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気がつくとそこには、知らない人が倒れていた。
(ここ、どこ?)
見渡すとそこはカーペットが敷かれた洋間だった。窓はなく、壁についている燭台のみが、ここの光源である。
(なんでここに、いるんだっけ?)
ここに来るまでの前後が思い出せない。
世に言う転生ものかとも考えたが、身につけているものは、学校の制服だ。
召喚ものとも考えたが、それなら誰か迎えに来てもいいはずだ。
混乱している間に、倒れている人たちも目を覚まし始めた。
他の人も現状に頭がついていってないのか、呆然としている。