その2の1
そんないつもの日常。他の人と違って家族が欠けてる日常。親がいなくなってから田舎のおじいちゃんやおばあちゃんが一緒に暮らそうと言われましたが私は一人が良かったので、大人たちの力をあれよあれよと借りてアパートで一人暮らしです。奨学金と言う奴です。
いつもの朝。一人になった日常。寂しさはあるけれど親はこうしろああしろとうるさかったし。
私はマイペースで生きたいので気楽です。
まあ、親不孝と思われるかもですがマイペースがいいです。
朝のモーニングルーティンは、アパートの裏で稽古用の薙刀で素振りします。中学時代の名残です。
女の子の一人暮らしです。いざというときのために鍛練は怠りません。
その後はシャワーを浴びて歌うことです。ぼっちなので少しでも声を出そうとしているのです。シャワーは熱いシャワーを浴びたいです。湯水の如く浴びたいです。
その後でパンとバナナとヨーグルトを食べます。
パンは食パンにバターを塗ったり、もしくはメロンパンを食べたりします。
おの大きさが好きです。もぐもぐとパンを食べた後は制服に着替えて学校へと出掛けます。
ドアを開けた後は春の匂いと過ごしやすい暖かさ。
でもこの地方はまだ朝は寒いかな。深呼吸をして気持ちを切り替えます。人の中に入るのは疲れるので。
今日は歩いていこうかなと思っていたら鶏がいました。
あれ?どこの、鶏でしょうか。近寄るとコッコッコッと鳴きます。つつかないですか?コッコッコッと鳴くのです。
しゃがんで見ていますが警戒もせず。一向に持ち主や飼い主は現れません。迷子です。キョロキョロします。どうしたものかと思いますが遅刻してはなりませんので歩き出すととことこと着いてきます。