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7の2

「それにしても芹沢の弁当うまそうだな~」

手を出した御陵くんの手をはたく私に子供っぽい表情を浮かべています。


「母から教わったものです」

「それならやっぱお花見いこ?ね?」

そんな。そんな微笑みは女子と言えどドキッとしてしまうではないですか。はふ。


「お~い?どうした?」

「……なんでもありません」

頬を赤らめてしまいます。しかし御陵くんはなにかを勘違いしたのか私を見てにやりと笑います。


「俺がかっこいいからって照れるな」

「それだけは絶対にありません」

「おい!ま、いいわ。取り敢えずLINEだけ好感しようぜ?」

なにがいいのか分かりませんがスマホをフリフリして交換します。


「……そんなにスマホ振らなくていいよ?」

表裏琴音さんに笑われてしまいました。加減しらないもん。


「まま、それで花見は来るの?」

「いえ。私は遠慮したいです」

「ま、無理して誘うのもなんだしね」

残念そうな表情されたら心苦しいです。

でも、スマホを眺めて暖かい気持ちになります。

ぼっちの私にも知り合いが出来たのです。





「にしてもあれだな?」

教室に戻りながら御陵くんはなにを思ったのか私を見てにやにやします。だらしない表情です。


「その丁寧過ぎるしゃべり方は止めてもいーぜ?」

「あ。私もちょっと思ってたかも」

御陵はともかく表裏琴音さんまで。と言われても。


「武家の娘かって突っ込まれない?」

「御陵、いじるな」

「お前だって気になってたんだろ?」

きゃいきゃい言い合う二人。


「確かにそうですね。うちの蒸発した父が時代劇にハマっていてその武家の家の家庭に憧れて私にもしゃべり方を注意していたかもしれません」

「そうなんだ。ん?今蒸発って言わなかった」

表裏琴音さんは気づいてしまいました。私が口を滑り台のように滑らせたからです。


「違いました、異世界転移でした」

「そっかそっか~!て、そんな訳かないでしょ!」

「ノリいいのは相変わらずか」

「タカもそんなことで感心してないでどうにか言ってよ~」

高明だから、タカなのでしょう。鷹を思い出しますね。


「まあま。あんま家庭のこといきなり聞くのもね~。

そんなことよりダンボール男だろ~?」

なにやら察してくれてますね。流石リア充なのでしょうか?


「ああ~。最近見たって人いるみたいだね。怪人マニア?」

「はは。なんだそれ?ヒーローもの好きな人?」

「私じゃなくて弟がハマってるの。怪人に夢中だから将来大丈夫かよってね」

「「ははははは」」

その弟さん可愛いですね。今度お菓子でも上げようかな。

しかし。普段ぼっちの私がリア充の人たちと話していると場違いに思えてしまいます。


それでも二人はそんなこと気にもせずにいてくれます。ありがたいことです。

今度いちご大福でもお裾分けしましょう。


「な~に話してんの?」

鬼だ。鬼が部下を連れてやって来ました。私の席の方へとやって来たのは鬼……伊良痤天さんと金魚……いえ。取り巻きたちです。


「ああ。ソラ。お前も知ってるだろ?ダンボール男」

「ああ。ふざけた野郎のことね。仲間の一人が追いかけられたって言ってたよ」

「ヤローなの?」

「うん。男の声でお話しに付き合ってって言ってた」

「う~ん。その子災難だね」

「そうなんよ。んで?なんで二人はこいつと話してるの?」

来ましたね甘ったれた悪意。恵まれた中で育てられて来た人の悪意など路傍の石と一緒です。



「なにって……なあ?」

「うん。ねえ?」

「「友達だから」」

二人は顔を見合わせて声を揃えます。ハモってます。

合唱でもすればいいかもです。

このジャンルで面白いの書くのは難しいかもです~

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