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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

4月の4日

作者: ひじきの煮物

「ぼ、僕と付き合ってください!!」

まだ桜が咲き誇っている4月の4日。3月3日の女の子の日と5月5日の男の子の日の間にあることからオカマの日といわれている今日、僕は桜の樹の下で告白をした。男に。


きっかけはなんてことの無い事だ、いつものメンバーで巫山戯あってる時に、ふと何かの拍子で僕とその人がおんぶをすることになった。

まだその時はその人のことをなんとも思ってはいなかったのだが、おんぶをした時に気づいてしまった。

その人の温もり、包容感。あぁ、これこそが僕の求めていた"モノ"なのだと。


それを"恋"と自覚するには僕はまだ幼かった。


ただ、落ち着くから。


そんな単純な理由で僕はあの人について行った。まるで生まれて初めて見たものを親と認識する小鳥のように。


それから月日は経ち、僕のその想いが"恋"だと自覚するようになった。


自覚するようになってからは心が苦しくなった。


まるで水に溺れたかのように、藻掻けば藻掻くほど深く沈んでいく。

助けを求めるかのように手を伸ばすもその手を取ってくれるものはいない。


なぜなら、僕は男だからだ。


"それ"を自覚してからは僕はこの想いを心の奥底に封じ込めた。


誰にも気づかれぬように。


だが気持ちを封じ込めるというのは存外、難しく。


そのうち抑え込められなくなってきていた。


生まれて初めて人間であることを憎んだ。


人間でなければこの気持ちに気づくことも無く、こんなにも辛い気持ちにならずに済んだのに。と



そんな気持ちを抱えた卒業式、4月の4日のオカマの日に開かれるという運命なのかそうじゃないような。


そんなほろ苦い気持ちを抱えながら、卒業式は終わった。


せめてもの思い出として、あの人から第二ボタンをもらおうとおもった。


いつものように冗談めかして。


だが、言葉から出たのは考えていたこととは真逆のことだった。


言ってから後悔した、これでは全てがなにもかも台無しだ。



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ふんふんふふん、よし!これでバッチリ!ケーキも用意したし準備万端!!


いやぁ、これだけでも早めに仕事終わらせた甲斐あるわー。あとは待つだけっと。


それにしても遅いなぁ、いつもならこの時間に帰ってきてるはずなのに。


ピンポーン


おっ、やっと帰ってきた。


スタスタスタ


「おかえりなさい!あなた!

ん?今日はいつもよりテンションが高いねって?もう〜、今日は何の日かわかる?4月の4日だよ!!忘れん坊さんなんだからぁ。」


そういってリビングに向かおうとする僕をあの人は引き止める。


「ん?なに?」


振り向いたときにあの人が持っていたのは小さな箱であった。


それと同時にあの人の口から

「忘れてるわけないじゃん、ばーか」

と言う言葉が出た。















帰り道にふと思いついたものを走り書きしただけです!

文才も語彙力もないので稚拙な文章ですが、読んでいただけて感動したとかすこってなってくれたらうれしいです!

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