その3の1
このお守り。特に母の形見とかそういった物でもなく神社で購入した物です。
ぼっちの私が安全を願ったところでなにがいいのかという疑問はあります。
ただ、若い内に死んでしまうのももったいない。そう思って購入した物です。私の手元に帰って来たと言うなら生きていいよ。ハッピー的なことをお守りがおっしゃっているのでしょう。
「御陵くん」
「なに?告白はもううんざりだ」
「違います。そのようなことは鰻が逆立ちして踊るくらいあり得ないことです。お守りを拾っていただいてホントにありがとうございます」
「あ、ああ。べつにそんな丁寧にお礼を言わなくてもいいけどよ」
そう言うと立ち上がり友だちの輪に入って行きます。
みんなキラキラしていて羨ましいです。しかし今は私はぼっち。輪に入ろうにもみんなにあまり興味がありません。なので浮いてるのも無理はありません。
そうこうしてる内にも授業が始まりました。黒板では数学教師の数字が躍り舞踏会を開いているようです。楽しそうです。楽しすぎて眠くなってしまいます。しかし私は奨学金制度なんちゃらで通っているので真面目にさねばなりません。隣の席で爆睡している御陵くんが羨ましいです。
このお守り。特に母の形見とかそういった物でもなく神社で購入した物です。
ぼっちの私が安全を願ったところでなにがいいのかという疑問はあります。
ただ、若い内に死んでしまうのももったいない。そう思って購入した物です。私の手元に帰って来たと言うなら生きていいよ。ハッピー的なことをお守りがおっしゃっているのでしょう。
「御陵くん」
「なに?告白はもううんざりだ」
「違います。そのようなことは鰻が逆立ちして踊るくらいあり得ないことです。お守りを拾っていただいてホントにありがとうございます」
「あ、ああ。べつにそんな丁寧にお礼を言わなくてもいいけどよ」
そう言うと立ち上がり友だちの輪に入って行きます。
みんなキラキラしていて羨ましいです。しかし今は私はぼっち。輪に入ろうにもみんなにあまり興味がありません。なので浮いてるのも無理はありません。
そうこうしてる内にも授業が始まりました。黒板では数学教師の数字が躍り舞踏会を開いているようです。楽しそうです。楽しすぎて眠くなってしまいます。しかし私は奨学金制度なんちゃらで通っているので真面目にさねばなりません。隣の席で爆睡している御陵くんが羨ましいです。