表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

7

「んーー、俺って、バスケ、、嫌い、なのか、?」

 そう、1人で呟いたのは電話がかかってきてすぐのことである。

バスケのことはトラウマでは無いけれど悔しいと言う思いは嫌な思い出として記憶されっていた。

でも、思い返してみれば。

別に嫌では無い気がする。

でも、バスケの世界から活動者の世界に来て俺は思った。

バスケの世界より居心地がいいと。

いつの間にか、バスケの世界には戻りたくなくなった。

仲間から裏切られた感覚や、負けた時の悔しさだけが強くなって試合の時の快感なんて忘れていたけれど。

でも、やっぱり活動者の世界の方が居心地が良かった。

辛いことが多いけど、たくさん好きを伝えてもらえるだけで嬉しかった。


ぽこん


メッセージの通知が来て、スマホを見るとゆなからだった。


『樹里くん、次の動画の企画の相談なんだけどね、、、。バスケをやろうと思ってるんだけど、、、樹里くんって元バスケ部じゃなかった?いろいろ教えてもらいたいなぁって思ってるんだけど、迷惑とかじゃない?ていうか樹里くんってバスケのこと嫌かなぁ、あんまり話してくれないから、、、迷惑じゃなければ教えてほしいな。ご検討のほどよろしくお願いします!!』



長々とした文章がゆならしい。

軽く

『いいよ。迷惑なんかじゃないし。リスナーさんが喜んでくれるならなんでもやるって決めたしね。それに、バスケが嫌なのもちょっと克服できたかもしれないんだ。俺にできることならなんでもやるよ!』

 と答えておいた。


昔から、少し熱くなってしまうと話す量が多くなる性格だから。

みんなに伝えたいこともたくさんあるなぁ。



いろいろ考えながらベランダに出て真夜中の空気をたくさん吸い込んだ。

夜の空気は涼しくて、少し、気持ちが晴れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ