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その1の1

私は芹沢真名です。私にはなにもない。親もいなければ親しい友人もいない。人見知りちゃんだからです。なにが人見知りちゃんだ。空虚な人生に少しだけ潤いを心に蒔きたいのです。いつか春に花が咲くようにと思って。なんもないけど制服はあります。鞄もあります。親戚もいます。ただ、私の近くにはなにもないのです。登校中に見た桜並木の花びらはまるで踊るように私を歓迎してくれるようですよ。それだけで感動です。



ひらひら舞う花びらに誘われて学校内へ。

騒がしいけど楽しそう。みんな友達を見つけてはおしゃべりしています。

私はそれを見て羨ましいと少しは思うものの空を見上げます。

どこまでも続く青空は広くて青いです。

それを見てると自分のことなんてちっぽけに思えて見えます。

この寂しさもちっぽけです。

なので自分を殺そうなんて思う人には思い直して欲しいですなんてぼっちの私が言っていいのか。

あ、クラスメイトの男子と目が合いました。

たまにこちらを見てくることがあります。

寝癖でもついているのでしょうか?

私は地味なので髪をハネさせた方がいいのでしょうか。



つづく

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