表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私、悪役令嬢にございます!  作者: さいとう みさき
12/21

第十二話:マリアーナの気持ち

鉄板の悪役令嬢物語

女神様の気まぐれで悪役令嬢に異世界転生。

無事卒業できなければ待ち受ける運命が国外追放か断頭処刑!?

さあ、どうする、どうなる?

悪役令嬢リリアーヌの苦悶の日々が始まります。


 ソリオン様主催のお茶会は何やらただならぬ雰囲気で終わった。

 そして今日からまたいつも通りの学園生活が始まるのだが‥‥‥




 「あなたたち、マリアーナさんに何か御用でして?」



 「ひっ!? ラグレス侯爵のパンデューラ様!?」


 「な、なんでもありませんわ。私用事を思い出しましたわ、失礼いたしますわ!」


 「わ、私も。ごめんあそばせ!!」



 教室に行って見るとマリアーナがいじめられていてそれを助け出そうとする私より先にパンデューラが他の令嬢たちを追い払う。



 「マリアーナさん、大丈夫ですの?」


 「あ、あの、パンデューラ様、ありがとうございます‥‥‥」


 「おーっほっほっほっほっ、いいのよ。何か困った事が有ったら私に相談するが良いですわ!」



 高飛車にマリアーナにそう言う。

 マリアーナは困惑した表情で愛想笑いをしてから私の所へとくる。



 「リリアーヌ様! おはようございます!!」


 「御機嫌よう、マリアーナ」



 私が挨拶するとものすごくいい笑顔で笑ってくれる。

 それがまたたまらなく可愛い。



 「あの、私、リリアーヌ様だけですからね。私、リリアーヌ様がいいんです!」



 はしっ!



 ええぇっ!?

 マ、マリアーヌがやたらと積極的に私に抱き着いてくれる!?



 ふにっ



 ああっ! 

 膨らみかけも当たって、もう、もう私ぃっ!!



 ぷちん




 ぶはっ!




 「きゃーっ! リリアーヌ様ぁっ!! か、【回復魔法】!!」



 朝からご褒美であまりに興奮して鼻血を吹き出す私。

 でもマリアーナは私を慕ってくれているみたい。



 もうそれだけで今日はどんな事が有っても良い日になりそう。


 向こうで悔しがるパンデューラを他所に私は鼻血で汚れたままの手でマリアーナと手を取るのだった。

面白かったらブックマークや評価、ご意見ご感想いただけますと嬉しいです。

誤字脱字等ありましたらご指摘いただけますようお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ