──true prologe──
と、言うことで第1話ではなく純粋なプロローグ。本編とはあまり関わってこないので読み飛ばしてOKです。それではどうぞ。
この世には、周知の事実だろうが、偶然というものがある。
言わずもがな、人間──その他の生物にとってもだが──の想定の外側で起こるような事態を指して使う言葉だ。
若干の認識のずれはあろうが大方そんな感じのはずである。
偶然、といえばそもそも、人間一人ひとりが生まれたこと、それがまず偶然の産物だ。他にも、例えば事故が起こって誰かが死ぬ、とか、たまたま生まれ持った才能や素質、もっと言えば性格のせいで誰かから憎まれる、とか、もっと身近で小さなことだと、自分の通う学校に転校生が来る、とかいうのも、やはり偶然だ。
それこそ現実味のない、これまた自分の通う学校に、自分のクラスに、立てこもり犯が侵入してくるとか、異世界転生や異世界転移だって、数多ある世界のそこら中の似たような場所から自分の居場所が選ばれてしまったわけだから、言ってしまえば──もっと言いようはあるだろうし、言い過ぎかもしれないが──偶然なのだ。
そんな偶然だが、今挙げたことなどほんの一部の、それこそ砂漠の砂の1粒ほどで、身近に、或いは身近でなくとも、とにかく、夥しいほど、溢れているのだ。
だから、それらが、何重にも重なることなど、往々にして、ある。
読んでくれた方、感謝です。プロローグということで、この人はどんな文を書くんだろう?どんな物語にしたいんだろう?とか、そんなことが伝わったかなー、伝わるといいなー、と思っています。(絶対伝わってない)これから本編に入っていくんですが、そこ(第壱話)までは読んで欲しいな〜。
評価感想、良ければよろしくお願いします。特に感想、誤字脱字報告含め、これからの執筆に活かしたいので、よろしくお願いします。
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