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第三十話:傷付いて、失って

このお話の戦闘シーンにおいて、非常に残酷な表現がございます。苦手な方は十分にご注意下さい。

 ほろ酔い亭のある街から、徒歩で三日程の距離にある宿場町。目立つ建物は何件かの宿のみで、町としての規模は小さく、長く住んでいる住民も多くない。

 だが大きな街と街を繋ぐ街道の中間にあって交易の拠点として栄え、旅人が多く立ち寄り疲れを癒す事から「旅人の家」と呼ばれ、各方面から親しまれている。

 人通りが多い道の周辺に見えるのは、踏み固められた土くれ剥き出しの地面に直接ゴザを引き、思い思いの商品を並べて売り捌く露天商たちの姿。彼らの品揃えは多岐に及び、道行く者たちの多彩な要求を満たし、目を楽しませる。

 そんな露天商から少し離れ、町からも少し外れ、少しだけ森に入った辺り。朽ちた切り株に、酷く憔悴した様子で腰を下ろすヤマトの姿があった。

 彼は切り株に愛用の短剣を突き刺し、研ぎ澄まされた鋼の刃を長い時間じっと見つめている。


「はぁ……」


 溜息を付くヤマト。

 短剣は、冒険者であった父の形見だ。

 ずっと前に流行り病で亡くなった父と母。幼かった妹のスダチと、飛べない天使であったノエルを養う為、遺品の多くは二束三文で売り払ってしまった。だが実家の建物と飼っていた牛、そしてこの短剣だけは食うに困っても売らず、大事に持ち続けていた。

 しかし今、ヤマトは悩んでいる。


「売っちまおうかな……」


 何度目かもわからない自問自答。

 彼は形見の短剣を、露天商に売ってしまおうかと悩んでいたのだ。

 勿論、ヤマトとしては売りたく無い。どこにでもある普通の短剣ではあるが、父の形見であるし、長い間使い込んだという愛着もある。トドメには至らなかったが、ミノタウロスの頭蓋に突き刺してダウンを奪ったのも、この短剣だ。

 父と同じ冒険者になろうと……強くなろうと決めた日からずっと、片時も離れず一緒に歩んできた大事な短剣。


「でも冒険者辞めたらもう、使わねぇもんな……」


 何度も研いで磨り減った刃が、寂しげにヤマトを見つめ返す。


「しょうがねぇだろ? 金も無いし……」


 短剣へと言葉を返す。

 数日前の夜。サークスに伸され、ノエルに八つ当たりして、雨の中を着の身着のまま逃げるように街から去ったヤマト。その為、荷物の大半は宿に置きっぱなし。手元にあったのは僅かな銀貨と形見の短剣だけ……売れば小金程度にはなるかと思った壊れた髪飾りだが、どうやらゴミ捨て場に落して来たようだ。

 以前から評判の良くなかったヤマトであったが、ついにここに来て「英雄サークスと揉めたカス」とレッテルの貼られた彼に、人々の目は特に冷たい。宿へ荷物を取りに戻ろうかと何度か考えたが、一昨日、顔も知らない通りすがりの小さな男の子に「この悪者め!」と石を投げられて……諦めた。嫌われ者にも程がある。宿に戻ろう物なら何をされるかわかったものではない。

 かといって金は無く、食い扶持も無く、頼るものも無い。もう一昨日から水しか飲んでいない。

 冒険者としての仕事で日銭を稼ごうと、冒険者組合へと足を運んでもみたが「英雄サークスと揉めたクズ」に回す仕事は無いとにべも無く断られ、冒険者としての仕事は完全に干されてしまった。


「仕事もしねぇで武器もってウロウロしてるだけって、もう冒険者じゃねぇだろ? そりゃ単なるゴロツキだ」


 自分の台詞に、自分で苦笑いする。今の自分はつまり、ゴロツキというわけだ。


「それに……もう冒険者やる意味、無くしちまったしな……」


 あの日の誓い。柔らかな手を取り、光の中、胸に刻んだ強い想い。

 この娘を守る。傷つかないように、笑顔が失われぬように。

 その為に少年は強くなる事を望んだ。

 強さ。

 それは彼にとって、自分や妹、そしてノエルを守り育てた父の背中だった。父と同じ冒険者となれば、自分も強くなれるのではないか?


「そう思って必死こいてたけど、俺じゃ無理だった。結局は弱っちい俺が邪魔で、強い奴の方が……っていう話だよ」


 あの夜、ほろ酔い亭で見た光景が鮮明に浮かび上がる。

 ノエルを親しげに抱き寄せるサークス。それを拒む事無く、されるがままのノエル。そして二人は口付けて……。


「……もう、嫌だ!」


 切り株へ、拳を強く打ち付けるヤマト。


「忘れちまえ、何もかも! 冒険者なんて辞めて、普通に働いて、普通に暮らすんだ! そうだ、スダチにだって金を送らなきゃなんねぇ……いや、向こうで働けば良いんだ。きっとアイツだって、その方が喜ぶ! よし、そうしよう!」


 誰でも良い。中古屋にでも短剣を叩き売って飯を食べて、田舎へ帰ろう。そして一からやり直すんだ!

 半ばやけくそ気味に声を上げ、ヤマトは短剣を切り株から抜き取り立ち上がる。そして一歩を踏み出した時……。


「…………!!」


 それは冒険者として危険の中に身を置いた男に呼び起こされた、微かな野生の本能だったかもしれない。

 背中に感じた悪寒。森の中から忍び寄る危険の気配。音も無く、首筋へと迫る鋭い刃の予感。

 何か根拠があったわけではない。だがヤマトは確信を得て前方へと飛び、同時に身体を捻って背後の「何か」へ短剣で切り付けていた。

 激しい火花が散り、甲高い金属音が響き渡る。座っていた切り株が砕け、砂煙と共に宙を舞う。


「チッ……カンだけは良いか」


 地面を転がって体勢を立て直したヤマトに、何者かの声が届いた。聞いた事の無い、しゃがれた老人のような声だ。

 自分がさっきまで座っていた切り株。今は砕けて形も残っていないその場所に、大男が立っていた。

 ヤマトよりも二回り以上大きな身体。前屈みでいる為に正確な所はわからないが、純粋な身長は二メートル以上あるだろう。身に着ける軽甲鎧の上からでも確認できる太い腕と厚い胸板は、かつて見た者の中でも一番だろうと思える。


「何モンだ、てめぇ? 俺はヤマト……人違いじゃねぇのか?」


 問いかけたヤマトに、件の大男は勢い良く腕を振って応える。この手で貴様を仕留めに来た。そう言っているのだ。


「……なんか良くわかんねぇが、俺で正解って事か。言っとくが金なんて持ってないぞ、この包帯野郎!」


 大男を包帯野郎と呼ぶヤマト。

 そう、大男には目立つ特徴があった。全身を隙間無く包帯で包んでいるのだ。顔も、目の部分だけを残して包帯でグルグル巻き。鎧の下まで全く地肌が見えないよう徹頭徹尾の巻き具合は、正体を隠す気満々の格好であると言えた。

 とはいえ、包帯の上からでも確認できる事はある。例えば、骨格。そして尻尾の有無がそれだ。


「その体型と尻尾……肉食系の獣人か。名前は聞くだけ無駄なんだよな?」


 ヤマトの問いに低い唸り声で応える包帯男。その迫力に怯えたように見せかけて……ヤマトはジリジリと下がって間合いを取る。相手が正体を隠す気満々であるなら、ヤマトだって逃げる気満々だ。

 この世界において、太郎丸やバラ、ガイランのような獣人の割合は少なく、珍しい。多くの人目に止まれば止まるほど、彼らは目立つ。正体を隠したい目の前の包帯男にとって、人目は最も避けたい物の一つだろう。

 そうなれば答えは一つ。人込みまで逃げれば良いのだ。

 現在置から、人の多く集まる「旅人の家」までは、そう遠くない。全速力で走れば三十秒と掛からないだろう。今の内になるべく距離を取って、一気に走り去れば……。

 ヤマトがそう考え、素早く振り返って逃げ出してやろう……と両脚に力を溜めた、その時。包帯男がしゃがれた声で言ったのだ。


「貴様が逃げた場合、町の者を殺す」

「なっ……なんでだよ! 町の連中、関係無ぇだろ!?」


 疑問がヤマトの口を付いて出た。町の人は関係無いはずだ。知り合いなど一人も居ない……精々、自分に投石をくれた男の子くらいだ。だから別に誰が死のうと、ヤマトの知った事では無い。遠慮なく逃げる事が出来る。

 出来るはずだ。


「足が止まっているぞ」

「しま……ッ!!」


 ヤマトが見せた一瞬の隙。それを包帯男は見逃さなかった。

 巨体が、地面を蹴った……次の瞬間、彼の者は目の前に居た。振りかぶった腕の指先に巻かれた包帯が千切れ飛び、鋭い鉤爪が飛び出す。そして爆風を伴った一薙ぎ!


「ぐぁっ!!」


 呻き声と共に、ヤマトの小さな身体が弾き飛ばされた。そのままの勢いで雑木林へ飛び込み、太い木の幹に激突する。

 息が出来ない。目の前がクラクラする。背中が、腕が……ヤマトの全身が悲鳴を上げていた。辛うじて鉤爪の一撃は短剣で防いだものの、受けた衝撃を殺す事は出来ずにこの様だ。


「がはっ! ぼ……冒険者引退しようと思った途端にコレかよ……ツイてねぇな」


 よろめきながらも、激突した木に掴まって立ち上がる。数日前に受けた打撲がぶり返し、新たに脇腹が酷く痛んだが、座ったままでは次に対処できない。どれほど辛くとも生き延びる為には立ち上がる以外に無い。


「くそっ、やれるトコまでやってやらぁ!」


 雄叫びを上げて木に背中を預け、右手に短剣を構えて、周囲に注意を向けるヤマト。吹っ飛ばされ、包帯男を見失ってしまったのだ。

 相手は獣人。しかも狼や虎といった肉食系の種族……生来の狩人だ。その驚異的な身体能力は人間の反射神経を軽く凌駕して余り有る。森という遮蔽物の多いフィールド。どの方向から攻撃がやってくるかわからない。神経を張り詰め、微かな異変に対しても即座に反応できるよう、命を削るような思いで集中する。

 だが……。


「……っ!? あぐっ……!!」


 ざくっ、と固い木を抉る音が聞こえた直後、短剣を握る右手が、灼熱の棒を押し付けられたような激痛を訴えた。見れば腕の中ほどから、血に濡れた鋭い爪が四本、肉と皮を貫き飛び出している。

 包帯男はヤマトの背後から、木を貫いて攻撃を加えて来たのだ。


「どうやら、当たったようだな」


 言って、爪を捻る包帯男。貫かれた木の幹が、ホールケーキに突き刺したフォークを捻ったようにくり貫かれ、湿った音を立ててささくれ立つ。

 グシャグシャとなって木片を散らす幹……そしてそれは、ヤマトの腕も同じだ。


「ぐぅ……うぎゃあぁぁぁぁッ!!」


 爪が捻られた事により、腕の筋がパチパチと音を立てて切れ、骨と筋肉が剥がされる。引き裂かれた皮の間からは鮮血が漏れ出し、流れ落ちた血溜りの中に、右手から零れた短剣が力無く落ちた。


「くっ、うがあぁッ!」


 覚悟を決めて、刺さった爪から右手を引き抜くヤマト。ズタズタとなった右腕の付け根を、抜いた腰紐で縛って止血する。だがもう既に、痛み以外で右手の肘から先の感覚は無く、指はピクリとも動かない。


「その右手、もう二度と元には戻らんだろうな」


 嬉しげに言って爪の血を拭った包帯男は、邪魔な木を小枝のようにへし折り、軽々と押し倒してヤマトに迫る。


「久し振りの、喋る獲物だ……楽しませてもらおう」


 包帯男が口にした台詞の前半を、ヤマトは自分の前で聞いていた。だが台詞の後半は、自分の背後から聞こえてきた。ヤマトにとって包帯男の敏捷性は、レベルや経験では補い切れない絶対的な力の差として立ちはだかる。

 土を蹴立てる音を聞き取った時、そこに敵はいない。背後に気配を感じて振り返っても、振り返る首の動きよりも速く敵は移動し、死角へと回り込む。


「どこを見ている?」

「後ろっ!? ぐっ……ギャアァァァ!!」

「ほら、どうした。早く逃げないと左手も使い物にならなくなるぞ」


 包帯男がヤマトの背後から、握手でもするようにして彼の左手を掴んだ。ただそれだけでヤマトは絶叫を発し、苦しみ悶える。

 がっちりと握り合わされた二人の手……その隙間から、搾り出されるようにして血が滴り落ちる。包帯男が凄まじい握力でもって、ヤマトの左手を握り潰しているのだ。

 骨が砕け、筋肉が潰れる。必死に引き抜こうともがいても、包帯男の手は開かない。それどころかヤマトの肘に手を伸ばし、更には肩にも手を伸ばし、がっちりと捕まえて力を掛け始めた。


「ギャアァぁ……ぐぁ……がアァァァッ!!」

「脆い骨だ。簡単に折れ曲がる」


 ごき、ごきっと鈍い音が響く。左腕の関節が一つずつ、順に破壊されて行く。肘があらぬ方向を向き、肩が肩甲骨と共に折れ曲がった。胸を締め付け、頭を割るような痛み。冷や汗が全身から噴出し、吐き気が込み上げてくる。

 だが動かぬ右手では反撃どころか反抗さえままならず、振り切って逃げようにも、振り切る事さえ出来ない。

 だが、それでも……。


「ゴルァ!! 舐めンなぁッ!!」


 ヤマトが反動をつけて右手を振り、包帯男の顔面にブチ当てた。威力は皆無。だが流れ出した血糊が視界を塞ぎ、残忍な獣人の行動を阻害する。


「チッ! 面倒な」


 両手を離し、目に付いた血糊を拭い出す包帯男。

 今だ。チャンスは今しか無い!

 左手の痛みをこらえ走り出すヤマト。だがそれは逃亡では無い。倒れた木の根元……落ちている形見の短剣を目指しての疾走だ。

 包帯男は素早すぎて、ヤマトの速力では人目に付く場所まで逃げ切る事は不可能だ。それならば乾坤一擲……攻撃に転じて隙を突く、それしかない。彼はそう考えた。


「一か八か……ッ!」


 血溜りの中にある形見の短剣を口で咥え上げて、くるりと振り返る。

 柄をしっかりと噛んで固定し、包帯男へと狙いを定める。そして全力で大地を蹴り、勢いを付け、未だ視界の晴れない包帯男の首根っこを、体重を乗せた刃で叩き切った!

 包帯が切り裂かれ、隙間から首が垣間見える。そして……。


「フン……これで全力か? 命を賭けてこの程度……人間風情の力など、知れた物だ」

「……!!」


 切れたのは、首付近の包帯だけだった。首を叩き切るどころか、包帯の下に見えた赤と黒の毛皮から、毛の一本を切り落とす事さえ出来ていない。


「そうやって、剣を口に咥え攻撃するのなら……」


 包帯男は顔の下半分に巻かれた包帯を緩め、口の辺りを露わにした。

 顔の横付近まで割れた、大きな口。そこから見える咥内には鋭く太い牙が生え揃っている。


「せめて、この程度の力は欲しいものだ」


 首筋に当たって止まっている短剣を手に取る包帯男。そして鋼の刃を口に挟む。


「あ……!!」


 包帯男の牙が、鋼の刃に食い込む。徐々に曲がり、穴が開き、ひび割れて行き……そしてヤマトの見る前で短剣は粉々に砕け、地面に落ちた。磨り減った刃も、汗の染み込んだ柄も、全てバラバラだ。


「どうした、そんな哀しそうな顔をして。この剣が唯一の武器だからなのか……それとも大事な物だったか?」


 反撃に失敗した上、形見の短剣までも失い、ヤマトの動きが止まる。そんな彼の首を易々と掴み、吊り上げる包帯男。

 手は尽くした。精一杯頑張った。だが、どうしようもない事だって――その時、脳裏にノエルとサークスが抱き合う姿が浮かび上がり……ヤマトから抵抗する為の気力、その全てが失われた。

 どんなに頑張っても、どうしようもない事だって……ある。


「つまらん。諦め、活力を失ったか……だが我が渇きを癒す為……今しばらく、付き合ってもらうぞ」


 そう言って、包帯男がヤマトの顎を掴み、無理矢理口を開かせる。


「剣も振れぬような役に立たぬ歯なら、もう要らんだろう」

「……!! あがっ……がッ……!!」


 前歯と前歯の間に鉤爪が強引に差し込まれた。歯と歯の間が開き、歯茎から血が滲む。ただそれだけでも、歯が根元から折れてしまいそうだというのに、包帯男はその鉤爪を……捻った。


「ギャッ!!」


 バギン、と音がして白い物が二つ、口から飛び出す。森に落ち、土に紛れて見えなくなったそれは……ヤマトの上前歯だ。直後に上顎から真っ赤な血が流れ出す。


「ぐァ……!!」

「上の歯だけではバランスが悪い。下も……ついでに奥歯も面倒を見てやろうか」

「ひ、ひゃめ……ガっ、あぐっ……ギャ……!」

「遠慮は要らん。もう一生、虫歯で悩む必要が無くなるぞ……」


 バキバキとへし折られ、零れ落ちて行く永久歯。その上、凄まじい握力によって顎までも砕かれる。


「どれ、もっと楽しませろ……次は、どこを責めて欲しい?」


 森の中に木霊する無力な少年の悲鳴。その声は、その後も長く長く……いつまでも響き続けていた。

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