんじゅうぅううううっ!!」


 …ここまで立てやかましいのは生まれて初めて出会ったものだ。


俺の頭にブチィ! と生々しく千切れる音が聞こえてから、こいつの声を受け流せるほどの度量は消え失せ、おかしくもないのにニヤリとした笑顔を向けてからこうつづりだした。


「ところでぇー…召喚者が死ぬと契約されたモノは自由になるって本当だろうか?

アンタが俺を下僕にしたって言うなら、アンタを殺して…


この刺青消えるか試させてもらうわ…」


俺はありったけの力を右手に貯め込み、風を集めていく。


今思えば辰也の肉体でそんなことをさらりと出来てしまったことに驚くものだった。

そして、霊体の俺が簡単な風を起こすのは出来ても水を集めての攻撃が出来るとは!…なんて驚くべきだったんだ。いや…別にいい。何故ならこれは“異世界だから”で全てが片付く。

とても雑な世界なのだ。


ただの一般的な高校生が急に魔法を全振りできても。

敵がとんでもなく弱体化したり、パッと消えようとも。


“異世界など、しょせん現実世界から生まれた下界。パラレルワールドなのだから”


「お前は俺の“汚点”。サッサと消えろっ―――」


「――――っ!」

2017/09/22

第2ノ界:アリスと守護神と天空の城 の文を修正しました。

見たらもう滅多滅多で…読みづらかったと思います、本当にすみません;



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