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綿毛のように遠くまで  作者: かけらあつめ


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寝れない


怖かった。

お父さんの怒鳴り声も、お母さんの泣き声も。



大きな音で目が覚めた。

そして家が揺れたのを覚えている。


部屋から窓の外が見えて、そこから玄関が見えるの。


外からも内からも声が聞こえて。お母さんがお父さんに家から追い出されているのがみえた。


助けなきゃって思ったけどお父さんが怖くて動けなくて。


気づいたら外は明るくて昨日のことが夢かと思った。


でもいつもいるお母さんがいない。


夢じゃなかった。


それから2.3日かな、お母さんが帰ってこなくって。

怖かったけど勇気を出してお父さんに聞いたけど知らないって。


誰に聞いたらいいの?

お母さんはどこ?


いつお母さんが帰ってきたのかは覚えていないけれど、存在していた日々が大きく壊れ始めたのはこの時だと思う。


お父さんもお母さんも多分自分が一番大事だった。


よくある親が自分と子のどちらかしか助けれない場合、どっちを選ぶかって質問。

お母さんは迷うかもしれないけど、どちらもおそらく私は選ばれないだろうな。




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